2018年03月23日
映画「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」の感想…暇潰しにはなるだろうけど、潰す暇なんか本当はねーんだよ!
今日は映画「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」の感想です。
だいぶ前に一度観てはいたのですが断片的な記憶しかありませんでした。
オカンが暇だからとAmazonのPrime videoから選んだのがこの映画。
時間があったので一緒に観ていました。
という訳で、今回はPrime videoをChromecastを使ってテレビでの鑑賞…吹き替え版です。
映画「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」は2008年公開のロブ・コーエン監督作品。
ロブ・コーエンは映画「ワイルド・スピード 」の1作目や映画「トリプルX」などの監督です。
なんというか、深く考えちゃいけない、雰囲気と勢いで楽しむのが正解って作品が多い気がする。
もちろん、この映画「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」はタイトルからも分かる通り、
映画「ハムナプトラ」シリーズの第三弾に当る作品。
邦題に関してはまた後ほど。
映画の簡単なあらすじですが、
エジプトでミイラとの死闘を繰り広げたオコーネル夫妻は静かに暮らしていた。
息子のアレックスは大学に通い2人の元から離れていた…と思っていたのだが、
実は大学は既に中退し、中国で発掘調査を行なっていた。
そしてついに2000年前の皇帝陵を発掘するが何者かに襲われてしまう。
一方、リックとエヴリンには「シャングリラの眼」という宝石を中国に届けて欲しい、
という任務が依頼されるのだった…みたいな感じかな。
キャストですが、
シリーズの主人公リック・オコーネルを演じるのはブレンダン・フレイザー。
なんとなくブレンダン・フレイザーはこの役のイメージが強いのだけど、
今見返すとそこまでキャラが立っている感じではなかったんだなと思った。
いや、この「3」の脚本と演出がヒドイだけかもしれないが。
リックの妻エヴリンを演じるのはマリア・ベロ。
シリーズの1,2でエヴリンを演じていたレイチェル・ワイズからの代役。
マリア・ペロが悪い訳じゃないんだけど、
シリーズを最初から観ていると、やっぱ変わってほしくなかった気持ちはある。
「みんな!エスパーだよ!」の夏帆と池田エライザみたいな。
本当にマリア・ペロ自体はマリア・ペロの魅力があって良かったんだけどね。
リックの息子アレックスを演じるのはルーク・フォード。
前作の少年からだいぶ成長した状態。
キャストのせいではなく脚本と演出のせいでなんか損している気がして可愛そう。
エヴリンの兄ジョナサン・カナハンを演じるのはジョン・ハナー。
シリーズ通して出演している彼ですが、
彼の最後のオチがあったか、なかったかでは大きな違い。
皇帝陵の発掘をするアレックス達を襲う謎の少女リンを演じるのはイザベラ・リョン。
綺麗で戦える素敵な女性なんだけど、
やっぱ脚本のせいで損してる気がするんだよなあ。
今回の適役ハン皇帝を演じるのはジェット・リー。
個人的にジェット・リーは凄く好きで、
今回も映画の毛色が違う気がするけどアクションシーンは健在。
火だしたり凍らせたりする圧倒的な力がある役なので、
映画の流れから逆にアクションシーンに必要を感じないので、
なんかジェット・リーを活かせてない感はハンパない。
その他、リアム・カニンガム、ミシェール・ヨー、ラッセル・ウォンなどが出演。
さて、映画「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」の感想ですが、
何も考えずにアクションシーンだけ観れば観れない事はない映画でした。
