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2019年10月28日

BRADLEY(ブラッドリー) レビュー感想 壊れた果実

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映画的なゲーム





PS2時代からよく言われるようになった言葉だ




これは見るだけの動画シーンが増え、所謂ムービーゲー。


つまり映画のような演出をするゲームが増えた事から揶揄された言葉だが、本作はそのような皮肉的なムービーゲーではなく、本当の意味で映画的な手法が取られた一作だ






まず台詞運びが、一般的なゲームシナリオのそれとは、やや異なる




英語を日本語訳したような簡潔な物言いで、キャラクターは自分の主張を端的に話す。



近いところでは、「ぼくの帰る町」というフリゲがあった。あれも非常に映画を意識した一作だったが、内容はジュブナイルだった




本作はどちらかといえば、アダルトでグロテスクだ








オレンジをベースにしたグラフィックもユニークだが、やはり特筆すべきはストーリーだね



一種の叙述トリックを使っているが、2周前提のプレイで、真相を知るとなるほどな、これは上手いと感心してしまう




特にそう思ったのが、冒頭のモノローグだ





私は翻訳に気を取られて、意味を深く考えなかった(まず大部分のプレイヤーがそうだろう)






お、このゲームボイスあるやん!くらいの印象しか持たなかったのだ










だがクリア後に読むと、あまりにもダイレクトな独白であると分かる




なかなかの衝撃だ










評価B
70点




エンディングは、必ず2つ見ましょう。



おすすめの一作です。


俺の記憶にカノジョはいない レビュー感想 嘘吐きゲーム

病院で目を覚ましたアキトは、3年間の記憶を忘れていた



そんな時そばにいたのは、自分をアキトの彼女だと自称する女の子、陽菜
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だがどうも、様子がおかしい…



何かを隠しているのだ。




アキトは陽菜に違和感を感じながらも、記憶のない自分に献身的に寄り添ってくれる陽菜に心を開く…




だが幼馴染である茜が現れ、陽菜の本性が危険だと忠告をするのだった…
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「陽菜さんがアキトの彼女だなんてありえない」と…














ストーリーはアキトが何が真実か、本当に信頼できるのは誰か、陽菜の正体は何者かを模索しながら、記憶喪失の謎を解き明かします




3年分の記憶が消えているのみで、昔の事は覚えているので、幼馴染の茜のほうを信頼してる、ってのがリアルかな(都合よく3年分忘れてるのはなぜだ、とかおかしいところはあるが…)




陽菜がいくら献身的で彼女を自称したところで、覚えてないんじゃただの他人



時折不審さを見せることに、疑心暗鬼になっていくアキトとプレイヤー






陽菜は明らかにおかしな行動を繰り返すので、まあやっぱりどう見てもお前が犯人だろという感じ






あざとくて、オタサーの姫みたいな格好だしな
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難易度は結構高い。


高いというか1つのミスで理不尽なゲームオーバーを繰り返すので、数十個あるデッドエンドを回収しながらトゥルーエンドを目指すプレイスタイルになる





無駄にデッドエンドが多く、殺されるシーンも呆気なさすぎなのでここまでデッドエンドはいらない


この半分でいい。そのかわり、1つ1つのデッドエンドを、緻密に描写したほうがいい



もっと多種多様な死に方をすればいいが、適当な流れで陽菜に殺されてばかりだしね…











ダブルヒロインだが、どちらも可愛いね



陽菜はいかにも男性の理想の彼女像っぽく描かれてる。

可憐で、可愛らしくて、優しくて、まるで少女のよう。何かと世話を焼いてくれたりと、献身的だ



犯人候補としてはベタなキャラだ



どうせヤンデレて豹変するんでしょ?みたいに思わせる









茜はアキトに横恋慕してて、久々に再会したアキトに惹かれながらも、素直になれない…


これも王道的なヒロインだ



本作はそんな3人の三角関係恋愛ものでもある






こういう題材が好きなら、楽しめると思う





ネタバレ感想。ストーリーの真相に触れています






























「ねぇ、刺されるのって痛い?痛いよねー…。」












本性を見せた超ゲス顔の陽菜に殺される…
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正体現したね










まあはっきりいって最初からくさいと思ってましたよ、こんな女






萌え袖もあざといしなんだよあの森ガールみたいな服は






こんないい彼女いるわけないものね。


わざとらしいし、いかにも悪女が男の理想の彼女像を演じているにおいがぷんぷんしたよ



やはり茜は正しかった




やっぱり幼馴染ヒロインがナンバーワン!













