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2019年09月17日

はざまたそがれ 転 レビュー感想 正体現したね

シリーズ3作目。次で完結ということで、一気に、核心に迫りましたね。


いきなりですけど、今作は…






シリーズ最高傑作でした。



やはり事件の真の黒幕が現れると、盛り上がりは最高潮になります




システムは前作と同じで、純粋な続編のため、初っ端からネタバレ感想です




















真の黒幕だった咲に、仲間が殺害される展開。お前が犯人だったかぁ…と脱力






前作で早々に事件の謎を解いたので、この後どうやってストーリーを展開させるのか気になっていたが、なるほど、こう波乱させますかあ…





仲間の裏切りにより、心を揺さぶられ、シリーズで最高の高潮と緊張感…そして悲壮感でしたね





前作より更に増えたギャグは、終盤、プレイヤーを突き落とす為の布石だったのでしょう











新たなる仲間、あいあいはいいキャラだ。



咲とあいあいがヘブン状態になったり、今風のスラングが出てきたり、世界観が突然崩壊(笑)
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(この陽子可愛すぎる。顔芸おばさんと同一人物とは思えん)







これはひどい…
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「ひぐらし」も80年代なのに現代的だし、ゲームだからいいですけどね











主人公たちが空手や柔道をやってるだけの普通の中学生で、敵がこちらを一撃で殺せるくらいの戦力差なので、バトルは今回も緊迫したなあ




でも戦い慣れた所為か、結構強くなったね。
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陽子たちも、1回ごとの戦いでレベルアップしていると実感






だが、それはあくまで強化人間に対してのみで、幽霊には対抗手段がない。


一息ついたあとの襲撃は、陽子同様、油断してました
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(陽子ちゃんはエッチなボディラインだねぇ…っ!)









あいあいの結界にダイブする陽子。それを受け止める仲間達と、変顔



これまでで一番、メンバー全員の連帯感があって、いいシーンだったよ




総倒れするところは、ホラーなのに微笑ましささえある









これで後は、タイムアップを待つのみ。






勝ったな(確信)



…と…


正直思ってしまった。窮地は脱したのだと。




最強の敵、幽霊さえも退ける結界のお陰で、ストーリーは終息に向かうのだと






でも天才キャラのかすみによる、咲への詰問が始まる
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これまでの違和感が、確信にかわる








唯一、記憶を保持したまま帰れると思っていた咲の、義理の父親にレイプされ、最早余命幾ばくも無いというシビアな現実を知ってしまい、大きなショックを受けた







これまで散々、オッパイをイジられてきたけど、レイプ被害者としては、確実に鬱屈した感情を持っただろうね(だから殺したんじゃないかと思うほど)



レイプ被害者が一番されたくないのって、性的な接触や、トークだろうからね




まあそれすらも、演技で封じ込めたのだろう



「手についた糊を剥がすのが趣味」みたいな面白設定に紛れた、元演劇部という一文が、まさかこのような重要な伏線だとはね。


そして、「胸を大きくするためには寝ればいい…」


この台詞は、ギャグに見せかけた、余りに切ない伏線だね












本性を現した咲…
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(「ペルソナ」シリーズにいそう)








巨大化した片腕で、なんの前触れもなく、あいあいを殺害…






島鉄雄かな?












本性を現した藤村咲との最後の戦いが始まる…








どうやって勝つんだろうね。説得するにしても、動きは封じないといけないからね



思うに咲は、肉体強化ができても、強化していない生身の部分は弱いままなんじゃないか。身体能力も、実は低いまま。


だからこそ、結界に拘ってた(結界が完璧な効力を持ってる事が、そもそも謎ではあるが…)


やはり力を使わせて、自滅狙いかな





救われて欲しいが、予告で咲の死亡フラグがびんびんに立ってるのがね…



一番好きなキャラだけに、悲しいなぁ…



世界観が「スーパーダンガンロンパ2」に似てるが、咲は現実に戻っても死んでるか、すぐ死ぬ可能性が、高いしね…











評価A+
80点



続編は春だそうで、楽しみ過ぎて夜も眠れません。


最高潮のまま、突っ切って欲しいです。


これだけの良作が、圧縮状態でたったの9MBというのも、驚異的です。「がんばれゴエモン」といい勝負


やはりゲームの面白さは、容量じゃないんですよね…お前、つい最近1.5GBの「電波障害ノベルADV AlexiA〜アレクシア〜」を絶賛してたろ








本日は久しぶりに2本レビューしましたが、こんなにゲームを遊んだのも、久しぶりでした。


いい時間なので、そろそろ寝ます。

リュネットプラネット レビュー感想 ワンルームディスコ

ウディタで作られたシミュレーションゲーム、という一風変わった作品




主な舞台は女の子の住んでいるワンルームで、プレイヤーが出来るのは、女の子をアルバイトという名目で強制労働させたり…
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コスチェンジをしたり、部屋の模様替えをしたり、敵が襲ってくる危険な強制労働で稼いだ金でガチャを回したり…




