それは、ハイブリッド特有のノイズのうち、減速時に回生ブレーキを使用する際に生じる、「ヒューン」と聞こえる音。
これが新型カムリではかなり小さくなっており、ほぼ気にならないレベルにまで低減されていました。
このヒューン音は、レクサスのハイブリッドシステム(GS,IS,RC,RX,NX,CT等)より小さく、進化の感じるところです。
なお、レクサス最新のマルチステージハイブリッドを搭載する「LC500h」ではかなりこの「ヒューン」音が目立って聞こえます。
果たしてこれが意図的なのかどうかはわかりませんが、少なくとも燃費系のハイブリッドではないLCでこのサウンドが生じるのは個人的には好きに慣れない点です。(新型LS(LS500h)ほとんど聞こえないレベルまで低減されているのでLCでもできるはず・・・)
一方、期待していて残念だったのは、スピードメーター内にある、大画面の(7インチ)のインフォメーションディスプレイ。
トヨタ/レクサス系ではメーター内にインフォメーションディスプレイを備えている車種が増えましたが、多くはその表示面積は「4.2インチ」程度とそれほど大きくはありません。
しかし、新型カムリでは欧州車でよく見られるように、メーター内の中央部のかなりのエリアを”インフォメーションディスプレイ”が占めるということで、このクラスでもかなり珍しく、とても期待していました。
しかし、残念ながら従来の「4.2インチ」に比べ表示エリアは2倍以上になっているにもかかわらず、表示できる情報量はほとんど変わりませんでした。4.2インチの時代のものをそのまま7インチにしただけという印象です。
たとえば、レーダークルーズ表示。
前者との追従表示などはグラフィカルで一見比較的わかりやすいのですが、実はこの画面のままにしておいても周囲の交通状況が詳細に分かるわけでもありませ。スバルの新型アイサイト(ver.3)のように、走行車線のモニタリング表示(白線等の認識)ができるわけでもないですし・・・・
また、この画面では「HV用バッテリー残量」、「燃費表示」、「簡易ナビゲーション表示」などが出来ません。スペースは見ての通り、十分空いているんですよね。
「HV用バッテリー残量表示」はハイブリッド車で表示頻度が高いと思われますが、ここには「燃費表示」や「簡易ナビゲーション表示」がありません。燃費を意識した走行をする際は、今の燃費状況を知るために燃費表示があったほうが良いのですが、それはこの画面では知ることが出来ません。結局、走行中に切り替えて表示する必要があります。
その他、各種「設定画面」も特段の変化はなく、大画面を活かした表示/操作体系にはなっていません。
おそらく年々高まるユーザー層(高齢者層)の意見も参考にして「見やすい」ように情報量を意図的に整理しているものと思われますが、書き換え表示が自由にできる「液晶表示」になったのですから、「文字の大・中・小」の切り替えや、同時に多数の情報を表示できる機能があってもいいはず。
「若者層」にPRするつもりがあるなら、そういった表示方法があっても良いと思われます。
一方、液晶画面に多数の情報が表示されると「ごちゃごちゃして見づらい。表示はシンプルに」という方もいらっしゃると思うので、
その場合は、同時表示機能を「ON-OFF」にしたらい、文字を大きくする機能をつければ良いだけ。
今や多くの世代がスマーフォトン等に慣れてきていますから、従来の固定式のメーター内表示とは違った視点でメニューや表示方法等を再整理してほしいと思います。
最近のアウディ/VW系の「バーチャルコクピット」等や新型Aクラスでの「ツインモニター&”MBUX”」の進化ぶりを見ていると、国内メーカー(特にトヨタ/レクサス系)の進化の遅さには・・・早く進化を望みたいですね。
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