1周目は強制バッドなので、2周目


これがなかなか難しかった。精神ポイントを上げる選択肢の傾向は分かってるのでいいが、クリア必須アイテムの入手が難しい

もっと簡単でいいかと












追い詰められ、また階段から落ちれば記憶を取り戻せると、漫画に出て来る阿呆の子みたいなことを思いつく…







自殺でもするかのように、階段から落ちようとしたところを、泣きながら陽菜に止められる…
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アキトの胸で泣きじゃくる陽菜。その涙に触れ、記憶がよみがえる…(急にファンタジー。まあ触れたから思い出したわけじゃないだろうけど)






陽菜と付き合う事になったところから、これまでのすべてを思い出します…




うーん愛の力だね




アキトが自分の誕生日を何故かスケジュールしていた事に、こんな裏があったとは…








守りたい、この笑顔
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これだけの想い出を忘れられてもまだ尚アキトに寄り添うとか、切ないなあ…








イイカノジョダナー!
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だいたいね、大好きな彼氏に自分の事を忘れられるとか、女の子からしたら大変なショックなんです



しかもそこに現れたのは、自分にはない想い出を共有する、幼馴染…



更には、恋人なのに自分に他人を見るような目を向けてくるアキト…




こんな状態では普通じゃいられませんよ




でもそれでも、陽菜はアキトの隣にいた…

いつでも献身的に支え続けた…
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……





まあね、私は、はっきりいって…














最初から陽菜を信じてましたよ


一瞬たりとも、陽菜を疑ったことはないです



ファッションセンスもお洒落だし、最高の彼女ですよ


疑った事なんて無いっ…


自分の大切な彼女を、疑った事なんてある訳ないじゃないですかっ…!(号泣)
















まるで事件が解決し大団円のような雰囲気の中(何も解決してないのに)、闖入者として、陽菜の双子の姉にして黒幕、菜月が登場


生き別れて不幸になった菜月の、幸せを掴んでいる陽菜への、完全な逆恨み
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姉はほくろがあるんやね。他の伏線は露骨に怪しかったが、これは気づかなかった。


クリア後に見直したら、最初の時点で偽者やんけ……
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(それは偽者の看病から始まった…)







まあ、妙に軽かったもんな…



一瞬、めっちゃ鋭い目付きをしてるしね…
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これもう半分ゴミを見る目だろ















確かにほくろがあるけど、一定の立ち絵とかで1ドット見える程度だし、気づいた人、いるのかなぁ…



「名探偵コナン」の新出の眼鏡、「暗殺教室」の茅野カエデの触手よりも、遥かに分かりにくく、見えづらい…(スマホの画面サイズによっては、そもそも見えないんでは…)



もしかしたら、他にも違いがあるかもしれない。顔にかかった髪をかき上げる立ち絵は、姉にしかない、とか














そして、そんな菜月に刺殺されそうになった陽菜を守るため、犠牲になるアキト…




え?ここまで来て死んだ?と本作の余りのデッドエンドの多さの所為で思ってしまったが、無事入院





犯行を許したアキトと陽菜がぐう聖過ぎる…




ここまでされたら普通ぶちぎれるんだが、まあ仮にも唯一の肉親、姉だしな…








しかしあれですね…一見全く同じに見えるが…
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姉の完全勝利ですね








陽菜るときは、サラシでも巻いてたのかな












婚約指輪を買う事を思い出し、陽菜にプロポーズしようとするところで、ハッピーエンド(トゥルーエンド)。


アキトを見つけて駆け寄ってくる陽菜が可愛すぎる。


やはり陽菜は最高の彼女や!

