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2021年09月08日

2度の違い

9月に入って、いきなり秋がやってきた。
我が百年古民家は、この数日で、一気に「涼しい」から、「肌寒い」へシフトしつつある。
8月までは、朝7時頃にキッチンに行くと、既に28度前後の気温に上がっていた。
それが9月に入ってからは、26度前後である。昨日の朝は、24度だった。

26度になったころは、ちょっと涼しいなと言うくらいの感覚で、温度計を見て、なるほどと思うことが多い。とはいえ、2度くらいの差である。その差を、体はちゃんと把握して、「暑い」から、「ちょっと涼しい」くらいの感覚表現で教えてくれる。2度前後の温度差を、ちゃんと伝えてくれるのだ。ちなみに今は25度くらいだ。
210908温度計DSC_1186.JPG

キッチンから、廊下の一番奥のトイレ前に行くと、もう1度前後低くなる。すると、ちょっと肌寒い、という感覚になる。1殿前後の違いも、体のあちこちのセンサーが教えてくれるのだ。

ちなみに、人間の目は、1ミリくらいのサイズの違いは軽く判別してしまう。優れた職人などは、その何十分の一のサイズの違いも見分ける。
研磨したりして厚さを調節するような作業をする職人さんなど、ミクロン単位のサイズ差を手触りで認識したりする。温度変化からサイズ変化まで様々なものを計測できる人間の能力には本当に恐れ入るばかりだ。

あと一ケ月もすれば、26度のキッチンは、20度を下回るようになるだろう。
季節の移ろいを、人は、肌や目や耳で、感じ取る。
幸い、今年は、建築構造的に長年あきらめていたエアコンを、キッチンに取りつけることができたので、かなり快適に夏を過ごすことができたが、厳しい冬になれば、やはりエアコンだけでは耐えられないだろう。
気がつけば、あと2ケ月あまりで、冬がやってくる。
古民家の季節は、近代的なマンションより、いつも一足早い。

#古民家 #秋の訪れ














2021年09月07日

聖火に潜むモノづくりストーリー

オリパラが終わり、聖火が消えた時に、あれは結構作るの大変だろうなあと思いながらTVを眺めていたが、やはり、そこには大変なモノづくりの苦労が秘められていることをネットニュースの記事で見つけた。
210907聖火のモノづくり技術.jpg
(ヤフーニュースより)

聖火台製作のためのチームが正式に結成されたのは2019年3月だという。トヨタ自動車やガス関連企業、イベント会社など、各界から約100人のプロたちが集められた。
そして、あの個性的なデザインを考案したのは、缶ビールやガムなどから、コンビニのプライベートブランド、そして2024年に運行予定のフランス高速鉄道TGVのデザインまでを手掛けるまさに世界的デザイナーである佐藤オオキ氏。

そして、プロジェクトリーダーを務めたのはトヨタ自動車の小島康一氏。小島さんはトヨタで水素自動車の開発に長年取り組んできた人で、五輪史上初めて聖火の燃料に水素を使用するという極秘プロジェクトを実現させた。
開会式や閉会式の放送中におそらく紹介されていたのだろうけど、恥ずかしながら、この記事を読むまでそのようなことは見落としていた。

太陽の下に人が集まるようなイメージで聖火を作りたいという基本的なコンセプトは、当初のプロデューサーであった野村萬斎さんのこだわりだったという。
そんなイメージの聖火を蔽う球体のパネルがスムーズに開閉する構造もなかなか難易度が高そうだが、ここにはトヨタ自動車の車体を作る技術等が生かされているという。言われればなるほどいう気もする。

そして、水素を美しく燃やすことにも相当の苦労があったようだが、それはまた記事を検索してぜひ読んで頂きたい。水素は、燃焼している時には無色なので、炎の色を「着色」しているそうだ。つまり炎に色を付けることができるともいえる。その特性を生かし、閉会式では紫色の炎が燃え上がった。

球体の構造作りや動作テストなど、あれだけの大物を密かにテストしてきた関係者の苦労は、大変だったと思うが、これからのエネルギーの中核でもある水素を燃やした聖火というのは、それだけで未来につながる技術革新のシンボルともいえる。

あらためて、様々な技術の結集が、感動を生み出してくれたことと、日本人ならではのモノづくりの情熱が生かされていたということに心を動かされた。
東京2020の陰には、きっとまだまだたくさんのご苦労と物語が潜んでいるに違いない。

#東京2020聖火 #東京オリンピック聖火台














2021年09月06日

地方移住の時代は本物か?