といった神の視点からの介入



アルバイトはミニゲームとなっており、実際にプレイ出来る












マウスを触らずとも、女の子が部屋で様々な行動を取るので、それをニヤニヤしながら見守り活動するという愉しみ方もある
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ゲーム中に時間が設定されており、背景も、季節や時間帯により変化する


そして、カレンダーと時計(手動で変更可能)に則した行動を取る。


例えば夜中だと、うつらうつら…としたりね








……



いや、面白いねこれ。率直にいってクオリティが高い






ドット絵(きゅるきゅると動く)で描かれた女の子が部屋で一人遊びするのも微笑ましいし、プレイヤーの介入によるコスチェンジでも少し行動が変わったり、アイテムを使うと友達(彼氏?)が部屋に遊びに来たり、案外やることが多い











金が無くなったら命がけの強制労働をさせその金でガチャを回し、アイテムを集める…




新しいコスチュームが出たらニヤニヤ
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部屋を自分好みに模様替え。インテリアを増やす。そのインテリアにも、女の子が反応を示す








この繰り返しが地味に中毒性がある








そして何より、ドット絵とイラストで描かれた女の子が、実に可愛い
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こんな可愛いのに、なぜ風呂が覗けないのか(激怒)












現在の達成率は3割程度かな。ここまでならだれでもすぐにやれます



問題点としては、ちょっと運の要素が強い気がした。ガチャがダブってしまうことがあった。


ミニゲームも、もっとさくさくお金が溜まってもいいかと。


WEBお申込み特典!最大85,000円キャッシュバック!【フレッツ光】




評価C+
65点


恐らくエンディングはなさそう


ストーリーも設定も、何も無いままいきなり放り出されるので、色々想像する事はあれど、覚えるテクニックはありません。


隙間時間にプレイして楽しむ…といったカジュアルゲームです。



一番近いゲーム性は、「初音ミク -Project DIVA -」シリーズのDIVAルームじゃないでしょうか。


あれをイメージすれば、ギャップのないプレイが出来ます。









画面を色々イジって反応があるといった小ネタもあるようですし、アプデで色々追加されたら、まだまだ遊べるゲームになりそうです。

2019年09月15日

606号室 レビュー感想 怪奇現象ホテル

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旅行先のホテルに宿泊した主人公


至って普通のホテルの筈だったが、次々に怪奇現象が起きて…









ホテルの一室で怪奇現象が発生する、シンプルなホラーゲーム。



謎解きパズルの要素はないが、EDに到達するために、何をすればいいかを考えるタイプ








水分を取る事と、トイレに行くことが攻略の分岐点なんだけど、生理現象がゲームのヒントになっているというのは少し面白いよね




主人公が女の子だけに…




作者の性癖が見え隠れするよね









いや、違いました…







これは私の性癖でしたね














エンド1,2,5は普通にプレイすれば見れるが、4は難しいかもしれない。



私はこのエンド4を、メインエンディングと思った。脱出後が描かれてるし、演出も面白い。







このゲームにはグッドエンドは無いんだなぁってことが分かって、ベタだけどぞぞぞーーっとする。






中でも一番怖いのが、クリア後のおまけ。


おまけが一番怖いゲームだと言って間違いないと思う











評価C
60点


いやぁ…怖かったです。おまけでは悲鳴を上げちゃった。




ちなみに、主人公のみちるは女子大生くらいに見えるけど、24歳…









……









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2019年09月14日

キミの瞳に映る夏 レビュー感想 ココロ・ノコリ

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最早9月も半ば、結局、この夏は、夏の青春を感じさせるフリゲがなかったなあ…



