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2021年07月27日

新しい波

関東地方から東北地方にかけて、台風が接近している。関東地方の天気は今日も荒れ模様だった。昨日のニュースを見ていて、一部のオリンピック種目が日程変更になったことが報道されていたが、サーフィンは、変更になっていなかった。
大荒れの海で、大丈夫なのかなと思ったが、考えてみれば、ハワイのサーフィンスポットなどは、日本の海で言えば大しけの時のような大波なわけだ。
ということで、本日予定通り開催されたサーフィンの中継を見ていたが、日本ではあまり見たことのない大波の上を、鮮やかに滑りながらプレーが行われていた。

私が若い頃には、「ビッグウェンズデー」などというサーフィン映画がヒットしていて、今も出版されているPOPEYEという雑誌が創刊されて、サーフィンのことなどが特集されたりもしていた。この雑誌が創刊されてしばらく経った頃に、私は広告マンとしての仕事を始めていて、編集部にも何度か原稿打合せなどでお邪魔したことがあった。カリフォルニアのライフスタイルなど、何だか新しい時代の空気のようなものが、この雑誌からは発散されていて、表紙のイラストとタイトルを見るだけでワクワクしたものだ。編集部にも、スケートボードや、アロハシャツなど、当時はあまり見たことのないものが所せましと置かれていたように思う。

湘南などを中心に、サーフショップが続々と生まれて、サーフィンをしないのにサーフボードを車に積んで走ったり、サーファーファッションに身を包む若者を称して、「陸(おか)サーファー」という言葉も生まれた。

あれから45年くらい経った日本で、初めてオリンピック種目となったサーフィン競技が行われている。大しけの波の中で、世界トップクラスの選手たちに伍して、日本選手も堂々と妙技を披露している。何だか、ビッグウェンズデーや70年代のサーフィン映像を見ているような気分だった。感無量である。
210727五十嵐カノアサーフィン銀メダルロイター.jpg
(画像はロイター)

そして、熱戦の末、なんと男子では、五十嵐カノア選手が銀メダル、女子も都筑有夢路選手が銅メダルを獲得したのである。
昨日のスケートボードも、70年代にPOPEYEでよく特集されていて、スケボー少年が渋谷の町を走ったりもしていた。50年近く前のアメリカから来た新カルチャーは、オリンピックの種目になるほどにポジションを確立した。

昨日の女子スケートボードの快挙のニュースでは、新しい時代のオリンピックとか、新しい文化とかいう言葉もあったけれど、50年近く前に日本に入ってきて育ってきた「外来若者文化」が、我々の子供や孫世代が育ってきたところで、定着し花開いたのだともいえる。

確かに新しい時代の波を感じさせるが、それは歴史のある古い波から生まれたものでもある。海の波と同様に、今ある文化の波も、実は突然生まれたものではないのである。
#サーフィン銀メダル

2021年07月26日

「半端ない」金メダル

昨日に続いて、オリンピックでは、今日も数々の感動が生まれ、メダリストも次々と誕生した。
中でも、女子のスケートボードでは、男子の堀米選手に続いて、金と銅を日本人選手が獲得。しかも、金メダリストは、13歳の中学生である大矢選手、銅メダルは16歳の高校生である中山選手という10代の二人であった。金メダルの大矢選手は、これまで競泳の岩崎選手が持っていた最年少金メダリストの記録まで塗り替えてしまった。
中山選手は、我が県民ということで、私も予選から決勝まで、じっくりと観戦してしまった。中山選手も大健闘で、予選は一位通過。決勝でも、最後の滑りとなる5回目のトリックで転倒したが、もし転倒せずにいれば、彼女が金メダルを取っていた可能性も十分にあった。
210726大矢選手と中山選手.jpg
(画像は、ロイター)

