我が百年古民家は、この数日で、一気に「涼しい」から、「肌寒い」へシフトしつつある。
8月までは、朝7時頃にキッチンに行くと、既に28度前後の気温に上がっていた。
それが9月に入ってからは、26度前後である。昨日の朝は、24度だった。
26度になったころは、ちょっと涼しいなと言うくらいの感覚で、温度計を見て、なるほどと思うことが多い。とはいえ、2度くらいの差である。その差を、体はちゃんと把握して、「暑い」から、「ちょっと涼しい」くらいの感覚表現で教えてくれる。2度前後の温度差を、ちゃんと伝えてくれるのだ。ちなみに今は25度くらいだ。
キッチンから、廊下の一番奥のトイレ前に行くと、もう1度前後低くなる。すると、ちょっと肌寒い、という感覚になる。1殿前後の違いも、体のあちこちのセンサーが教えてくれるのだ。
ちなみに、人間の目は、1ミリくらいのサイズの違いは軽く判別してしまう。優れた職人などは、その何十分の一のサイズの違いも見分ける。
研磨したりして厚さを調節するような作業をする職人さんなど、ミクロン単位のサイズ差を手触りで認識したりする。温度変化からサイズ変化まで様々なものを計測できる人間の能力には本当に恐れ入るばかりだ。
あと一ケ月もすれば、26度のキッチンは、20度を下回るようになるだろう。
季節の移ろいを、人は、肌や目や耳で、感じ取る。
幸い、今年は、建築構造的に長年あきらめていたエアコンを、キッチンに取りつけることができたので、かなり快適に夏を過ごすことができたが、厳しい冬になれば、やはりエアコンだけでは耐えられないだろう。
気がつけば、あと2ケ月あまりで、冬がやってくる。
古民家の季節は、近代的なマンションより、いつも一足早い。
#古民家 #秋の訪れ
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