…なんてがっかりしてましたが、ぎりぎりのところで、良作が出ました




それが本作、「キミの瞳に映る夏」











別々のライターがシナリオを書いた、オムニバス


(画像左から)firefly、牡丹花火、不幸ソーダ、3本を収録







高校生の主人公(全部別人)と、クラスメイトの女子の物語だが…




ひと夏の恋を感じさせるラブコメで、とても良かった








中でも私のおすすめは、firefly。


外国人留学生のエクレアと、クラスで友達があまりいない主人公の、夏の1日が描かれる




夏の熱気、夏ならではのデートスポットであるプール、そして夏ならではの風景が最後に…というなかなか綺麗なお話となっている




夏の熱気の反面、音楽は物静かで、少しだけ、しんみりする


やや強引ながらも、伏線もニクイところで回収される



ノーマルエンドも、恋愛関係にはならないが、これはこれで良かった










残る2つのストーリー



牡丹花火は、クラスメイトの強引な女子から、突然お祭りに行こうと誘われる。その理由とは?


不幸ソーダは、3本で唯一、主人公がヒロインに好意を持っており、やたら機嫌を伺う。地味な少年の、必死の恋は叶うのか?












総じて言えるのは、奇を衒うような要素のない、ラノベチックな王道青春ストーリーということ


あなたの気に入るヒロインと物語が、きっとあると思う




私はストーリーもさることながら、ヒロインも、エクレアが一番好きだな(実は画像の並びが、好感度順だ)


オッパイも大きいしな








評価C
65点



まだ夏の雰囲気が残っているこの時期にプレイすると、より楽しめるかもしれませんねぇ…


2019年09月09日

お別れのラジオ レビュー感想 長いお別れ

ひき逃げで殺された女子高生「理奈」は幽霊となり、この世に未練を残しながら、今日も自分が生きた街をさまよう。



両親には理奈は見えない


恋人の「竜二」とも、もう触れ合うことができない




途方に暮れていたが、自分の姿が見える霊能者「咲良」と出会い、霊体の言葉を伝えられるラジオの存在を知る



両親と竜二に、伝えたいことがあると切望する理奈




彼女の未練とは何なのか?
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心霊ハートフルストーリー!



【ヲタ婚】





まあベタもいいところの設定とストーリーだが、最大の魅力はどんでん返しかな




私は想定外でしたよ。そういう話だと思ってなかったし





まさか理奈の未練が、このようなものだとは…




彼氏の竜二と最期に恋人っぽい会話がしたいんだろうなあとか、その程度のフワっとした読み








「幽霊になった所為で友達がいなくなった理奈」と、「幽霊が見える所為で気味悪がられ友達がいない咲良」が仲良くなっていく過程とか、他にも見所があり、画面や音楽の使い方も上手で、コンパクトに纏まった、インパクトのある一作でしたね



おすすめです





ネタバレ感想



















竜二とは何者なのか?まずここに違和感があったんだよね


明言されないし、幼馴染か、彼氏の二択だろうって思ってた


違和感はあったが、それが伏線だとは…



「この声は......?」で察するわけだけど(もっと前に伏線入れてもいいかと)、理奈を殺したひき逃げ犯の息子で、父親を庇ってるとは…



畜生の父親とか、これまでの設定を拾って、巧いお話



まあ完全に悪役でなんのフォローもなかったが、パッパも可哀想な人でしたねぇ…










当初の見た目通り、ふたりが余りにも短い間でこそあれ、本当に恋人になるのも、綺麗でよかった





【ヲタ婚】




評価B+
70点


感動系ストーリー+どんでん返しが上手な良作でした








おっぱいの咲良か、顔の理奈か…





30分悩んだけど…






理奈のほうが好みという結論に達しました


2019年09月04日

無人島 レビュー感想 デートじゃねえからな…!

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無人島に1つだけ持っていけるなら、何にする?




誰もが1度はやったことのある、質問ゲーム…




無人島に漂流した主人公は、流れ星に願い、1つだけ欲しい物を得られる













一風変わった脱出ゲーム、「公衆電話」作者の新作。今回は無人島からの脱出を目指す



まー今回もアイディアの勝利っちゅーか、シンプルなゲーム性で、面白い





前作は10円玉を使い電話番号を入力したが、今作はキーワードを自力入力する


つまりパソコンでのプレイなら、キーボードを打ち込む





一見難しそうだが、実は簡略化されており、難易度が下がってプレイしやすくなった



最初の入力さえ正解できれば、そこから発展したストーリーの中でキーワードを拾っていき、クリア可能(主人公が、「ここで【何々】さえあれば…」というヒントを出す)