日経新聞系の各メディアで、富士通が社員の働く場所を柔軟に変更できる取り組みを進めていると言う記事が報じられていた。特に大分県と協定を結び、2021年4月に移住説明会を開催するなど、社員の同県への移住に積極的な姿勢を見せているという。
実際に、21年6月時点で6人の移住が決定していて、一部の社員は既に大分県内で生活をスタートさせているのだそうだ。
210906日経富士通移住記事.jpg
(日経新聞より)

コロナ禍によって、リモートワークが、一時的な対応策から、ビジネスシーンのスタンダードになりつつある。それが、個人のライフスタイルにも変化をもたらし、ビジネスマンの考え方にも確かに影響を与えつつあると感じている。

もちろん、暮し方を変えるには相当のエネルギーが必要になるので、これが本質的なライフスタイルの変化になるのかどうかを検証するには、これから数年の時間が必要になるだろう。しかし、わが県においても、一部の市などで、この数年、移住人口の増加が顕著になっている。

大都市からのアクセスがある程度良くて、しかも都会にない魅力のある暮らしができることに対して、大きな価値が生まれていることは確かだと思う。

軽井沢は、かつての別荘地から、自然を楽しみながら仕事のできる定住地としての側面が生まれつつある。長野県内でも似通った傾向の町が出てきている。

私は既にリタイアした身で、親の介護に専念しているけれど、リモートでほんの少し仕事をしたりもしている。そういうことが、確かに可能になってきている。

こうしたことが、個人の好みだけでなく、選択可能な生き方として十分なバランスが成立するようになれば、田舎への移住生活は、本当のものになるだろう。
田舎に暮らす私としては、その行く末を観察するのも密かな楽しみである。

#地方への移住 













2021年09月05日

終わりのはじまり

パラリンピックが閉会式を迎えた。
正直、今までほとんど知らなかったパラスポーツの世界をたっぷりと見ることができた。オリンピックとは異なる次元の感動を数多く味わった。
210905パラリンピック閉会.jpg
(ヤフーニュースより)

自分がいかに不勉強で知らないことが多いかという事も学んだ。ハンディキャップがあっても、それを不屈の精神とものすごい努力によって、人間としての素晴らしい輝きに変える瞬間を何度も目撃することができた。
想像を絶する苦しみを超えてきたであろう選手の皆様は、ポジティブで明るい人が多かった。メダルを手にした選手の皆さんの涙と言葉に、私も何度も涙を流した。

信じられないほど鮮やかでスピーディーな車いすの操作技術に、舌を巻く競技がたくさんあった。
そして、車いすや義足などの用具のデザインと機能が著しく向上していることに、あらためて感心させられた。人に役立つデザインとテクノロジーの意義をあらためて感じた。

そんな数週間の間にも、コロナウィルスの感染は、収まる気配を見せず、変異したデルタ株は、ほぼ日本中を蔽いつくし、大都市の医療機関はもちろんのこと、地方においても、入院できず自宅療養する人が激増していた。

そして、パラリンピックの閉会式直前に、菅首相が、突然退任の意向を発表し、政局は混迷を深めている。

パラリンピックは、たくさんの感動や、15%もの身障者の存在など多くのことを私たちに教えてくれた。その教訓を活かすことがこれから始まる。そして、政局の混迷の中から、未来への明るい兆しが生まれることを願っている。

オリパラの終わりは、色んな意味で、新しい時代へのはじまりになることを期待したい。

#オリパラ閉会 #東京2020閉幕

2021年09月04日

ウミガメの涙


ネットニュースを見ていたら、気になる見出しが目に留まった。
ウミガメのメス化が進み、バッタ大発生増の予測もでているのだという。ニュース記事の元はナショナルジオグラフィックだということもあり、気になった。
210904アオウミガメがメス化.jpg
(ヤフーニュースより)

