東京五輪・パラリンピック組織委員会は19日、開会式の制作メンバーの1人で、作曲家として名を連ねる小山田圭吾氏(52)の辞任を発表した。過去に「いじめ告白」した件で、国内外から批判が殺到していた事により、小山田氏から辞任の申し入れがありそれを受け入れた形である。
開会4日前というタイミングで、開会式の楽曲の作曲者が辞任し、しかも開会式で流れる予定だった彼の楽曲も使わないことになったという。そんなことになって、果たして間に合うのか?!
(ヤフーニュース/日刊スポーツより)
普通なら、編曲の終わった楽譜をオーケストラに回して十分に練習をしたうえで本番にのぞむわけである。それが白紙になったら、他の曲があるのだろうか?報道を見る限り、それは準備されていないようにも見える。
仮に、次点候補の曲があったとしても、それをオーケストラ用に編曲して、練習をしてという時間などわずか実質3日ではあり得ない話だろう。もちろん演奏するのは超一流の音楽家の方々だから、初見のスコアでも弾くことは出来るだろう。しかし、音を合わせたり練習したりする時間がないというのは、少しでも音楽をやったことのある人なら考えられないことだと思うに違いない。あり得ない話しである。
しかし、あのスキャンダルでは、曲を使うことはできない!そっちの理屈が先行したに違いない。この瞬間、音楽担当の関係者たちは徹夜で対応に追われているかもしれない。どこかのスタジオで、にわか仕立ての楽曲のスコアが配られて、急に集められたオケのメンバーが、音あわせをしているかもしれない。
前回の東京オリンピックのオリンピックマーチは、古関裕而作曲によるものだ。今でもその曲を聞いた時の晴れがましいような感動は、心に残っている。それは十分に練られて作曲され、編曲され、練習されて感動を生んだ。
今週末に迫った開会式には、トヨタなど大手企業や、経団連などの団体トップも参席しないことが発表されている。
波乱含みのオリンピック開会式の会場に流れるファンファーレは、果たしてどのような響きの曲になるのだろうか?
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