でも、自由度というか、こういう文字列を入力すると、クリアとは無関係なふざけた展開になる!というような遊びの部分も減ってしまったのは残念だった



作中で主人公がゲームクリエイターになりたかったという話が出るので、【ゲーム】は絶対にあると思ったら、何もないのは少しがっかり




最初【フリゲ】と入力したが、無反応だった。まあ、PCかスマホがないとプレイできないのだが…



そういったお遊びの要素は、「エレベーター」のほうが頑張ってたかな








おすすめは人間エンド、未来エンド、病院エンド


フルコンプまで、今回も自然な流れ攻略でき、気づいたら終わってました








評価C+
65点


私が無人島に持っていくなら、TOKIOです(DASH島じゃねーか)


2019年09月03日

電波障害ノベルADV AlexiA〜アレクシア〜 レビュー感想 もう、勇者しない。

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上條游雅は、どこにでもいるような、ありふれた高校生


だがひとつだけ違う点があった。それは隣に可愛い幼馴染が住んでいる事


そんな幼馴染の東雲穂多留は、游雅への好意も隠さず、今朝も彼を起こしにきて、甲斐甲斐しく朝食を作ってくれる



いつまでも続くと思われた友達以上恋人未満のようなふたりの関係は、突然現れた車窓眞那彌によって、三角関係へと発展する















ヤンデレに定評がある作者の、ヤンデレギャルゲー…





と見せかけて、実のところ表現的作品





創作である時点である程度の表現だが、本作は作者の主義思想体験談(かどうかは不明だが)、表現したい技法、センスを全てぶつけた…という一作






逆にヤンデレは意外にも(?)余り関係なかったので、ヤンデレに期待すると裏切られるかも。


そもそもメインヒロインがヤンデレじゃないしね(病んではいるが)









テーマのひとつがまさか、障害、いじめだとは、全く予想外だった


ストーリーがこんな方向に行くとは



メインテーマではないので専門知識などはそこまで掘り下げられないが、障害を持った人間の苦悩のストーリーは、よく描けていると思う















ストーリーはA,B,Cそれぞれのパートに分かれているが、全てのパートで表現技法が違う拘りには驚きだ




Bパートにいたっては作画までも違う


まるで別のゲームのような新鮮さがある







Aパートも美麗な絵で非常に多くの立ち絵差分が存在するのだが(登下校時にはスクバを肩にかけてたり、芸が細かい)、Bパートではアニメーターにでもなるの?とでも言わんばかりの膨大な作画枚数と、Aパートとは同じ作品とは思えないほどのギャップのある作画には驚かされた



それでいてAパートの作画シーンにつなげてくる演出は、見事だった


これ、本当に巧い



BパートでAパートのスチルが初めて出た時はまだ些細な驚きだったが、2回目は演出の巧さ込みで、本当に驚いた







そして何より、巧妙な伏線が凄い



「テキストアドベンチャー」「ノベル」である以上、小説を模しているので、伏線は殆どの場合「テキスト」に張られているのだが、本作の伏線の多くは、「ゲーム」なので、グラフィックや音に張られている




これが他作品とは違って面白い



最近では、「死月妖花〜四月八日〜」もグラフィックに伏線があったが、これも他のゲームより一枚上手だ








そもそも巧妙な伏線、理想的な伏線とは、「これが伏線だ」と露骨に匂わせるよりも、「伏線とは気づかないが僅かに引っ掛かる」「何か一瞬違和感を覚えたが、記憶の片隅に残す程度」…という伏線の事だ






巧妙な詐欺と同じだね!








このゲームはAパートで私が感じた些細な引っ掛かりに全て意味があったので、ちゃんと考えられたストーリー、設定だと感心した


特に、主人公が何故か1つ上の先輩を「お姉さん」と呼ぶことがずっと引っ掛かっていた




逆に、テキストでの伏線は、かなり露骨に張っている。主人公がいかにも怪しい場面で、いかにもな疑問を口にする










世界観の核心に、「最初から」触れているのもユニークだ



そしてそれが、全てゲーム的技法、演出に落とし込まれているので、感心し切りだ。




SF要素もあり、「Doki Doki Literature Club!」「君と彼女と彼女の恋。」(とは絵も似ている)などが好きな人なら、かなりハマるんじゃないだろうか