…直球で言うとそれ以外はヒドイ映画でした。
前回観た記憶はほとんどなくて、なんか雪山で戦ってたなとか、
ドラゴンっぽいのに変身したなとかその程度。
なので、ほぼ初めてみる感覚で観れたのですが、それにしてもヒドイ。
記憶があるうちに観たら、もっとヒドイところを見つけてしまいそうで恐い。
先に良い点と書くとしたら、
ところどころのアクションシーンと、
なんかワイワイやってるなって楽しさはある。
そして、ジョン・ハナーのオチで映画が終わる感じ。
でも、そこぐらいかな。
圧倒的に作り手が下手。
作り手というよりも脚本と演出がヒドイ。
映画が始まって長々と2000年前の出来事の説明から入るのも下手だなあと思ったけど、
映画の流れのほとんどが言い訳できないほど話が成り立たっていない。
合間、合間のアクションシーンでなんとかごまかそうとしているけど、
ごまかしきれないほどの雑な展開はキツイ。
1つ1つを言い出したらキリがないほどなんだけど、
まず皇帝陵を発掘しているアレックス達を襲うリンに対して、
皇帝の復活を阻止するのが役目だったとしても発掘仲間が実際に殺されていて、
しかもアレックス自身も後少しで殺されていたって状態なのに、
次に会ったらなんかそんな事はなかったかの様な展開。
人が死んでるんだかさぁ…って思う。
なんでリックとエヴリンがアレックスの親だって知っていたか知らないけど、
少なくても龍剣持ってたなら、最初に復活する前の皇帝に刺しときゃ良かったじゃん。
そもそも皇帝が呪いで土化(?)した時、あんなところにいなかったじゃん。
てか、棺に入っていたのは何よ?
敵のヤン将軍も思いっきり棺の中の奴を復活させようとしてなかった?
たまたま、当って復活した相手が皇帝だったみたいな感じだけど、
それって都合良過ぎじゃないだろうか。
その展開でも良いんだけど、なんかロジックが1つ欲しいと思う。
で、復活した皇帝がなんか魔法と言うか色んな能力があるんだけど、
永遠の命なんかなくたって、呪いで動けなくなる前からそれだけ力があったら、
世界なんてどうにでも出来たんじゃない?
2000年前に火が吹けるドラゴンに変身できたんでしょ。
ってか、皇帝がそんな秘術を使えるんだったら、
他の人だって使える人がいるだろうよ、普通。
だれが皇帝にその力を教えたのさ。
あと呪いで動けなくなった部下というか兵士達が可愛そうだなって。
彼らにも家族がいたであろうに、
皇帝にかけた呪いで、なぜか部下達まで呪われてしまうという。
上司は自由に選べない悲劇ってのは2000年前も一緒ってことか。
細かいことなんだけど、
ツイ・ユアンとリンが永遠の命というか不老不死の力があるって言うんだけど、
不老不死だったら子供成長しないじゃんって。
そんな若くて綺麗ってところまで成長して、そこで止まるって都合良過ぎじゃね。
そのタイミングで永遠の命の秘術を使ったって事なのかも知れないけど、
とりあえず生きてる意味が皇帝の復活の阻止だっていうなら、
さっきも書いたけど、もうちょっとなんとか出来ただろって。
皇帝を倒す唯一の武器「龍剣」ってのが敵の手にあるなら分かるけど、
自分達が持ってた訳だしさ。
てか、もう呪いで封印じゃなくて殺せばよかったんだよ。
部下も巻き添えにならずに済んだ訳だし。
そうそう「龍剣」ね。
なんか忍者龍剣伝を思い出しそうになるけど関係はない。
その「龍剣」が、思いのほか簡単に折れる。
皇帝も、それしか自分を倒せないって知ってるんだったら、
さっさと処分すれば良かったじゃん。
何をしても壊せないんだったら手元に置いておくべきだろうけど、
割と簡単にポキッってなるんだから。
…みたいにね、まあ突っ込みどころが多すぎて、多すぎて。
ミン・グオ将軍っていうリンの父親にあたる人が、
馬で八つ裂きの刑にあったってので、復活した後も左手がないって姿みたいなんだけど、
いや、八つ裂きの意味って知ってる?