結婚は最高や!人生の楽園や!
















さて、完全攻略とはいかずとも、ひとまずクリア。



ストーリー、設定、オチは誰もがどこかで見た感じですが、楽しめました

気になる点として…





恋愛とミステリの要素が薄かった

どっちつかずな印象





菜月は完全に陽菜の偽物としてしか出番がないので、もっと役割を与えたほうがいいと思う


アキトの偽りの彼女を演じているうち、本当に彼を好きになってしまった…


邪魔になった陽菜を殺す…



アキトはそうと知らず彼女だと思って交際を続ける…



なんてストーリーがあると恋愛とホラーミステリを両立しててなかなか面白いんじゃないかと



ここで苦悩させて、恋愛重視の話を書いてもいいですね










評価C
60点


面白かったです。


今回はフリープレイで遊びました


課金ビジネスモデルとしては、サイドストーリーとシステム快適化が同じパックなのは、悪手では


これだと1度クリアしたプレイヤーが快適化を必要としないので、サイドストーリーはそれだけで売った方がいいでしょうね



サイドストーリーも内容が非公開で、一体どんな内容かすら分からないし…

せめてこんなストーリーだという概要だけでも、公開したほうがいいのでは…



まあこのゲームのことは気に入ったので、買おうかな、と思ってます








2019年10月25日

あめまち レビュー感想 どれくらい空は遠くから見つめているの?

人のいない荒廃した大雨の街で、少女はひとり、走り出す





雨の街を探索する、謎解きアクションアドベンチャー!














うーむ…



正直なところ…








まるでプロのお手本のような「ゲーム性の高さ」…



より正確には、「ゲームギミックの塊」…












ジャンルは横スクロールアクション。


少女を操作し、大雨の降る、何故か人のいない街を探索する




まず最初に感心したのが、チュートリアルをごく自然に、冒頭に入れた事。



このように自然なチュートリアル導入をやってるゲームって、存外少ないですよ






桜井政博が初代「星のカービィ」は「最初の星に乗るまでをチュートリアルにし、どうやったら壁を越えられるか、説明書を読まないプレイヤーが考える設計にした」というような事を言ってて、実に考えられてると感心したのだが、それと同じ手法を使っている
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最初のステージをクリアすれば、ゲームに必要な要素が、全て覚えられる











主人公はSASUKEを完全制覇出来そうな驚異の身体能力で、この謎の災害に立ち向かう





所謂初見殺しゲー、覚えゲーで、トラップが非常に多い


しかも油断したところに、またトラップが待ち構えるいやらしさだ


タイガーショットでは、9割のプレイヤーが、死ぬだろう




ノーミスクリアは難しい。かくいう私は10回ほど死んだ






「だがそれこそがゲームだ」といいたい










トライアンドエラーし、どうやったら死なずにステージを攻略できるか、頭を使って考えるわけだが、この試行錯誤が、実に楽しかった


最近のゲームには、こういう要素が欠けていると思う
(でも「消えたあの時の叫び」は、頭を使ったプレイが実に楽しい良作だった)