ただ、想像もつかない展開と結末とのアピールは、盛り過ぎだと思った



正直なところ展開は、読めてしまった



読めたというより、過去に同じ設定、ストーリーの創作があったので、類似点から同じ話と察してしまった






なので多分、Bパートまでの流れは、多くのプレイヤーが予想通りじゃないかな









だがそれを差し引きしても、クオリティの高さに驚いた部分のほうが大きい。


絵も綺麗だし、主題歌なども自作と、かなりの力作なので、気になる人はプレイしてみては




ネタバレ感想



















Aパートのエンディングスタッフロールで、お姉さん以外全部「上條游雅」…




ギャグで全て同じ名前なのはよくあるが(シバターとか)、これは本当に全部同じ人だもんな。スタッフロールを逆手にとった、面白い演出だよ












Bパートは打って変わって実写風の気持ち悪い人物が出てきたり、障害と言うワードが頻繁に登場し、生々しいストーリーになっていく


キャラクターの顔も、鬼気迫るものがある
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ゆうくんがお姉さんとの出会いとメダルゲームによって再生していくも、それもまた虚構で、あんなに熱中していたゲームはあっさり卒業



お姉さんは自殺してしまうんだけど、この落差の激しい展開の連続には、いい感じに振り回されてしまった







特にお姉さんが突然冷たくなるところは、怖いね



仲良かった女子が急激に冷たくなる…リアルすぎるよ




実体験かな?







でもお姉さんはすぐに謝罪したし、高校生とは思えないくらい、よく出来た人間なんだよ。本当に理想のお姉さんだよこれは



だからこそ、後々追い詰められて母親を殺し、自殺したことの悲しさも倍増したね








やはり最大の見せ場は、そんなお姉さんが穂多留の姿で現れるシーンだろうな。

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タイトル画面でも並べられる、表裏一体のようなふたり…
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「似ているな」とは思っていたが、描き分けが微妙なのかな程度に思っていたので、やられた





わざわざ夏服を着ていたお姉さんが、このタイミングで髪を切ってニーハイにしたのは、母親を殺す際に出来た汚れや怪我を隠す為かね











Cパートの動画、処理が重かった(笑)




穂多留がもうひとりの游雅というのは、…まあベタかな



「きみの正体は、僕だ。きみは、僕だ。忍野扇は――阿良々木暦だ。」…「物語シリーズ」を思い出した




主人公の別人格が異性となって現れるのは、他でも何度か見たしね



でも自己との対話である、わたし(ゆうくん)が勢いよく捲し立ててくるシーンは、インパクトがあった













死の世界に引きこもるとか、死の世界で更に自殺するような鬱ゲーではなく(これだと「END ROLL」になっちゃうからね)、希望と再生が残る物語で本当に良かった





でも、ゆうくんが告白し、そして決別したお姉さんは、本当は誰だったんだろうね…?



お姉さんはもう死んでるし、切った筈の髪の毛も、長いままだ。


ゆうくんが走って向かったのが死後の世界でもない限り、お姉さんもまた、ゆうくんにとって都合のいい妄想ということになってしまうのかも



そう考えると幾ら自己肯定とはいえ、なかなかブラックだが、それだと空しすぎるので、最後だけは未練を残して自殺したお姉さんが帰ってきてくれたと思いたい
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(白か…)








公式HPトップ絵とかのお姉さん、ほとんど死神だもんな











気づかない振りをして髪を切った時の仕返しをするのと、告白を聞いて優しく微笑んでいるのが(かなり好きな演出)、最後まで、お茶目で優しいお姉さんという感じだった




帰結は結局恋愛ものなんだけど、お姉さんの最後の台詞が「好きだよ」とか、「愛してる」とか、そういったベタな恋愛の台詞ではなく、「もうゆうくんのお姉さんは、お終い…」という、ふたりの関係性とこのゲームの終わり(別れ)を告げるものなのが、やや特異だ






EDテーマは曲も歌詞もこのゲームの為だけのもので、ぴたりと嵌っている(中毒性があって、何度も聴いてしまう)





そして、現実に戻るの一択



仮想現実などではない、「人生は続く」…



主人公もプレイヤーも、現実に戻る為、ゲームはシャットダウン…




この演出も良かった





「DDLC」のように、データが消えるような事はないけどね













評価A+
85点


相当な力作でした。


キャラ立てされたヤンデレという、現実にはまあいないであろう題材をモチーフにしているサークルが、このようなゲームを作るというのは、自虐ではないにせよ、考えさせられるものがありますね


いや、だからこそ、このような良作が作れたのでしょう。凄い創作力というべきところ








そういえば穂多留の中の人、ボイスコでは珍しくツイッターアカウントがないんでしょうか…


私はボイスコ殆ど知らないんですが…




真逆の声質なのに、実はお姉さん(太田彩華)と同じ人がやってる




…だとすごいけど、まあそれはないか


2019年08月30日

ポケモンマスターズ ファーストインプレッション より進化したタケシの筋肉美を見よ!

