今度はケイ素水、だそうだ。
確かに現代人にはケイ素不足になりやすい傾向にある。
そのことについては以前このブログで書いたので
省略させていただく。
ただどうなのだろう、
ただケイ素を水に入れて飲めば
ケイ素不足が解消されるのだろうか。
近頃よく聞く言葉に
「ナノ」というものがある。
「ナノサイズに分解」とか
「ナノバブル」などというように使われる。
ナノというのはギリシャ語で小人だそうで、
10億分の1というマイクロよりももっと小さうサイズを指す単位である。
「ナノサイズに細かくすることで浸透する」
などという商品に関する説明を目にすると、
逆にナノサイズでなければ浸透しないということなのか
と考えてしまう。
そう考えると
たとえ構造が同じものでも
サイズによって浸透具合に違いがあるのかもしれない。
かなり昔の話で恐縮だが、
今でも売られている炭酸飲料のファンタに
「ビタミンCが入っている」というCMがバンバン流れた時期があった。
今では成分表にはビタミンCという単語が書かれているが、
たしか当時はビタミンCではなく「L−アスコルビン酸」だったと記憶している。
ビタミンCは化学成分的にはL−アスコルビン酸なので正解なのだが、
当時の私は解らなかったので
なんだこのCM、と混乱していた。
大人になって再びL−アスコルビン酸と対峙した時、
また別の疑問が湧き上がってきた。
工業的に作られているL−アスコルビン酸と、
自然界で植物が作るビタミンCでは
同じ化学成分L−アスコルビン酸であっても
人間が摂取した際の吸収のされ方が
違うのではないだろうか。
その疑問は、ナノの登場によって
私の中では確信に変わりつつある。
同じ物質だとしても、
化学的に合成したものと
自然界で作り出されるものでは
体内で吸収される大きさその他の度合いが異なる。
自然界のものは、吸収されやすい絶妙の大きさ・形に作られていて、
生物はその大きさを吸収するように進化してきた。
その大きさ・形を吸収できた生物だけが生き残ってきた。
だからケイ素水といっても
単に水にケイ素を溶かしているだけで
体に吸収できるのか疑問がある。
やはり玄米とか小麦全粒粉とかを食べることのほうが
生き物にはむいているのではないだろうか。
玄米や全粒粉ならケイ素以外にも
必要な栄養素がたくさん摂取できるし。
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