中継を見ながら、気になったのは、解説者の言葉遣いだった。おそらくテレビを見ていた私と同年代くらいの方の多くは、同じように気になられたのではないか。
二人の素晴らしいプレーが出るたびに、「ヤベエー」「半端ない」を連発。今日のTV各局ニュースのほとんどには、「ヤベエー」か「半端ない」が一番いい映像とかぶっていた。

若者文化から生まれたスケートボードだけに、他のスポーツとはちょっと違って、どの国の選手も、みんな笑顔をふりまきながら、気楽に楽しんでいるようにプレーしているのが非常に印象的だった。そんな若者発祥のスポーツなだけに、解説者もまたフランクな言葉遣いをしてしまうのだろうと思って見てはいたけれど、やはりどうにも耳障りではあった。

まあ、金田一先生の仰る通り、言葉は、時代に合わせて変化していくものだから、これもまた時代のシンボルということなのかもしれないけれど、オジサンは、やはり、それって「ヤベエんじゃないの?」とつい思ってしまうのであった。
#女子スケートボード金メダル、銅メダル

2021年07月25日

奇跡の兄弟

スポーツの力について、昨日書いたけれど、今日もまた素晴らしい力を目の当たりにした。
まず、午前中は、初出場の水泳の大橋悠依選手が、400m個人メドレーで、水泳陣初の金メダルを手にした。昨日、同じ個人メドレー予選に出場した瀬戸選手は、最後の自由形で負けてしまったが、大橋選手は、その自由形で追い込んでトップに躍り出てそのままフィニッシュした。瀬戸選手の無念を晴らしてくれるような嬉しいニュースであった。

また、新種目であるスケートボードでも、江東区出身の堀米雄斗選手が金メダルを獲得し、この種目の初代金メダリストとなった。

そして、凄かったのが、柔道の阿部一二三、詩兄妹の、二人同日・金メダル獲得である。
210725柔道阿部兄妹二人金メダル.jpg
(ヤフーニュースより)

どちらの試合もライブで見ていたけれど、先に妹の詩さんが決勝進出を決め、そして金メダルを獲得し、兄の一二三さんも、妹の試合のしばらく後で自分の決勝戦に臨んだ。

延長戦になった妹さんの試合は、熱の入った戦いで、最後に寝技をかけている時間が、もどかしく思えた。勝利が決まり、締めていた手をほどいた詩さんは、寝ころびながら天に向かってガッツポーズをした。そこに、苦しい戦いを超えた思いがこもっていた。

そして、彼女の勝利からしばらく後に、兄一二三さんの決勝戦が行われた。
注意深く相手をけん制しながら得た技ありに、見ているこちらも少しほっとして、このまま優勢で試合が終わり勝利することを固唾をのみながら願った。そして寝技をかけている間に試合終了となり、その瞬間に兄妹二人の金メダルが確定した。

妹の詩さんが、高揚した気持ちを押さえながら、周りの人たちへの感謝の気持ちを一生懸命話すインタビューに、真面目な人柄を感じた。兄一二三さんは、勝利が決まった瞬間も、試合の場である畳の上では表情を変えず、戦いを終えたジョージアのマルグベラシビリ選手と抱き合い、礼を交わし、丁寧に周りにも礼を繰り返しながら畳を降りていく姿はさわやかであった。そして試合場から降りたとたんに表情を崩し、関係者と抱き合って歓びを分かち合っている姿は胸を打った。
しかし、インタビューでは落ち着いた語り口で、妹さんと同じように関係者など周囲の人への感謝をまず口にしていた。

涙腺がもろくなっているジイサンの私は、午前も午後も、ただただ、もらい泣きするばかり。今日もスポーツの力に、感動と元気をもらった。

2021年07月24日

スポーツの力

コロナ禍の日本でのオリンピック開催については、これまで何度もこの投稿でも疑問を投げかけてきたが、始まってしまえば、私も開催国民のひとりとして、成功を祈念し、日本選手の活躍を応援している。
それにしても、初日から、ドラマチックなシーンが数多く展開された。

