事件が起きたときに、自作銃ではないか?と私もいち早くSNSに投稿したが、黒色火薬をネットで入手して作ったとか、空の薬きょうを買ったとか、NHKの報道ですら、そうしたことが、簡単にコメントされている。
もちろんきわめて重大なニュースで、その事実関係を明らかにすることは必要だが、こうした情報が放送されたりネットに流れたりするたびに、自作銃や黒色火薬などへの検索は、おそらく膨大な数に上っているのではないかと思う。
ガンマニアに限定しなくても、物を作ることが好きな人は数多くいる。そして、当然その中には、ちょっと危ない人も含まれてしまう。
実際、ちょっと試してみようか?と考える人は、今や相当な数にのぼっているのではないかと思う。おそらく自作銃に関連した検索数は膨大な数になっていることだろう。ちょっと見ても、作り方の映像などがたくさん出てくることにあらためて驚かされる。
私も、もし20歳前後のいちばん科学好きだった頃であれば、誰かを殺傷しようとする目的ではなく、物づくりの衝動としてちょっと簡単なものを作って実験してみたいと思ったかもしれない。そしておそらく、そんな思いを持った人は、想像以上に数多く存在しているのではないかと思っている。
鉄パイプに火薬を詰めた弾のようなものを作って詰めてみたり、弾は普通のパチンコ玉などで、後ろに爆発する火薬をつめたような単純構造のものを作ったりすれば、実験してみたくなるのが、こうした工作好きの人間の性分なのである、
今回の事件の模倣犯も心配だが、実は、こうした実験好きの人たちの好奇心が、暴発による事故の増加を招くのではないかと懸念している。
自作銃による犯罪の増加は、これだけ情報が流れた今、簡単に止めることはもはやできないだろう。そして、模倣犯の増加と、ちょっとした遊び心で実験する若者などによる暴発事故も今後増えてしまうのではないかと、ニュースを見ながら心配している。
#自作銃
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