謎解きもあるが、こちらの難易度は低いので、さほど悩まず攻略できる。












そしてこのゲームを語るに外せないのが、そのグラフィックの拘りだね



背景も細かく描かれているが、何よりも主人公のグラフィックが素晴らしい



普通のゲームだと手抜きをしたり、パターンを入れないような細部にまで、細かな変化がある…



ロングヘアは風で揺れ、スカートは靡き、実に多彩な動きをする



ジャンプからの着地や、方向転換にまで絵が作られている。これは素晴らしい



特に方向転換はいかにも女の子という挙動で、実に可愛らしい











どうもこのゲームは、全体的にレトロゲームナイズされている。



キーアイテム探しは、まるで「ロックマンX」のようだ



その世代のゲーマーや、その時代のゲームが好きな人なら、ハマること請け合いだ








評価B+
75点



面白かったです。



動作も軽いし、これこそが「ゲーム」なのだと、随分楽しめました。







チュートリアルといえば…







徳井がやらかしましたね





2019年10月18日

そして春は灰になる レビュー感想 少しの躊躇いもなく

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ストーカー被害に悩まされていた女子高生、七日ハル(なのかはる)は、赤海ユウ(あかみゆう)の営む探偵事務所へ解決の依頼をする。
被害確認の為にハルの自宅へ向かう二人だったが、玄関の扉を開いた先は誰も知らない空間が広がっていた−−。

事実と虚構が混じり合う、追憶の世界へ。













システム的には非常にシンプルなホラーゲームで、ダンジョンを探索し、謎を解き、クリーチャーから逃げる…


それを繰り返して先に進む






マップが今時のホラーゲームにしてはいい意味で狭いので、探索の煩わしさはほとんどありません。




ラブホから葬式まで、多彩なステージがプレイヤーを待ち受けます







クリーチャーから逃げる事も、難しくはない




メインは謎解きで、大抵のプレイヤーは、探索時間よりも思考時間のほうが長くなるでしょう








書いておきたいのは、やはりストーリー…


事実と虚構が混じり合う、追憶の世界の通り、終わってみると一体何が事実でどれが虚構だったのか、明確には判明しません




でもそんなプレイヤーでも、唯一間違いなく分かることがあって…



それを考えると、なかなかにブラックでゾっとする結末でした




元ネタは「魔女の家」かな?と思う設定や仕掛けも…












評価C
60点


絵も綺麗だし、謎解き、ストーリー重視のホラーゲームが好きな人にはおすすめの、最後まで気が抜けない一作でした。






…本作は、所謂、考察系なわけですが…





……



…このゲームで攻略したステージって、やっぱり…

2019年10月17日

たましいは夏かえる レビュー感想 だけど、もう2度と冥福は祈らない。どうか地獄で、この穢れた魂が永遠に焼かれますように―。

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PCとスマホで、現在1章まで配信中



スマホ版をクリアしての感想をね…



まあ色々言いたい事はあるんだけど…


はぁ、すごいねこのゲームは…







登場人物が畜生しかいない









でもそれが公式的というか、設定にあって、どのキャラも口が悪い(笑)


口を開けば煽り倒す。



隙あらば社会批判






まともなキャラがほとんどいないほどに、皆性格に問題ありだ。



こんなゲーム久々なので、貴重な作品だ


私はそこに痛快さを覚えて気にいっているが、明らかに人を選ぶポイントではある














ジャンルは、シネマティック怪談ホラーノベル。


シネマティックを謳っているが、テイストはアニメチック、ラノベチックに近い




田舎町を舞台にした、怪異現象と戦う少年少女のひと夏が描かれる








本格的なホラーというよりは、怪談や怪異現象に立ち向かう、少年少女のジュブナイルがメインかな



夏を舞台にした日常シーンが、かなり多め






一章は、全10節に分かれているが、ホラー中心なのは2節ほど



他はコメディ要素が強く、寧ろホラーなのに笑えるくらいのストーリーとなっている



エロネタ、下ネタも多い









前記したが、キャラクターはとにかく畜生ばかりで、まともな奴がほとんどいない




主人公の静太くんは、とても小学生とは思えない知識と語彙力で、風刺というよりは、最早直接的な社会批判ばかりを繰り返す




共産党をアカと批判したり、キャラクター性としては捻くれた大学生くらいの印象だ







元総理大臣が親戚にいたり、勲章を持っている上級国民は車で人を轢き殺しても逮捕されないとか、やばそうな発言も平気でする













そんな静太くんの師匠


親のすねを齧っている中年ニートで、ロリコンのあるさんが余りにいい味を出している
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変態だけどインテリで、主人公のブレイン役。