重量挙げの三宅選手の4回目のオリンピックにかけてきた情熱と、その強い思いも残念ながら届かず、バーベルを上げきれずに予選敗退した姿に涙し、体操の内村選手が落下した瞬間に思わず「うっ!?」と声を上げ、女子柔道の渡名喜選手が日本勢初の銀メダル1号となったにもかかわらず悔し涙を流す姿に思わずもらい泣きして、男子柔道の高藤選手の金メダル第1号に歓び。バドミントンダブルスの初戦勝利にも拍手喝采をした。
210724三宅選手記録なし.jpg
(ヤフーニュースより)

三宅選手の頑張りには、きっと日本中が心から拍手を送ったに違いない。内村選手も、自らは、謝罪したいというコメントもあったけれど、これまで数多くの素晴らしい業績を上げてきて、開幕直前の番組でも超難度の鉄棒の技をものにしていた姿が報道されていたこともあり、その素晴らしい努力には、非難する人などおそらく誰もいないのではないか。

夜には、水泳の瀬戸選手が、まさかの予選敗退となり、池江選手出場のリレーも残念ながら予選敗退となった。

ここまで列記しただけでも、今日1日の日本選手の活躍のすべては書ききれていない。私が見られなかった種目も多い。
しかし、組織委員会や政府などの混乱をよそに、選手たちの積み上げてきた思いは、やはりオリンピックという晴れの舞台で輝きを放っていた。
世界トップクラスの優れた選手たちが見せてくれるスポーツの力は、本当に素晴らしい感動を与えてくれることを、あらためて初日から感じさせてくれた。

スポーツの力は、やはり素晴らしい!色々なごたごたを、はねのけてくれる力がある。
コロナウィルスの感染が少しでも拡大することなく、世界中の選手が存分に力を発揮し、閉幕まで大きな自己やトラブルなく無事に開催されることを心から祈りたい。
頑張れニッポン!頑張れ世界中のスポーツマン!

2021年07月23日

東京2020開会

東京2020オリンピックが始まった。
予算がかけられ、きちんと計算されて演出を組み立てられた開会式は、トラブルがあったことを抜きにはできないけれど、やはりよくできている。直前のトラブルでは、おそらく、楽曲や演出を大幅に替えることなどできなかっただろう。
トラブル続出の大会ではあるけれど、始まってしまえば、開催国民としては、成功を応援するしかない。
210723国立競技場.png

隈研吾さんの設計による国立競技場は、あらためて素晴らしい設計だという事を感じさせる。大掛かりな開会式などにも対応可能な照明設備など、随所に配慮が行き届いている。
最初にコンペで選ばれたザハ氏の案で建設されれば、やはり周囲との調和と言う点で、建設後長年にわたって批判があっただろう。
47都道府県全ての木材を使ったり、風の通り道を計算して、観客の快適性を考慮したり、と実に細かなアイデアが盛り込まれている。
無観客開催となってしまった今大会では、客席の椅子のカラーリングなどを工夫したことが、映像的には人がいないことをあまり感じさせないという思いがけないメリットももたらしている。

1964年のオリンピックでは、天才丹下健三が、天井を吊るというアイデアで、柱のない建築を生み出し、それは、今回のオリンピックでも活用される。
隈さんの競技場も、おそらく50年先まで残る建物となるだろう。お金がかかりすぎるということでザハ氏の案が却下されたのは、結果的には幸いだったように思う。

MISIAが歌った国家は、おそらく幅広い世代に受け入れられたに違いない。素晴らしい歌唱だった。

これまでのプロセスはさておき、これから閉会式までの間、選手たちの素晴らしいプレーを応援してあげたい。
#東京2020開会式

2021年07月22日

オリンピックとナベツネと

20日に、オリンピックの楽曲を担当していた小山田氏の辞任について書いた。
そして、今日は、演出担当の山本賢太郎氏の辞任のニュース。
橋本委員長の会見を見ていると、可哀想になってくる。正直、この2件に関して彼女に責任はないと思う。
だから、今日は、これらの話題については書かない。 That’s all, That’s enough.
開会式を担当している会社の関係者たちや、音楽関係者、演出関係者等々の人たちが、毎日不眠不休で働いているのを想像すると、胸が痛くなってくる。

