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2019年11月14日

初めての宿泊行事

中2全体で、宿泊の研修に出掛けた。
これが入学以来初めての、学年としての宿泊行事になる。

私は、昨年のこの行事で、参ってしまった。
生徒たちはあまりにだらしなく、引率責任者である私自身が、心を乱してしまったのだ。
学校に戻るなり、「連れて行かなければ良かった」、と吐き捨てた私は、その後、坂道を転げ落ちるように落ちてゆく。

私が落ち込んだ一つのトリガーでもあった。

だから「今年はどうだろう…」、と一抹の不安を抱えながら。同行したが、今年の中2は違った。
すべてがいいのである。

私は、お風呂担当と一部給仕をしたが、どちらも何も問題なかった。
誰一人、風呂場に忘れ物をする者もいなかったし、脱衣所をびしょびしょにする者も、誰もいなかった。
私が、味噌汁をよそえば、ほとんどの生徒が、「ありがとうございます」、と言う。

学年主任の強いリーダーシップと、周到な準備で、「研修宿泊は大成功であった」、と言ってよい。

そうなると、昨年の私の不甲斐なさが身にしみる。
今回も、昨年度の失敗を活かすべく、いろいろな工夫をしたのだが、この学年の生徒たちは、とても素直なのだ。

「全責任を負う」、という立場を逃れ、心に余裕を持って引率できると、こうも世界が変わって見えるのだろうか。

その一方で、「私には無理かな…」、という思いが強くなる。
「24時間生徒のことを考え続ける」ことを、無意識のうちに拒否しているかのようだ。

生徒たちはかわいい。
彼らを、「何としてもサポートしてゆきたい」、という気持ちはある。

それでも、現場を離れて、畑仕事をしたり、愛犬の散歩をしているとほっとする。

「皆さんたちは、とても素晴らしい行動でした。先方からはお褒めのお言葉をいただきました。」
研修担当の若手の先生が、最後の反省会で全員にそう告げた。

おそらくは、学年主任も担任たちも、かつての私のように、その言葉どおりには受け取れないのだろう。

だが、私自身は、まさにその通りだと思った。
まさに、お墨付きをいただいたような気分だ。

「君たち、立派だったよ。」

今の私なら、彼らにそう告げたい。





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