2022年10月19日

悪しきプライド

「ちょっと困るんですけど…。技術的なことは音楽科でしどうしますから。余計なことを言わないで下さい。生徒たちも、指示が違うと、困ってしまいますから…。」

音楽の先生の独壇場がまた始まった。
合奏コンクールが近づき、元気満々の音楽教諭の彼女は、この時期、周りがあまり見えなくなる。彼女の考えに合わない方法は、すべて激しく非難するのだ。

「私が合奏指導している…」という思いが強くなりすぎて、この時期、多くの担任が辟易する。

確かに一年間で一番彼女が輝く時期なのだが、どうしても「自分が自分が…」という思いが大きくなってしまって、他とのトラブルを起こしがちだ。

「慢心」という言葉でひとくくりにしてしまうのは、申し訳ないが、そのカテゴリーに含まれるのだろう。

本当は、人のことは言えない。
仕事に慣れてくると、過去の経験値から自分が一番よく知っていると誤解し、ついつい大きな事を言ってしまいがちだ。これも慢心である。

「慢心」は知らず知らずのうちにすり寄ってくる。
それが怖いのは、自分で気づかないうちに、「慢心」していることである。
冷静な判断ができず、自分自身を客観視することもできず、自己中心的に行動してしまう。

世の中に果たして「慢心」せずに生きることができる人がいるのだろうか…。

私もかつて、この「慢心」によって、人生の危機が訪れた。
たいていの場合は、「自分はベテランである。プロである」と思えたときが、もうすでに「慢心」の始まりであり、中間点であり、終着地点でもあるようだ。

すべてを仕切り、コントロールし、運営し、一つの行事を作り上げていくことは立派なことだ。だが、そこには必ず他の協力体制が必要であり、結局は、人の支えによって成り立っているものなのだと思う。

元気溌剌、やる気満々、行事を仕切っている人は輝いている。
しかし、その反面、悪しきプライドである「慢心」の毒牙が、身体のあちこち刺さってしまっていることも自覚しておかなくてはならないだろう。

自戒せねばなるまい…。




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