だったら、足も右手もないでしょって。
てか、みんな死んで骨になってるんだから、本来くっつかないよね。
あと敵のヤン将軍とチョイですか。
キャラが濃いわりにはストーリーで触れてないので、
なんか歯車につぶされそうになるヤン将軍と一緒に巻き込まれるチョイを見せられても、
なんでしたっけ…ってなる。
もちろん、映画は映し出さないところにも思考を張り巡らせるものだけど、
この展開は唐突すぎて、思考に至る前に「あれ、なんでした?」ってなる。
前作の映画「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」の終盤、
アナクスナムンがイムホテップを見捨てる展開がクソすぎる事に対しての反省って事かな。
あそこまでやってたアナクスナムンがイムホテップを見捨てるとか、
絶対そんな事しないよねって今でも思う。
あと、クライマックスのジェット・リーとの戦いについてなんだけど、
なんて言うんだろう、「勝てばよかろうなのだァァァァッ!!」って敵がやることじゃないの?
クソ映画「るろうに剣心 伝説の最期編」で、
「志々雄1人に対して4人で囲んで攻撃って恥ずかしくないのか」って書いたんだけど、
近年の主人公ってのは狡猾で敵を出し抜いて勝つみたいなの増えたよね。
それこそジョジョの第二部だったら、「そういう性格の主人公」だから良いんだけどさ。
そうでもない主人公とか作品だと、なんかガッカリしちゃう。
別に目的のためなら何をやっても良いって考えも1つだとは思うけど、
こういうエンターテイメント作品というか親子で楽しめるジャンルで、
敵を挑発して肉弾戦にもちこんで、親子でこっそり挟み撃ちとか、
世界を救ったんだから倒し方なんでどうでも良いって感じじゃん。
騙されそう方が馬鹿だせ!って。
そこにロジックが1つあって、
ジェット・リーは自分の力が圧倒的に強いから、
他の誰の力も借りない、部下(仲間)の力をあてにしてないって描写があってから、
主人公達はチームプレイで勝つって流れとか王道で良いと思うんだけど。
この映画だとただ単に主人公達卑怯じゃんって。
そう考えるとやっぱリックの人間性の描写不足ってのもあるかもしれないなあ。
さて、最後に邦題について。
もちろん邦題はシリーズ通して「ハムナプトラ」。
シリーズ第1作の時に原題「The Mummy」だったのを、
日本人の言葉からのイメージが悪いって事で舞台の「ハムナプトラ」にした訳ですが、
その時はシリーズが続くとは思ってなかったのでしょう。
まさか第3作目は舞台が中国になるとは。
つまりこの映画では全く「ハムナプトラ」という言葉は関係がない。
原題は「The Mummy: Tomb of the Dragon Emperor」で、
意味は「マミー ドラゴンエンペラーの墓」となります。
もともとマミー…つまりミイラってシリーズなんだから、
原題では全く違和感はないんですけどね。
まあ、ハムナプトラって語感のかっこよさと、
森永マミーの影響もあってマミーのままじゃいけなかったんだろうという気はする。
それにシリーズが続くって思ってなかっただろうと想像できるので、
この映画は嘘邦題になり、嫌いな邦題シリーズの1つではあるけど、
仕方が無いかなって気はする。
ただ「呪われた皇帝の秘宝」って部分がクソセンスだし嘘ってのは相変わらず。
皇帝の秘宝ってなんですか。
まさか「シャングリラの眼」の事を言ってるんじゃないですよね?