地球温暖化によって海水温が上昇し、異常気象が発生し、それによる生態系への影響は以前から心配されていた。バッタの大量発生は、世界中のあちこちで近年報道されていてそれも気になる事象のひとつでもあった。
ゴア元副大統領が、地球温暖化の影響について映像を使って世界中で講演をしている頃から、気候変動による洪水などの増加以外に、生態系への影響も報告されていたように思う。

ネット記事によれば、気候変動のエビデンスが次々と集まってくるなかで、生態系への影響も明らかになり始めているという。なかでも、2018年に学術誌「Current Biology」に発表されたウミガメの調査結果は衝撃的で、実に99%以上がメスだったのだ。太平洋で最大かつ最も重要なアオウミガメの繁殖地であるオーストラリア北東部のグレート・バリア・リーフで、その性比を調べたところ、少なくとも116対1の比率でメスの数が圧倒的に勝っていたというのである。

もともとウミガメの男女比、いやオスメス比は、メスが圧倒的に多かったというけれど、ここまでの比率ではなかったという。これは種の保存の仕組みの崩壊の可能性を示唆しているのではないかと思う。海水温の変化は、プランクトンの生息に変化をもたらし、それをエサとする魚たちの生体に影響を与えている。そして魚だけでなくウミガメにも、影響しているというわけだろう。そして、その影響は、当然海中の生物だけではない。バッタの増加もしかりであり、人間の生体にもおそらく目に見えない影響があるだろう。

大気の温度変化は、例えば風の吹き方も変えてしまう。海水温が上がれば、海面上の大気の温度も変わり、偏西風など地球を流れる大気の動きまでも変わってくる。それが台風や雨の変化をもたらし災害の拡大につながっているわけだ。

私が子供の頃に、手塚治虫さんが、たぶん火の鳥の中だと思うが、地球をひとつの生命体のように捉え、その体系が狂えば、地球に暮らす生物にも影響が出るようなことを書かれていた。今、まさにそうしたことが現実化している用に感じる。

近年、人間の男性の声が高くなる傾向にあるというような科学記事を、以前に読んだことがある。人間がメス化しているという科学者の意見もあったような気がする。男性の声が全般に高くなり、女性の声が低くなってきているという。
今回、ウミガメのメス化の記事を読んで、なぜか、そのことを思い出した。

この国では、政治的な軋轢の中で、政治構造が揺らいでいるが、それどころではない事が地球規模で静かに進行しているとすれば、せめて人間社会においては、まっとうな見識を持つ人たちが政治を動かす世の中になってもらいたいと切に思う。
#ウミガメのメス化 #地球温暖化














2021年09月03日

永田町の混迷

おさまらないコロナウィルスの大流行、そしてコロナ禍でのオリパラ開催など半年ほどの間に、いろんなことが起きている2021年だが、ここへきて菅総理が突然の総裁選不出馬を表明=任期満了で退任!という驚きの動きを見せた。
210903菅首相退任.jpg
(ヤフーニュースより)

総理の記者会見を聞いても本音はどうやら違うところにありそうで、どうも理解も納得もできないが、菅総理では選挙に勝てないという党内の声や、派閥の領袖から思うような支持が得られないとか、まあいろんなことが手詰まりになって、ここが潮時か、という決断に至ったのであろうか。小泉進次郎氏が涙を見せながらコメントしていた様子を見ると、一部メディアが、小泉氏が「貴方では勝てないから自民党のために降りるべきだ」と菅さんに迫ったというのもあながち嘘ではないかな、とも思ってしまう。ともあれ思いがけぬ幕引きである。

この動きを受けて、自民党内の動きも慌ただしくなり、菅さんが降りたことから出馬に動き出した河野ワクチン相や、石破さんも、微妙に発言のニュアンスが変わり、出馬もあり得るような含みを持たせた言葉になってきた。「後出しじゃんけん」もありだ、と取り巻きから声が上がっているともいうから、〆切ギリギリの立候補になるか?立候補を表明していた高市さんに続き、野田聖子も出馬に意欲を見せているようだ。菅さんが降りたとたんに、半日ほどで総裁選の構図が激変するのが永田町である。
この瞬間にも、密をさけるどころか、料亭や高級ホテルの一室で、親密な推薦人獲得交渉などが、行われていることだろう。

