アフィリエイト広告を利用しています

広告

posted by fanblog

2018年11月13日

修理代がかかるので…

「ボールを蹴りながらグランドに行かないで下さい。」
今朝の打ち合わせで、そういう要請が来た。聞けば、生徒がグランドに向かいときに、ボールを蹴りながら歩いているので、そのボールがエアコンの室外機に当たってへこんだり、電灯に当たって壊れたりするというのだ。
「修繕には修理代がかかるのです。」
と、言う。

「そもそも校舎の配置がまずいんだよなぁ…。」
その話を聞いて、私はそう思った。

昇降口の前は、大きな花壇がある。それを抜けてグランドに向かうには、体育館の横をすり抜けていく。その道は車一台が通れるくらいの幅、体育館側は、体育館一階の窓ガラスがある。室内側には防御柵で、ボールなどがガラスに当たらないようにしてあるが、外側はそのままだ。体育館の反対側は山だ。ちょうど山際にエアコンの室外機が、柵もなく置かれている。

確かに、サッカー好きなら、ドリブルをしながらグランドへ、という生徒もいるだろうが、果たしてそんなにぶつけるものかな…、と思う。

学校現場は何か起こると、すぐに規制が入る。
新たな規則ができて、どんどん生徒の行動が制限されるのだ。
こうやって、次々と、暗黙の約束事が増えていく。
見直しが図られて、廃止される規則はほとんどないので、年数が経てば経つほど、規則や規制だらけの学校になる。

中学生時代は、人生のほんの一時期の三年間。
「子供から大人への端境期に、暴走しないよう押さえつけておくべきだ。」
と言う考えもあるが、個性を伸ばすという観点からすれば、ベクトルが逆だろう。

「せめて休み時間や放課後くらいは、生徒にのびのびとさせてやりたい。」
教育者なら、誰もがそう思うだろう。

あれも駄目、これも駄目…では、生徒たちも気の毒だ。

少し前に、
「教室のドアは静かに閉めて下さい。」
というお願いもあった。

休み時間に生徒がふざけて、追いかけっこをする中で、教室のドアを乱暴に閉めたのだ。その衝撃で扉のストッパー機能が壊れた。

「先生のクラス、よくドアが壊れますよね。」
と嫌味を言われる。
報告をしないで、放っておいた所は、次の年の管理者に押しつけられる。

「生徒が元気なのは、いいことなんじゃないのか?」
と、反論したくなったがやめた。

彼らが気にしているのは、学校経費の修理代だ。









【このカテゴリーの最新記事】
この記事へのコメント
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/8294866
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
ファン
検索
<< 2023年09月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
丹澤三郎さんの画像
丹澤三郎
プロフィール
リンク集
おすすめ
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。