「呪われた皇帝(を復活させるため)の秘宝」って事なんだろうけど。
そうそう、前に感想を書いた映画「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」は、
「ハムナプトラ」シリーズよりも、森永に対して踏み込んだって評価はできる。
…違うだろうけど。
あ、あともう1つだけ。
ミイラみたいなのの大群と大群が戦うのは映画のスペクタクルとしては良いと思うけど、
「死という概念」が通用しない存在同士が戦ってても「別になんでもよくね」って思ってしまう。
映画「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」とかは、こちら側は死んでしまう人間だから手に汗握る訳で。
だいぶ前に一度観てはいたのですが断片的な記憶しかありませんでした。
オカンが暇だからとAmazonのPrime videoから選んだのがこの映画。
時間があったので一緒に観ていました。
という訳で、今回はPrime videoをChromecastを使ってテレビでの鑑賞…吹き替え版です。
映画「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」は2008年公開のロブ・コーエン監督作品。
ロブ・コーエンは映画「ワイルド・スピード 」の1作目や映画「トリプルX」などの監督です。
なんというか、深く考えちゃいけない、雰囲気と勢いで楽しむのが正解って作品が多い気がする。
もちろん、この映画「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」はタイトルからも分かる通り、
映画「ハムナプトラ」シリーズの第三弾に当る作品。
邦題に関してはまた後ほど。
映画の簡単なあらすじですが、
エジプトでミイラとの死闘を繰り広げたオコーネル夫妻は静かに暮らしていた。
息子のアレックスは大学に通い2人の元から離れていた…と思っていたのだが、
実は大学は既に中退し、中国で発掘調査を行なっていた。
そしてついに2000年前の皇帝陵を発掘するが何者かに襲われてしまう。
一方、リックとエヴリンには「シャングリラの眼」という宝石を中国に届けて欲しい、
という任務が依頼されるのだった…みたいな感じかな。
キャストですが、
シリーズの主人公リック・オコーネルを演じるのはブレンダン・フレイザー。
なんとなくブレンダン・フレイザーはこの役のイメージが強いのだけど、
今見返すとそこまでキャラが立っている感じではなかったんだなと思った。
いや、この「3」の脚本と演出がヒドイだけかもしれないが。
リックの妻エヴリンを演じるのはマリア・ベロ。
シリーズの1,2でエヴリンを演じていたレイチェル・ワイズからの代役。
マリア・ペロが悪い訳じゃないんだけど、
シリーズを最初から観ていると、やっぱ変わってほしくなかった気持ちはある。
「みんな!エスパーだよ!」の夏帆と池田エライザみたいな。
本当にマリア・ペロ自体はマリア・ペロの魅力があって良かったんだけどね。
リックの息子アレックスを演じるのはルーク・フォード。
前作の少年からだいぶ成長した状態。
キャストのせいではなく脚本と演出のせいでなんか損している気がして可愛そう。
エヴリンの兄ジョナサン・カナハンを演じるのはジョン・ハナー。
シリーズ通して出演している彼ですが、
彼の最後のオチがあったか、なかったかでは大きな違い。
皇帝陵の発掘をするアレックス達を襲う謎の少女リンを演じるのはイザベラ・リョン。
綺麗で戦える素敵な女性なんだけど、
やっぱ脚本のせいで損してる気がするんだよなあ。
今回の適役ハン皇帝を演じるのはジェット・リー。
個人的にジェット・リーは凄く好きで、
今回も映画の毛色が違う気がするけどアクションシーンは健在。
火だしたり凍らせたりする圧倒的な力がある役なので、
映画の流れから逆にアクションシーンに必要を感じないので、
なんかジェット・リーを活かせてない感はハンパない。
その他、リアム・カニンガム、ミシェール・ヨー、ラッセル・ウォンなどが出演。