扱うと言いながら、これまでスルーにスルーを重ねてきたスマホゲーを、遂にレビューですか…



以前にも、何かレビューして下さいというコメントを貰ってましたが、とうとうその機会が来ました




といっても原作がCSである、言わずと知れた「ポケモン」シリーズの外伝、「ポケモンマスターズ」をプレイしました



数時間プレイしてのレビュー感想を書きます










本作はご存じ「ポケットモンスター」……縮めて「ポケモン」のスマホゲーム




ジャンルは本家のような育成収集RPGではなく、RPG+シミュレーション+育成+アドベンチャーなどの複合




いきなり核心に触れてしまうと、誰がプレイしてもそれなりに遊べた「ポケモンGO」と違い、これは「ポケモン」ファンのためのゲームで間違いない



キャラクターは初代から最新作までの全世代が登場し、彼、彼女たちとチームを組んでポケモンバトルや会話をすることができる







ファンにしか分からないネタも多く、メイがグリーンの黒歴史を盛大にディスったり、思わず笑ってしまうシーンもある
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(というか、何故知ってる?)










ストーリーの流れでメンバー入りするキャラクターもいれば、リアルでの金が必要なキャラクターもいる模様





これが噂の、真の仲間かな?








タップ機能を利用した、「FF」シリーズのアクティブタイムバトルのようなバトルシステムで、3vs3で戦います。難易度も低く、攻略は簡単



「RSE」では、ダブルバトルといいながら、実質1vs2で、主人公は独りで戦わされたが、本作では、ちゃんと仲間を引き連れてのバトル




これはビジュアル的にも、仲間と一緒に戦ってる感と、皆でつかんだ勝利感があってよかった
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現時点ではキャラクターごとにポケモンが固定で、タケシならイワーク、メイなら歴代最悪の御三家ツタージャを使う



ポケモンゲットだぜ!の要素は無さそう


あくまで、今回の仲間はポケモントレーナーなんだろうね








グラフィックはかなり綺麗。スイッチ並でしょう





洋物のパチモン臭かった「ポケモンGO」と違い、どのキャラもしっかり杉森健っぽさ、大村祐介っぽさがあります
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(好きなポケモンは……お前だよ)








しかも、ぬるぬる動くんですよ




ドット絵でも可愛かったメイを、この時代に3Dで見れることは、「BW2」大好きおじさんとしては嬉しい限り(「BW」はもっと好き)











更にキャラクターは、パートボイスで喋るんだよね




まあ、声優がテレビアニメ版とは違い、上田祐司(現うえだゆうじ)も飯塚雅弓も出演してないんだけどね



でも、テレビアニメ版とはキャラクターが別人なので、そこまで違和感はないかと(まあタケシとカスミがコンビを組んでる時点で、テレビアニメを意識してるけど)




タケシも女性キャラに欲情しないし、カスミもお調子ものではない。性格は原作ゲームと同じ




メイに関しては、なつかしの「BW2」のPVと同じトムファック豊崎愛生なので、違和感なし









そしてなんと、エリートトレーナーなどのモブライバルも、ボイスつきで喋ります





エリートトレーナー♀は「ORAS」バージョン



もっと凛とした声をイメージしてたのに、案外ババ臭い
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これだけはミスキャストだと思う












これは「ポケモン」ファンの為のゲームだ…


というからには他にもキャラゲー要素があり、ストーリーとは関係ないところで、キャラクターと会話できるモードもある





これ、なんというかアレですね






ぶっちゃけギャルゲーっぽくね?
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ニヤニヤが止まらねーわ。どうしよう…




性別によってはホモゲーとか乙女ゲーっぽくなったりもする











他にも、本家を知らないと通じないネタが多い。


メタネタっぽいミニスカート(姉)とたんぱんこうぞう(弟)の会話とか、原作を知らないと、さっぱりでしょう





ゲーム開始時、言語を日本語にしてもグリーンが「ボンジュール!」と挨拶してきたりね(まあ彼は後にアローラにも行くので、「アローラ!」でもいいかもしれないが)