ニートの癖に世の中を悟ったような事を言うってのがリアルで面白い






ぶっちゃけこれらの台詞は本編とまるで無関係なのだが、作者はどうしても主張したかったのかもしれない











ダブルヒロインの紗姫とミネミネは、実に可愛いね。





幼馴染の紗姫は…







とんでもない畜生だ
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だけどミネミネは、このゲームの唯一の良心といってもいいくらいに、まともだ







陰陽師なのになぜか小学生にパンツを見せる変態であること以外は…
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私はミネミネのほうが好きだが、どっちが人気あるかな











気になった方はPVを見ると、より興味を惹かれるかもしれない





フリーBGMではなく、坂田穂乃花の「君のこと」という楽曲を使っているが(植田真梨恵っぽい)、このPVだけだと、泣きゲーや、ギャルゲーっぽいね




とても畜生だらけのホラーノベルには見えないよ













評価B
70点



ストーリー、絵、キャラ、どれもが高水準で、面白かったです



本作に日常シーンや社会批判が多いのは前記した通りですが、本格的なホラーになる2章への「つなぎ」、だったのかもしれないですね




それほどまでに、終盤の怪異との戦いは、手に汗握りました





何の力も持たない少年少女が、知恵と勇気を武器に、必死に化物に立ち向かう展開は、熱いです





命がけの戦闘を終えるも、謎を残し、衝撃の台詞で終わるラストシーンは、2章への期待感を、より強くしましたね…



最後の一言で、そうかこれまでの物語は全部……

なるほどなぁ…ってひっくり返った










冬に配信される2章が楽しみです



ちなみに…


見栄えのため、スクショではオフにしてますが、実際にはバナーを踏んで応援しまくりです。

2019年10月07日

屋根裏散歩症候群:dream walker レビュー感想 キミの最善が誰かの最悪かもしれない

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「夕闇通り探検隊」「トワイライトシンドローム」をオマージュした
ゲーム制作プロジェクト「PROJECT:After Twilight」の一環で、
今作は本編となる「屋根裏散歩症候群 / BEYOND THE TWILIGHT」の前日譚のようなエピソードとなります。












コンセプトである「名作のオマージュ」として見ると、グラフィックの再現度が非常に高いです


知らない人が見たら、新作が出たと勘違いしそうだ



「ロマサガ」をオマージュした「エヴァサガ」もそうだが、単に見た目を似せるだけではなく、細かいポイントも寄せている



見た目は勿論、サイドビュー。移動も左右のみ














ホラー+推理ゲームだが、現段階ではホラーはほぼない。




推理シーンが1つあり、これがなかなか難しかった。



順番に正解しないと進展しないらしく、答えが分かってるのに進まない事が、難点





リアルタイムで表示される画面上のキーワードを、キーボード入力などで選ぶシステムだが、入力した筈のキーワードが選択できず、ミスを繰り返してしまった(ただしチュートリアルには、それについての攻略法が出る)



テキストスピードも遅いので、やり直しの時間も、余計にかかってしまう












ストーリーはブラック系で、いい話に見せかけて実は…といった落とし方




伏線を張るだけ張って全く回収しないので、まだ本当に序章のままエンディングを迎えるが、ラスト5分は、まるで青春ドラマのようで、なかなか清涼感があった









評価C-
60点



不具合も多く、改善すべき点はかなりありますが、まだ開発中ということで、恐らく随時アップデートするのでは


現在のバージョンでも2話分がプレイできるので、グラフィックや世界観に惹かれた方は、プレイしてみては如何でしょうか。





2019年10月03日

妄想受肉バーチューバー レビュー感想 この、殺人ショーの特等席で

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伝説のvtuberユウキヒカリに憧れている、ユウリとみゆは、「たったふたりのデスゲーム」に挑む事になる