さて、映画「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」の感想ですが、
何も考えずにアクションシーンだけ観れば観れない事はない映画でした。
…直球で言うとそれ以外はヒドイ映画でした。
前回観た記憶はほとんどなくて、なんか雪山で戦ってたなとか、
ドラゴンっぽいのに変身したなとかその程度。
なので、ほぼ初めてみる感覚で観れたのですが、それにしてもヒドイ。
記憶があるうちに観たら、もっとヒドイところを見つけてしまいそうで恐い。
先に良い点と書くとしたら、
ところどころのアクションシーンと、
なんかワイワイやってるなって楽しさはある。
そして、ジョン・ハナーのオチで映画が終わる感じ。
でも、そこぐらいかな。
圧倒的に作り手が下手。
作り手というよりも脚本と演出がヒドイ。
映画が始まって長々と2000年前の出来事の説明から入るのも下手だなあと思ったけど、
映画の流れのほとんどが言い訳できないほど話が成り立たっていない。
合間、合間のアクションシーンでなんとかごまかそうとしているけど、
ごまかしきれないほどの雑な展開はキツイ。
1つ1つを言い出したらキリがないほどなんだけど、
まず皇帝陵を発掘しているアレックス達を襲うリンに対して、
皇帝の復活を阻止するのが役目だったとしても発掘仲間が実際に殺されていて、
しかもアレックス自身も後少しで殺されていたって状態なのに、
次に会ったらなんかそんな事はなかったかの様な展開。
人が死んでるんだかさぁ…って思う。
なんでリックとエヴリンがアレックスの親だって知っていたか知らないけど、
少なくても龍剣持ってたなら、最初に復活する前の皇帝に刺しときゃ良かったじゃん。
そもそも皇帝が呪いで土化(?)した時、あんなところにいなかったじゃん。
てか、棺に入っていたのは何よ?
敵のヤン将軍も思いっきり棺の中の奴を復活させようとしてなかった?
たまたま、当って復活した相手が皇帝だったみたいな感じだけど、
それって都合良過ぎじゃないだろうか。
その展開でも良いんだけど、なんかロジックが1つ欲しいと思う。
で、復活した皇帝がなんか魔法と言うか色んな能力があるんだけど、
永遠の命なんかなくたって、呪いで動けなくなる前からそれだけ力があったら、
世界なんてどうにでも出来たんじゃない?
2000年前に火が吹けるドラゴンに変身できたんでしょ。
ってか、皇帝がそんな秘術を使えるんだったら、
他の人だって使える人がいるだろうよ、普通。
だれが皇帝にその力を教えたのさ。
あと呪いで動けなくなった部下というか兵士達が可愛そうだなって。
彼らにも家族がいたであろうに、
皇帝にかけた呪いで、なぜか部下達まで呪われてしまうという。
上司は自由に選べない悲劇ってのは2000年前も一緒ってことか。
細かいことなんだけど、
ツイ・ユアンとリンが永遠の命というか不老不死の力があるって言うんだけど、
不老不死だったら子供成長しないじゃんって。
そんな若くて綺麗ってところまで成長して、そこで止まるって都合良過ぎじゃね。
そのタイミングで永遠の命の秘術を使ったって事なのかも知れないけど、
とりあえず生きてる意味が皇帝の復活の阻止だっていうなら、
さっきも書いたけど、もうちょっとなんとか出来ただろって。
皇帝を倒す唯一の武器「龍剣」ってのが敵の手にあるなら分かるけど、
自分達が持ってた訳だしさ。
てか、もう呪いで封印じゃなくて殺せばよかったんだよ。
部下も巻き添えにならずに済んだ訳だし。
そうそう「龍剣」ね。
なんか忍者龍剣伝を思い出しそうになるけど関係はない。
その「龍剣」が、思いのほか簡単に折れる。
皇帝も、それしか自分を倒せないって知ってるんだったら、
さっさと処分すれば良かったじゃん。
何をしても壊せないんだったら手元に置いておくべきだろうけど、
割と簡単にポキッってなるんだから。
…みたいにね、まあ突っ込みどころが多すぎて、多すぎて。
ミン・グオ将軍っていうリンの父親にあたる人が、
馬で八つ裂きの刑にあったってので、復活した後も左手がないって姿みたいなんだけど、
いや、八つ裂きの意味って知ってる?
