依頼内容は「NAS内のデータを別のパソコンから
定期的にバックアップを取る設定をして欲しい」
との依頼です。
通常はNASに直接外付けハードディスクを接続して
NASに内蔵されているバックアッププログラムを
利用して行うところです。
しかし、設置されているIO-DATA製のNASには
USBでハードディスクをつなげる仕様でないどころか、
バックアッププログラムもなかったのです。
以前にも別件で依頼されたおりに、それを説明したところ、
自動バックアップに対応したNASに買い替える事を
そのお客様はおっしゃっていました。
今回訪問すると、1台の新しいパソコンが設置され、
そのパソコンにバックアップを取るように依頼されたのです。
ネットワークからバックアップを行うと、
パソコンはバックアップ中に処理速度が落ちます。
また、正常にバックアップがとれたかどうかを確認する
必要があります。
これがもし、NASのバックアップ機能であれば、
パソコンに負担はかからず、
正常にバックアップが取れなかった場合は
メールで知らせる事ができます。
その懸念を伝えましたが、パソコンに設定をして欲しいと
おっしゃいましたので、結局、最初のパソコンからの
バックアップの設定を行いました。
なるべくパソコンに負担がかからないように
差分バックアップにもしました。
なるべくパソコンを使わない時間に
実行するようにもしました。
しかし、次の日
やはり電話がかかってきました。
パソコンが重くなり、
印刷に時間がかかるようになったと。
通常なら、数秒でできる印刷が、
1枚当たり数分かかるようになってしまったのです。
原因を調べると、やはりバックアップ前に更新された
サーバデータをチェックしており、
そのチェックに処理を占有されてしまっていました。
バックアップを解除すると、先ほどの停滞が
嘘だったかのように、普通に印刷ができるようになりました。
通常は設定依頼で問題が発生した場合は、
その対応に料金は頂きません。
しかし、今回は悩みました。
事前に起こり得る懸念を内容を説明し、
もっと良い方法も提案しての作業です。
今回は少しばかり、
対応に作業料金を頂くようにさせて頂きました。
どんな作業も、ら起こりうる問題を、
事前に説明する事は大事です。
滅多に起きない事象でも、
出来るだけ説明するようにしています。
その顧客への細心の注意が、
問題が起こった時の信用にもつながります。