逆に、ファンのためのゲームでありながら、シリーズと違うぞ、というポイントとして…


冒頭、プレイヤーをゲームの世界にナビゲートする案内人が、博士じゃなくてグリーンなんだよね。


ここだけ何故か、外伝の「ポケモンGO」でさえ続けてたシリーズの伝統を崩してる



もしかしたら、グリーンは亡くなったオーキド博士(の声優)の後を引き継いだのかもね…






ま、オーキドはグリーンの名前すら忘れてたけどな







ファンにとっては、アレンジBGMも嬉しい















配信日が8/29なので、まだまだこれからではあるものの、「ポケモンGO」のような社会現象になることはないだろうけど、ファン向けの公式同人誌として有能でした















…しかしスマホゲー市場は、改めて見ると巨大ですね。1000万DLとか、当たり前ですから。


フリゲでは、まずありえない数字です



フリーゲームが下火になった要因の1つとして、スマホゲーに客を取られた…というのがあるんでしょうけれど、ここまで極端な差があると、取られたとしても微々たるものであり、事実上は、余り関係なさそうです



そもそもスマホゲーユーザーには、パソコンすら持っていない若年層も多いと聞きます



更には、黄金期のフリゲユーザーを遥かに超える人数が、スマホゲーを遊んでますから








でもぶっちゃけ、スマホゲーって、良作は殆ど無いんですよ

まだ夢中になれるほどの名作は、1本とてありません


メインは集金装置で、ゲームはおまけ
って感じのものも多いです



アクションゲームの筈なのに戦闘がカードバトルだったり(このカードを集めるのにも、リアルマネーがいる)、手法がどれも似たり寄ったりで、ゲーム性も低い







フリーゲームとスマホゲーム…




どちらも無料で遊べることから、結構比較されることがあるんですが、実はこの2つ、根本的に、違います




それはフリーゲームの多くは完全なアマチュアが制作している、ということです



「ポケモンマスターズ」にしろ、制作者はプロですから。声優も勿論、ボイスコではなく、アニメなどに出演している、プロです




でもどうにも、熱意を感じないんですよ





フリゲは素人の創作でありながら、強い熱意や頭を凝らした工夫を感じる良作がありますが(私がフリゲを好きな理由は、まさにそこです)、スマホゲーやソシャゲには、そんな良作は、殆どないですねえ…








まあ、出たら手のひら返しますけどね







2019年08月29日

サイコロサイコ -第四の出目- レビュー感想 夕飯がフルーチェだけやった時は泣いたで、さすがに

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ユーザー参加型ゲームにして、「メンヘラフレシア」待望の続編



CHARONお得意のヤンデレやメンヘラ…


ではなく、その更に上の狂気、サイコパスがヒロイン









Usatubeという、激しくどっかで聞いた事がある動画サイトで生計を立てる虐殺系Utuber、祭子




「メンヘラフレシア」の、一応は主人公の事が好きだと分かるヒロインとは、まるで違うプッツンぶり



「メンヘラフレシア」でいうと、あゆめスイセンに近かった(主人公に明確な好意もないしね)












ひょんなことから、学校へは行かずユーチューバーとして生活する祭子と出会うめたろー




彼女の動画撮影の手伝いをしていためたろーだったが、ルールを守っていた動画は、過激さを求め、徐々にエスカレート


そして事件は起こった


…といった、風刺的ストーリー












冒頭で風刺の要素がかなり強いとの警告文が出るのだが、Vtuberとのコラボゲーム「あさみエスケープ」が控えてるとは思えないくらい、youtuberやアマチュア製作者の闇に切り込んだ、挑戦的なストーリーだった






まあ、名前こそ出ないものの、ぜってーあいつのことだろというyoutuberを、ディスるのなんの








お気に入りは、死んだらあかん!人生は冒険や!の余りにも頭の悪い迷言で一躍バズった、ゆたぼんのディスだね







ディスとはいえ、youtuberとはこうあるべきだ、何々はやってはいけない…というような指針的な台詞につながるので、寧ろポジティブな台詞なんだけどね











キャラクターがマツリカを持っていたり、祭子というネーミングから察するように、まつりマツリカのまつりが登場する



でも「メンヘラフレシア」をプレイしていなくとも分かるストーリーだと思う







評価C+
60点




1作目としては、インパクトの強いサイコパス風刺ゲームじゃないでしょうか


七七の制服のダサさも、病み付きだね



残されたクリアパスワードがあるように、シリーズはまだまだ続くので、楽しみですね



2019年08月26日

君の世界は鳥籠の中 隠しエンド攻略

隠しエンド見ました。「リバゲ」を含むネタバレ感想です。








隠しエンド1は、真琴エンドかあ…




髪型が微妙なキャラが髪を降ろすと、可愛いという王道
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彼女を裏切って、彼女の友達と浮気する話