よくあるデスゲームだが、「殺し合いをするのが、たったの2人」というのが珍しい





ジャンル的には頭脳戦というより脱出ゲームで、難易度は非常にイージーなので、詰まる事なく攻略出来る






画面クリックで進めていくが、謎解きのフラグがあるところに隠されていて、面白いなぁと感心した。


脱出ゲームと、ラブコメが見事に融合している











終わってみれば、なかなか挑戦的なゲームだった





…作者は多分、大増殖するvtuberや、その狂信的な取り巻きへの皮肉として作ってるんだよね




主人公であるユウリとヒロインのみゆは、ふぁっきゅーが口癖のユウキヒカリという、なんかめっちゃ見覚えがあるやつに憧れ、その次世代vtuberとなるべく、何者かの陰謀でデスゲームに巻き込まれた





ストーリーは当然、なぜ2人はこんなことをやらされているのか。ユウキヒカリとは何者なのか…という方向に進む








正直なところ、予測していないエンディングだった。



なるほど、こういう話にしたかあ…と








少しだけネタバレすると、ユウリとみゆは、デスゲームをクリアし、生き残れる。


極限状態で生き残ったふたりには、恋愛感情のようなものが芽生え…







…たかのように見える
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だが結末は、メリーバッドエンドともいうべきものだ





まあこれは、なかなかに皮肉たっぷりで、愉快なゲームだ




ゲーム中のある重要なシーンがフラッシュバックするラストは、是非その目で見て欲しい









評価C+
60点


面白かったです。



実体のないvtuber。だが中には当然人間がいて、更にそのバックには、運営会社が存在する…



vtuberとは何なのか?


色々、考えてしまいますね




ちなみに私の好きなvtuberは…










マルチーです
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中におっさんが入ってました






2019年10月01日

KOKUTOU - 御伽倶楽部 - レビュー感想 回らんでいい

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骨董屋を営む青年「黒十」と、彼を慕う女子高生「柚葉」が織りなすコージーミステリー、第三弾






今回は限りなく柚葉メイン、舞台は女子高



学園に隠された御伽倶楽部という、謎の存在を探し出す





実在するかも分からない御伽倶楽部。その正体は何なのか。男子禁制の乙女の園では、黒十の力を借りる事はできない。


果たして柚葉は、自分の力で謎が解けるのか









前作、前々作に比べると、推理要素が増したが、難易度は非常に低いし、最悪総当たりでクリア出来る







ストーリーは進展し、伏線を回収したが、また別の伏線を張ったので、まだまだ続きそう





シリーズをやってきたプレイヤーなら、安心して遊べる良作です。




逆に新規プレイヤーへの説明は少ないので、新しくプレイされる方は、エピソード1「KOKUTOU - 消えた初恋の謎 -」…


エピソード2「KOKUTOU - 招かれざる常連客 -」の順番でのプレイをお勧めします




ネタバレ感想

















冒頭でいきなり、ふたりの出会いをやるとは。しかも暈さず、完全に思い出した


これについては丸々1作使うと思っていたので、随分簡単に終わってしまった



でも暗躍している柚葉の姉の話があるので、やはりまた掘り下げるのかな?






姉は、このゲームの世界観にしては、怖そうなキャラだね。妹を支配…というか裏から強引な方法で守ろうとしてるなんて…





いびつで利己的な、ゆがんだ愛…


それだけに強く重く…被対象者に絡み付く…


その呪縛…並大抵の努力では解けない…










マップに□のスポットがあるという謎の答えは、非常にベタで、ドヤるまでもなく、解けました。



というかアリスも輝夜も、普通は一発で気づくレベル









スマホがキーアイテムだからか、何だかんだで黒十に頼ってしまいましたねー



柚葉が必死になっても解けない謎を、いとも簡単に解いた黒十のアームチェア・ディテクティブっぷりは格好良かった。こら柚葉も惚れますわ









この事件解決までの流れ…



黒十が女装して学園に潜入する展開を想像してました。




よくあるパターンだし、女装というキーワードもあるからね



でも、電話で解決しちゃったね






そもそも黒十、何歳なんだろう。



柚葉よりずっと年上とあるので30代なんだろうけど、30代男性の女子高生コスプレはきつすぎるので、まあ当然といえば当然か



流石にイケメン無罪とはいかないね












評価C
60点


完結まで、あと2作くらいなんでしょうか。最終的には、柚葉と姉の関係がメインになりそうな気がします。



今やすっかり黒十の嫁(というよりお母さんみたいだったが)が板についてきた柚葉の恋も、成就して欲しいですねえ。













【おまけ】






ヤンデレきょうだい、同じポーズで、まさかの夢のコラボ
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ベッカムのこれを思い出した
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2019年09月23日