そんな夜に、読売新聞の渡辺恒雄氏のインタビューがNHKで放送された。
インタビュアーは、このほどNHKを退職してテレ朝のニュース番組のキャスターに転身が決まったことが発表された大越健介氏。私が大好きなNHKキャスターであっただけに、秋からのテレ朝への転身は、正直驚いた。
そんなことを思いながら、以前よりお年をめされた感のあるナベツネさんのインタビュー番組を見た。
210722ナベツネDSC_0853.JPG

前回と今回のシリーズを見て思うことは、ワンマン君主のような印象を持っていたナベツネさんが、実は真摯で誠実な記者であるという点である。私が大越さんを好きだったのも、誠実に報道と取り組む姿勢を感じていたからであったが、まさか民放に転身するというのはちょっとビックリだった。まあそれはいずれまたコメントしたい。

私が広告業界にいた頃は、渡辺恒雄氏については、何かとおどろおどろしいううわさ話が、先行していて「またナベツネガワガママを言って、番組が飛んだらしい・・・」とか、事実かどうかわからない話も色々聞こえて来たりした。正直、専制君主のような印象で見ていたところがあった。
しかし、激動の政治史の中で、政治家の懐に飛び込み、本質を捉えようとした記者としての姿勢は、やはりすごいなあとあらためて痛感した。

番組の中で、「右翼でも民族主義者でもない、リアリストのジャーナリスト」と評した方がいた。その言葉からは、彼の真面目な凄さを感じた。
フィクサーと言われていますが?という質問に、「こうやったほうが良いよ、と言ったら、その通りにしてうまくいった、みたいなことがけっこうあったなあ」「扱いようだね、政治家は・・」などと仰る。

95歳で、今も巨大部数を誇る全国紙の権力者として影響力を発揮している渡辺氏は、寝たきり老人である私の父と同い年でもある。
#ナベツネ

2021年07月21日

ベゾス氏の見つめる宇宙

ヴァージンエアーのブランソン氏に先を越されたような感もあるが、米アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が立ち上げた宇宙企業「ブルーオリジン」が20日、米テキサス州から、4人が乗った宇宙船を自社のロケットで打ち上げ、顧客を乗せた世界初の宇宙旅行に成功した。
210721ベゾス氏宇宙旅行.jpg
(ブルーオリジン提供の画像/ネットニュースより)

飛行機型の母船で、スペースシャトルタイプの宇宙船を飛ばして大気圏まで運び、子機が自分で飛んで戻ってくるブランソンスタイルと、ロケット発射型で、帰りは、パラシュートで宇宙船が砂漠に着陸するスタイルのベゾス氏の宇宙旅行。どちらにも魅力はあるが、これまで数多く見てきたロケットの打ち上げのようなときめきがありながら、発射台の構造も簡単なベゾス氏のロケットに魅力を感じた人も多いのではないか?
実は私もその一人で、軽快なデザインで無駄を省き、大きな発射台もない発射場所から、可愛いデザインのロケットが軽やかに上昇して大気圏を目指す姿は、鉄腕アトムに出てきた宇宙船が現実になったようなときめきがあった。

1960年代に女性飛行士候補だったという82歳のウォリー・ファンクさんは、宇宙に行くという夢を80歳を超えてかなえた。そして最年少で宇宙旅行を経験した少年と、ベゾス氏の弟、という4人の宇宙飛行には、それぞれの夢や思いが詰まっているように感じた。