前書きでフリゲでしかできない、泥沼、etc…とかなり強く煽ってたが、そこまで泥沼でもないと思った。





内容的にはえぐさよりも、仄暗い、青春の1ページという感じだ。

「リバゲ」のほうが鬱ゲーだった。
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あれはヒロインが主人公を裏切って、殺して、主人公よりハイスペックな親友と付き合うのに、でもそれを隠してる…


親友はいまも主人公の死に苦しんでる…自分の恋人が殺したとも知らずに…って流れが強烈だからね
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あのエンディング、実は私はかなり好きだ


あれがなければ、「リバゲ」はただのデスゲ系になっていたと思う





フリゲの制作路線は、大きく分けて、2種類


「これが本当にフリゲ!?」と驚かれるような一般ゲームと見紛うクオリティのものか、「これはフリゲでしかできないよね」と驚かれる、独自性の高い奇を衒ったもの(趣味性の高いもの)か…




本作は、後者だよね





蛇足と批判されているが、作りたいものを作れるフリゲに於いて、蛇足ではない。



本作で懲りずに同じことをやってるので、日和らないスタイルには好感が持てた














NTRられるのが、愛歌じゃなくて悠人なんだね。




私はこのゲームの主人公を悠人だと思ってたんだけど(3話以外、ほとんど彼の視点だし。一部EDが愛歌視点なくらいかな)、設定的には、愛歌らしい

なるほどたしかにこれならNTRだ。




これだけ甘酸っぱい恋愛を描いておいてヒロイン(愛歌)が寝取られたら鬱だなあ…と思っていたが、ヒロイン(悠人)が寝取られたわけね



男性目線的には、ダメージはなかったが、女性プレイヤーには、きついシナリオかもしれない。やっぱりプレイヤーというのは、同性に感情移入するものだし









隠しエンド2はかなり短いのだが、愛歌が闇落ちする過程をもう少し描いて欲しかった。作中でドールや殺人衝動が描かれてないので、唐突感あり。











アナザーエンドは、キングと花恋の恋愛…



汚い恋を知り過ぎてしまったキングと、汚れながらも恋を知らない彼女の恋愛は、瑞々しいね



キングが恋愛にかなりアクティブなんで、見てて苛々する要素もないし、主人公にはない積極性だ










…隠しエンド1…




本編との逆なんだよね。本編では愛歌が悠人を屋上で振ったけど、隠しルートでは逆



彼の為に生き残ろうと、想いを募らせていくシーンが切なかったね





まあ一見すると、そんな彼女を裏切ったように見えるんですけど…






これ、悠人くんと真琴は悪くないっすね








なんでかっていうと





そもそも悠人くんと愛歌は、付き合ってすらないんですよね




あくまで恋人のふりをしているだけ。性行為どころか、キスもしてないから、実際には恋人のふりすらしてないんすよね





しかもそれは、愛歌が一方的に、無理矢理つき合せただけ





これだけでも悠人くんは全く悪くないんですけど、しかも今回は愛歌自身が「本当に好きな人が出来たら別れましょう」と言ってるんですよね





もしこれが悠人くんから言い出してたら彼が悪いんですけど、全ての原因は愛歌にあるので、やっぱり悠人くんは悪くないっすね





更にいうと、悠人くんは振った愛歌に、最大限配慮をしてるんすよ







傷付けないようにと、真琴と付き合ったことも伏せてた。親友のキングにさえ、詳しくは言ってない


でも愛歌がストーカーという卑劣な行いで、それを無理矢理つきとめた…





そして妻と義理の妹を殺され、お腹の子まで奪われた…




もうこれは悠人くんは、完全に被害者っすね…





しかもこのとき、愛歌は23歳くらいで、もうとっくにJKでもない、結構いい歳なんすよ




ゲーム開始時の悠人くんと同じ17歳になる時には、愛歌は40過ぎのおばはん






17の時40のおばさんとやらされるって…










これはもう、悠人くんの息子も被害者っすね…






というか…



女の子を振るって、結構勇気がいるんですよ


こんな非情な決断を下すのは、凄いと思うんですよね






悠人くんを尊敬してます!



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