織リシ心ノ果テニ レビュー感想 ふざけろ!正義なんて言葉、ちゃらちゃら口にすんな!

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主人公柊は、人の心が、「絡んだ糸」という形で視える


言葉で人の心を操るという、人ならざる能力も併せ持つ




虐めを苦に、自殺しようとしていた小鳥遊芽依を救うが、感謝されるどころか、私を助けた意味、分かってる?と冷たく一瞥される




虐めは益々エスカレートし、事態は柊の考えの及ばないところまで発展…











芽依を救った柊は、良かれと思っての行動だったわけだが、それで相手が救われたかは別だし、そもそも、自殺を止めただけじゃ、根本的な原因解決にならないわけだ




しかも一方的な善意の押し付けのように、その場凌ぎだけ。


芽依からは、あの時助けたなら、何故私を見捨てたのとまで詰め寄られる
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柊はクールな人物なので、別にヒロイズムに酔った上での行動ではないんだが、人を操るなんていう自然に反した能力を使った所為で、その反動、悪影響が出てるわけ。浅はかにもね。
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同じ能力を持つ妹のミヤは、能力で人を壊すことを、躊躇わない。


能力を私利私欲のためには使わない柊とは、対立。


ところが自分なりの正義で能力を使うも、周りを不幸にしてしまう…








これ、意外と見ないパターンじゃないかな



漫画やラノベでよくある都合のいい能力だが、大きな力にはそれだけ代償が伴うなんていう物語で、能力者自体はファンタジーでありながら、人間模様とストーリーは、非常にリアリティがある








特に、結末がね…



なかなか考えさせられるな。


これほど人間模様が、それこそ絡んだ糸のように複雑なフリーゲームは、稀有ではないか







二転三転するストーリー。次々と明るみになる真実。何が正義で、何が悪か


どこで糸が解けないくらいに、絡んでしまったのか



これまで正義だと信じていたものが、ある事実を知ってしまってからは、信じられなくなってしまう




各々の正義で動く登場人物。裏切りと絶望



そして物語は、最悪の形で幕を降ろす…










特に、やはり…



ヒロインの芽依。彼女はなんとも表現するのが、難しいタイプのヒロインだ。




稀代の悪女キャラ?悪人ではないので、少し違う。



依存症?ヤンデレ?メンヘラ?ポピュラーにいえばそうだが、やはり当てはまらない




終わってみれば柊だけではなく、ミヤまでもが芽依という糸に浸食されていた…



文字通り、裏で糸を引いていたわけだ





このような、周りを毒で殺すような、まるで無敵の女性キャラクターには、独特の怖さがあるね。


感情移入すればするほど、若手イケメン教師である恭二との関係性には、ショックを受けるだろう








絵はダークテイストということで、暗い雰囲気だが(同サークルの「夕凪のスノードロップ」は、作風に合わせて繊細なタッチだから)、女性キャラクターは妖しい雰囲気で、とにかく可愛い




特に妹のミヤにはやられたね。こんな可愛いヤンデレ妹ヒロインは久々だ




立ち絵もころころ変わるんだけど、小悪魔的なかわいさ、憎たらしさとは、こういうキャラをいうんだろうな
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でもやっぱり、芽依のほうが好きだな。プレイヤーとしても、絡めとられたよ