7月20日は、実は、1969年、アポロ11号が、人類で初めて月面に着陸した日である。この日付には、ベゾス氏が少年時代から夢見ていた宇宙旅行に対する思いが表れている気がする。あくまで個人的な感想だが、一方、ブランソン氏のチャレンジには、宇宙へのあこがれや思いもさることながら、経営者としてのビジネスマインドが先行しているようにも感じてしまう。

ともあれ、世界屈指の大富豪の二人が、「大いなる道楽」という側面は少なからずあるにせよ、ビジネスとしての未来も見つめていることは確かだろう。

これから先、おそらくこのスケールの大きな二人の経営者がいなくなったあとの未来において、二人の抱いている宇宙ビジネスへの思いがより具体的な形になるのだろう。

「空を超えて、ラララ、星のかなた、ゆくぞアトム、ジェットのかぎーり・・・・」

#ベゾス氏の宇宙旅行 #ブルーオリジン

2021年07月20日

ファンファーレの行方

昨日もオリンピックについて書いたので、今日は違うテーマをと思っていたが、やはりこれも書いておかないといけないだろう。

東京五輪・パラリンピック組織委員会は19日、開会式の制作メンバーの1人で、作曲家として名を連ねる小山田圭吾氏(52)の辞任を発表した。過去に「いじめ告白」した件で、国内外から批判が殺到していた事により、小山田氏から辞任の申し入れがありそれを受け入れた形である。
開会4日前というタイミングで、開会式の楽曲の作曲者が辞任し、しかも開会式で流れる予定だった彼の楽曲も使わないことになったという。そんなことになって、果たして間に合うのか?!
210720小山田圭吾楽曲破棄.jpg
(ヤフーニュース/日刊スポーツより)

普通なら、編曲の終わった楽譜をオーケストラに回して十分に練習をしたうえで本番にのぞむわけである。それが白紙になったら、他の曲があるのだろうか?報道を見る限り、それは準備されていないようにも見える。
仮に、次点候補の曲があったとしても、それをオーケストラ用に編曲して、練習をしてという時間などわずか実質3日ではあり得ない話だろう。もちろん演奏するのは超一流の音楽家の方々だから、初見のスコアでも弾くことは出来るだろう。しかし、音を合わせたり練習したりする時間がないというのは、少しでも音楽をやったことのある人なら考えられないことだと思うに違いない。あり得ない話しである。
しかし、あのスキャンダルでは、曲を使うことはできない!そっちの理屈が先行したに違いない。この瞬間、音楽担当の関係者たちは徹夜で対応に追われているかもしれない。どこかのスタジオで、にわか仕立ての楽曲のスコアが配られて、急に集められたオケのメンバーが、音あわせをしているかもしれない。

前回の東京オリンピックのオリンピックマーチは、古関裕而作曲によるものだ。今でもその曲を聞いた時の晴れがましいような感動は、心に残っている。それは十分に練られて作曲され、編曲され、練習されて感動を生んだ。

今週末に迫った開会式には、トヨタなど大手企業や、経団連などの団体トップも参席しないことが発表されている。

波乱含みのオリンピック開会式の会場に流れるファンファーレは、果たしてどのような響きの曲になるのだろうか?
#オリンピック開会式

2021年07月19日

オリンピック、もうひとつの心配

韓国の文大統領が、オリンピックには来日しないというニュースが報じられたり、トヨタ自動車が、オリンピック関連のCMは放送せず、また開会式に豊田社長も出席しないということが発表されたり、五輪の作曲家が、辞退したりと、今日も話題にことかかない東京オリンピックだが、根本的な心配が現実化してきている気がする。
210719オリンピック競技場.jpg

サッカーの南アフリカ代表選手2人とスタッフ1人について、21人の濃厚接触者が確認されたと発表された。同代表は22日に味の素スタジアムで行われる男子サッカー初戦で日本と対戦予定だが、開催可否も含めて先行きが不透明となっているという。
組織委によると、21人の大多数は選手で、大会のガイドラインに沿って、濃厚接触者として認定された選手は、今後毎日PCR検査を受け、試合6時間前の検査で陰性が確認できれば、試合に参加できる。国際連盟も含め関係各所との協議も必要となるが、「ガイドラインに基づいて、判断される」のだという。

