まず、午前中は、初出場の水泳の大橋悠依選手が、400m個人メドレーで、水泳陣初の金メダルを手にした。昨日、同じ個人メドレー予選に出場した瀬戸選手は、最後の自由形で負けてしまったが、大橋選手は、その自由形で追い込んでトップに躍り出てそのままフィニッシュした。瀬戸選手の無念を晴らしてくれるような嬉しいニュースであった。
また、新種目であるスケートボードでも、江東区出身の堀米雄斗選手が金メダルを獲得し、この種目の初代金メダリストとなった。
そして、凄かったのが、柔道の阿部一二三、詩兄妹の、二人同日・金メダル獲得である。
(ヤフーニュースより)
どちらの試合もライブで見ていたけれど、先に妹の詩さんが決勝進出を決め、そして金メダルを獲得し、兄の一二三さんも、妹の試合のしばらく後で自分の決勝戦に臨んだ。
延長戦になった妹さんの試合は、熱の入った戦いで、最後に寝技をかけている時間が、もどかしく思えた。勝利が決まり、締めていた手をほどいた詩さんは、寝ころびながら天に向かってガッツポーズをした。そこに、苦しい戦いを超えた思いがこもっていた。
そして、彼女の勝利からしばらく後に、兄一二三さんの決勝戦が行われた。
注意深く相手をけん制しながら得た技ありに、見ているこちらも少しほっとして、このまま優勢で試合が終わり勝利することを固唾をのみながら願った。そして寝技をかけている間に試合終了となり、その瞬間に兄妹二人の金メダルが確定した。
妹の詩さんが、高揚した気持ちを押さえながら、周りの人たちへの感謝の気持ちを一生懸命話すインタビューに、真面目な人柄を感じた。兄一二三さんは、勝利が決まった瞬間も、試合の場である畳の上では表情を変えず、戦いを終えたジョージアのマルグベラシビリ選手と抱き合い、礼を交わし、丁寧に周りにも礼を繰り返しながら畳を降りていく姿はさわやかであった。そして試合場から降りたとたんに表情を崩し、関係者と抱き合って歓びを分かち合っている姿は胸を打った。
しかし、インタビューでは落ち着いた語り口で、妹さんと同じように関係者など周囲の人への感謝をまず口にしていた。
涙腺がもろくなっているジイサンの私は、午前も午後も、ただただ、もらい泣きするばかり。今日もスポーツの力に、感動と元気をもらった。
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