菅総理退任のニュースが流れたとたんに、東証株価が久しぶりに値を上げたというのも、皮肉なことだが、経済界でも菅政権の行き詰まりから、新たな変化が生まれることへの期待が強いという事だろうか。

岸田さんを軸に、どうやら混戦レースの様相を呈しつつある総裁選=総理候補の争いだが、日本の混迷を少しでも是正してくれる政権の誕生を願うばかりである。

#菅首相不出馬 #自民党総裁選

2021年09月02日

オリパラのコントラスト

パラリンピックへの注目がすごいなあとあらためて実感している。
というか、これまでパラスポーツのことを本当に知らなかったということを、たぶん、みんなが感じているのだと思う。そして、選手の皆さんの目覚ましい活躍が何よりも大きい。

昨日のボッチャ競技・杉村選手の金メダルと涙、そして今日は、パラ競泳の鈴木選手が、銀メダルを獲得し、出場5種目でメダル5つという快挙を成し遂げた。
210902鈴木選手5つ目のメダル.jpg
(ヤフーニュースより)

コロナウィルスの感染が日本国内で拡大し続ける中で、「本当にやるの?やっていいの?」という思いを国民の大半が感じながらオリンピックは始まった。
そこには、「うしろめたさ」のようなものがつきまとっていたうえに、開会式の演出関係者の不祥事なども起きて、開会式の演出についても、どこか斜めに見てしまうような気持ちが、国民の意識の中にあったように思う。そうなると、どうしても批判的なものの見方が先行してしまうので、たとえば、「オリンピックの開会式は良くなかった!」みたいな声が大きかったりしてしまう。困難な状況下で、演出側も相当に苦労をされたと思うし、同業者としては、様々な突発事件があった中で、よく頑張って作り上げたなあと私などは感慨深く眺めていた。

そんな気持ちを払拭したのは、選手の皆さんの大活躍だった。自国開催ということがプラスに働いたのか、メダルラッシュとなり、柔道などメダルラッシュや兄妹での金メダル受賞、スケートボードやサーフィンなどの新種目でのメダル獲得など嬉しい結果が続き、沢山の感動をもらった。

そして、オリンピックが終わり一息ついたところで、パラリンピックが始まった。後ろめたさについては、オリンピックが引き受けてくれたのか、パラリンピックに対しては、開会式から、どこか好意的な受け止め方があったように思う。実際、(オリンピックの開会式はイマイチだったけれど)パラリンピックの開会式は素晴らしかった!というような記事を数多く目にした。このあたりの民意と言うか国民感情というのは不思議なものだなあと、あらためて感じる。

とはいえ、これまでなかなか光の当たらなかったパラスポーツの素晴らしさを教えてくれたということと、ハンディキャップのある選手の皆さんが、それをものともせず、素晴らしい輝きと明るさを見せてくれていることには、本当に感動を覚える。これは、日本でのパラリンピック開催の大きな成果であると感じている。

閉会式までの間、引き続き、選手の皆さんの活躍に心からエールを送っていきたい。
#パラリンピック

2021年08月31日

古民家の秋

8月も今日で終わり、明日から9月になる。
あれほど暑かった夏が、今日は、ほんの少し和らいだ気がする。
古民家の秋は早い。
夕食後、Tシャツで台所からトイレの廊下に向かったら、少し肌寒く感じた。除湿モードでしかつかっていないのだけど、エアコンの風が、今日はやや冷たく思えた。

22時過ぎ、父のパッド交換のルーティンを終えて、明日の朝食用のおかゆのタイマーを仕込んでいたら、半袖では腕が寒いな、と感じた。

9月に入ると、おそらく残暑と秋雨を繰り返す間に、いつの間にか長袖のシャツを着るのが当たり前になっているだろう。
暑い日差しのすきまから、秋は、静かに、そして確かにすぐ近くまでやってきている。

