2016年09月07日
死後の世界C
なぜ法然の話を持ちだしたかというと、
人々が抱く死後の世界のイメージというのは
時代時代の思想によって変化する、
ということを言いたかったからである。
それは日本だけに限ったことではない。
世界中どこでも死生観は変化する。
時にそれは権力者が利用したりもする。
古代のインドにバラモン教という宗教があった。
バラモン教を否定する意味で生まれたのが仏教で、
バラモン教を引き継いでいるのがヒンズー教だ。
バラモン教はイランや北インドにいたアーリア人が
南インドの先住民を支配する目的で生まれた。
この世には階級があり、
その階級を変えることはできない。
だが、死んで生まれ変われば
上の階級に昇ることができる。
そのためには現世で善い行いをしなければいけない。
こう教えこまれると被支配者層は
支配層に対して反乱を起こしづらくなる。
この支配者層にとって便利な考え方が
ヒンズー教として現代まで生き続けているのだ。
このバラモン教の生まれ変わるという考え=輪廻に対して
人間には階級はなく、みな等しい。
たとえ輪廻があって来世なるものがあったとしても
修行して解脱することでその輪廻を断ち切れる、
としたのが仏教である。
それゆえに仏教は支配者層から嫌われることになり
インドでは支配者層から庇護されなくなってしまい
仏教徒はインドから消えてしまった。
その仏教の考えを発展させて
死んだ後には極楽浄土が待っていると
希望をもたせるようになったのが
法然の浄土宗というわけだ。
人々が抱く死後の世界のイメージというのは
時代時代の思想によって変化する、
ということを言いたかったからである。
それは日本だけに限ったことではない。
世界中どこでも死生観は変化する。
時にそれは権力者が利用したりもする。
古代のインドにバラモン教という宗教があった。
バラモン教を否定する意味で生まれたのが仏教で、
バラモン教を引き継いでいるのがヒンズー教だ。
バラモン教はイランや北インドにいたアーリア人が
南インドの先住民を支配する目的で生まれた。
この世には階級があり、
その階級を変えることはできない。
だが、死んで生まれ変われば
上の階級に昇ることができる。
そのためには現世で善い行いをしなければいけない。
こう教えこまれると被支配者層は
支配層に対して反乱を起こしづらくなる。
この支配者層にとって便利な考え方が
ヒンズー教として現代まで生き続けているのだ。
このバラモン教の生まれ変わるという考え=輪廻に対して
人間には階級はなく、みな等しい。
たとえ輪廻があって来世なるものがあったとしても
修行して解脱することでその輪廻を断ち切れる、
としたのが仏教である。
それゆえに仏教は支配者層から嫌われることになり
インドでは支配者層から庇護されなくなってしまい
仏教徒はインドから消えてしまった。
その仏教の考えを発展させて
死んだ後には極楽浄土が待っていると
希望をもたせるようになったのが
法然の浄土宗というわけだ。
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