だったら、足も右手もないでしょって。
てか、みんな死んで骨になってるんだから、本来くっつかないよね。
あと敵のヤン将軍とチョイですか。
キャラが濃いわりにはストーリーで触れてないので、
なんか歯車につぶされそうになるヤン将軍と一緒に巻き込まれるチョイを見せられても、
なんでしたっけ…ってなる。
もちろん、映画は映し出さないところにも思考を張り巡らせるものだけど、
この展開は唐突すぎて、思考に至る前に「あれ、なんでした?」ってなる。
前作の映画「ハムナプトラ2/黄金のピラミッド」の終盤、
アナクスナムンがイムホテップを見捨てる展開がクソすぎる事に対しての反省って事かな。
あそこまでやってたアナクスナムンがイムホテップを見捨てるとか、
絶対そんな事しないよねって今でも思う。
あと、クライマックスのジェット・リーとの戦いについてなんだけど、
なんて言うんだろう、「勝てばよかろうなのだァァァァッ!!」って敵がやることじゃないの?
クソ映画「るろうに剣心 伝説の最期編」で、
「志々雄1人に対して4人で囲んで攻撃って恥ずかしくないのか」って書いたんだけど、
近年の主人公ってのは狡猾で敵を出し抜いて勝つみたいなの増えたよね。
それこそジョジョの第二部だったら、「そういう性格の主人公」だから良いんだけどさ。
そうでもない主人公とか作品だと、なんかガッカリしちゃう。
別に目的のためなら何をやっても良いって考えも1つだとは思うけど、
こういうエンターテイメント作品というか親子で楽しめるジャンルで、
敵を挑発して肉弾戦にもちこんで、親子でこっそり挟み撃ちとか、
世界を救ったんだから倒し方なんでどうでも良いって感じじゃん。
騙されそう方が馬鹿だせ!って。
そこにロジックが1つあって、
ジェット・リーは自分の力が圧倒的に強いから、
他の誰の力も借りない、部下(仲間)の力をあてにしてないって描写があってから、
主人公達はチームプレイで勝つって流れとか王道で良いと思うんだけど。
この映画だとただ単に主人公達卑怯じゃんって。
そう考えるとやっぱリックの人間性の描写不足ってのもあるかもしれないなあ。
さて、最後に邦題について。
もちろん邦題はシリーズ通して「ハムナプトラ」。
シリーズ第1作の時に原題「The Mummy」だったのを、
日本人の言葉からのイメージが悪いって事で舞台の「ハムナプトラ」にした訳ですが、
その時はシリーズが続くとは思ってなかったのでしょう。
まさか第3作目は舞台が中国になるとは。
つまりこの映画では全く「ハムナプトラ」という言葉は関係がない。
原題は「The Mummy: Tomb of the Dragon Emperor」で、
意味は「マミー ドラゴンエンペラーの墓」となります。
もともとマミー…つまりミイラってシリーズなんだから、
原題では全く違和感はないんですけどね。
まあ、ハムナプトラって語感のかっこよさと、
森永マミーの影響もあってマミーのままじゃいけなかったんだろうという気はする。
それにシリーズが続くって思ってなかっただろうと想像できるので、
この映画は嘘邦題になり、嫌いな邦題シリーズの1つではあるけど、
仕方が無いかなって気はする。
ただ「呪われた皇帝の秘宝」って部分がクソセンスだし嘘ってのは相変わらず。
皇帝の秘宝ってなんですか。
まさか「シャングリラの眼」の事を言ってるんじゃないですよね?
「呪われた皇帝(を復活させるため)の秘宝」って事なんだろうけど。
そうそう、前に感想を書いた映画「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」は、
「ハムナプトラ」シリーズよりも、森永に対して踏み込んだって評価はできる。
…違うだろうけど。
あ、あともう1つだけ。
ミイラみたいなのの大群と大群が戦うのは映画のスペクタクルとしては良いと思うけど、
「死という概念」が通用しない存在同士が戦ってても「別になんでもよくね」って思ってしまう。
映画「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」とかは、こちら側は死んでしまう人間だから手に汗握る訳で。
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/7640017
この記事へのトラックバック