玄関の戸を閉めに行ったら、虫の音が聞こえた。

#古民家 #秋

2021年08月30日

ポテトサラダの午後

朝、燃えるゴミを出し終わってしばらくしたら、激しい雨が振り出した。
今日は父のデイサービスの日なので、送り出しの頃までこの雨が降り続くと困るなあ、と思っていたら、1時間もしないうちに雨が止み、陽も差し始めた。やれやれ。
11時に父を送り出し、ベッド回りを片付けたらもう昼前になっていた。

ランチは、好物のベーコンとキャベツのペペロンチーノを作った。ベルモットのソーダ割をちびちびと楽しみながらゆっくりとランチを楽しんだ。

午後、聞き逃しで、昨日の村上ラジオを聞いていたら、なぜかポテトサラダを作りたくなり、作業にとりかかった。ゆで卵を茹でながら、ジャガイモとニンジンも薄い塩ゆでにする。私のポテサラはシンプルだ。ただ、酒のつまみ用なので、マヨネーズにからしを入れることと、玉ねぎのみじん切りを少し混ぜることで、ビールにもあう多少大人向けの味にしている。
210830ポテサラ.JPG

今回の村上ラジオは、村上作品に登場した音楽のリクエスト特集だった。最初の曲は、デビュー作「風の歌を聴け」に登場したカリフォルニアガールだ。
1979年に群像に掲載されたこの作品を、私は偶然、その群像を買って読んでいた。当時、私はサリンジャーとかロスとかアメリカの小説を読んだりしていた頃だったので、なんだか翻訳小説のような文体の小説だな、とこれまで日本では出会ったことのない村上作品の感覚に、新鮮な驚きを感じたことを覚えている。それが村上春樹との出会いだった。

その後、書籍で出版された時にも、もう一度買い、風の歌を聴けを何度も読みながら、まるで小説の主人公のように、海辺でビールを飲み続けていた。もう40年以上前のことになる。
そういえば、この作品は、大森一樹監督によって映画化された。主役の「僕」を小林薫が演じ、「鼠」は、ヒカシューの巻上公一がキャスティングされていた。けっこう原作の持ち味をなんとかつくりあげていて、当時の映画としては、新しい感覚だったような印象を持っている。真行寺君江もいい雰囲気を出していた。映画のビデオも買ったのだけど、今は無きベータのテープなので、貴重な作品になっているのだが、もはや見る事もできない。

茹で上がったポテトをフォークで荒めにつぶし、ニンジンと一緒にからしマヨネーズを入れた器に投げ込む。ゆで卵の殻をむいて適当にカットして、それも混ぜる。塩で軽くもんだキュウリのスライスを少し加え、みじん切りの玉ねぎも入れて全体を混ぜ合わせて味をなじませたら出来上がりだ。
さて、今夜は、このサラダをつまみにして、ビーチボーイズでも聞こうかな。

2021年08月29日

変わらぬ恋心

BS古典芸能への招待で、「二人大名」という大蔵流の狂言を見ていた。
通りすがりの男に、刀を運ばせるつもりが、いつのまにか刀を奪われ、武士が鳥の鳴きまねや鳥の鳴きまねをさせられて、刀や着物を奪われてしまうという狂言である。

古今東西、弱者と強者の立場がいつのまにか逆転してしまう構図というのは、人間ドラマの大きな要素なのだなあと思う。力の象徴でもある刀を、つい心を許して、誰かに預けてしまえば、時に、力関係が逆転することもあるわけだ。

もう一つの演目は、世阿弥の「恋重荷」という、成立しない恋の行方に、思い岩石を入れた重い荷物を、叶わぬ恋を封じるシンボルとした演目であった。
210829狂言.JPG

高貴な女性に対する老人の、高貴な女御に対する秘めた恋。人間の煩悩と言うのは、老境に至っても変わりははしない。最近、高齢者となってみて、自ら実感することでもある。若い時と同じように、機会さえあれば、今でも十分に恋心を持つことができると思っている。

人の恋路は、いくつになっても読めないやるせなく悩ましいものであるようだ。
「名も理や、恋の重荷 下に持ちかぬるこの身かな・・・」


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