それとも単に、巨乳だからかな










評価B+
75点


終盤の回想シーンがオーバーラップしたラストシーン自体は晴れやかなので、鬱ゲーでもない。


犠牲を乗り越えた先に主人公が何かを得る。プレイヤーも妙な感傷を得る、不思議な一作





このゲーム、絵が綺麗でアピールになるし、ダーク系ラノベのような設定もキャッチーなのに、知名度はかなり低いようです。検索ヒットは、たったの8件でした


DLランキング圏外で、レビューも感想も、1件も投稿されていない…



ですが今からプレイしても、遅くない良作です



久しぶりの、隠れた良作サルベージでした

2019年09月19日

カラス青年 レビュー感想 ホーオオオーオーベイベーオーベイビイエェェーアー

毎晩、人間の女の子「しずく」の愚痴を聞いてあげている、カラスの「くろ」


彼女に恋をしたくろは、魔法使いと契約し、人間になり、彼女を幸せにするため、近づく…




このような、主人公またはヒロインが動物で、恩返しや恋愛成就のため人間の姿になるというパターンは王道だが、内容は可愛い絵柄に反して、ギャルゲーどころかばりばりのダークファンタジーで、かなり胸を締め付けられた




特に、「しずくエンド」はきつい。こんなに痛々しいエンディングは久しぶりだ










まずプロローグが、とにかくいいよね。


私はここに相当拘るタイプだが、これを見た瞬間、最後までやろうって思った
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なんとヒロインに、いきなり整形を暴露される。



お前は新庄剛志かよ






見た目で可愛いなと思ってたヒロインの闇を、唐突に知ることとなる。











くろが人間になる目的が、あくまでしずくを幸せにするため、ってのがギャルゲーとは違うところ



何せしずくには、あやくんという彼氏がいる


だが上手くいっていない






ヤンデレメンヘラ化したしずくから、「くーろ♪セックスしよっ♪」的に誘われるんだけど、くろはこんな事じゃ彼女は幸せになれないと、優しく諭す。



ところが…
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この流れは面白いよね。


くろは彼女を幸せにするため、人間になったわけだけど、実はしずくが本当に愛していたのは、カラスのくろだった…







しずくはくろに愛を感じたと言ってるのであって、別にカラスに恋愛感情を抱く異常者ではないので、あくまでノーマルな話だ




何に愛情を感じるかなんて人それぞれだからね。死体だったり物だったりする


何に救われてるかも、分からないわけ。それがたとえ嫌われ者のカラスであっても




このゲームは、そういった種族間(?)の垣根を超えて、なかなか興味深い話になっていく








くろは最終的に人間になるのか?


それともカラスに戻るのか?

くろ、しずく、あやくんの三角関係はどうなるか?




是非、結末を見届けて欲しい一作だ







ひとつ問題点を指摘すると、お師匠様の目的や、そのバックにいるキャラクターは、必要あったかなぁ?と疑問だ。


このゲームはあくまでこの3人のストーリーがメインなのであって、話がおかしな方向に行ってしまった感がある













評価B+
70点


「鴉の断音符」をはじめ、カラスをテーマにしたフリゲは幾つかありますが、人間ではない視点による物語というのがオリジナリティであり、ユーザーに面白そうだからやってみようと思わせるポイントですね



ストーリーも、ヒロインと同じ駄目人間としては、考えさせられるゲームでした。



同じ世界観の続編も予定しているそうで、楽しみです。





ちなみに、便宜上、しずくのことを女の子と書いてますが…




アラサーなので女の子でもギャルでも無ェ!


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  3. 3. 夏ゆめ彼方 レビュー感想 将棋を通じて少年の人生を描く一大叙情詩。傑作!(ネタバレ)
  4. 4. ほろびのゆりかご レビュー感想 ラストシーンで判明する真相は、最早SFファンタジーのスケールを超えた(ネタバレ)
  5. 5. 鼓草 レビュー感想 極限の花婿たち
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  10. 10. 決戦前のヒトリ 〜主人公以外全員『カップル』がいるアドベンチャー〜 レビュー感想 うげっ、なんでそこまで分かるんじゃ!!?ロリコンは皆こうなのか……?
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