私は、オリンピックの運営ルールや競技ルールなどに詳しくないので、無責任な話になって恐縮だが、今後こうした事態が起きると、不成立のゲームなどが出てくる可能性があるのだろうか?もし相手チームに感染者が出てゲームに出場できなくなったとなれば、不戦勝になる競技もあるのだろうか?
個人競技でも、勝ち抜いてきた選手が、もし感染者と判明すれば、出場できなくなるのだろう。そうなれば、次点の選手が繰り上がるのだろうか?ガイドラインに全部が網羅されているとは思えないが、かなりのシミュレーションはきっと盛り込まれているのだろう。
試合が成立しなかったり、結局出場できず、隔離後に帰国せざるを得ない選手もでてくるかもしれない。もちろん日本人選手も同様の可能性はある。

もし、こうした事態が頻発して、不成立の試合などが発生すると、オリンピック競技としての公式記録が成り立たないことになるのだろう。「幻のメダル」、というようなことが、次々とおきるかもしれない。
結局、東京オリンピックは、不成立の競技、あるいは国際競技になり得ない種目が多かったねえ、などということになってしまうのかもしれない。

今後どういうことが起きるかはわからないけれど、「なぜ国際的なパンデミックの時に、オリンピックを強行したのか?」という問いかけというか批判は、いずれ多数出てくるに違いないだろう。

2021年07月18日

すり鉢であたる

私は、子供の頃からすり鉢と付き合ってきた。父が、すりごまを使った料理などが好きだったためか、小学生くらいになると、父や母がすり鉢を使っている時に鉢を押さえる役目を命じられたりしていた。やがてひとりでも擂れるようになってくると、足の間にすり鉢をはさんで、ごま味噌擂りをやらされたりした。胡坐をかいて座り、足で大きなすり鉢をはさみながらすりこぎを回していると、胡麻が少しずつすりつぶされ、香りが立ってきて、味噌と一体となって色が少しずつ変わっていく。その変化を見ながらすりこ木を動かすのは、私にとっては、実は楽しい作業だった。

今も大きなすり鉢は残っているけれど、使ったあとに洗って置いておくにも場所を取るし、擂る量も、せいぜい一人分程度しか作らないので、最近は小さなすり鉢ばかり使っている。
210718すり鉢.jpg

今日は、久しぶりにバジルの葉とナッツとをすり鉢ですりつぶしてジェノベーゼペーストを作った。ミキサーを使うよりもなんだか体になじみが良い。そういえば、エッセイストのベニシアさんもすり鉢を使っておられるのを見たことがある。
写真の通り、小さなすり鉢は、そのまま器にも使えるのでなかなか便利である。

すり鉢を使っていると、食材が変化していく様子を見るのが楽しいし、擂るという行為は、非常にストイックで何か思索的なところがあるように思う。
精神を集中してすりこ木を動かしていると、頭が空っぽになって、心が落ち着いてくる。そういえば、禅寺の修行僧も、すり鉢を使うことが多いかもしれない。

擂る、と言う言葉は、バクチでお金をなくしてしまうような意味に通じるので、すり鉢のことを、あたり鉢と言ったり、擂ることを、「当たる」と言い換えることもあるようだ。子供の頃に親戚の叔父さんから、「ごまを当たっておけ」と言われたことがあったような記憶もある。

今は、既にすりつぶされたすりごまを使うことが多いけれど、時々ふと思いたってごまを擂る時がある。やはり摺りたてのゴマは、香りが良い。
さて、明日は、久しぶりに胡麻を「当たって」、ナスの胡麻味噌和えでも作ろうかな。
#すり鉢 
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