というか、これまでパラスポーツのことを本当に知らなかったということを、たぶん、みんなが感じているのだと思う。そして、選手の皆さんの目覚ましい活躍が何よりも大きい。
昨日のボッチャ競技・杉村選手の金メダルと涙、そして今日は、パラ競泳の鈴木選手が、銀メダルを獲得し、出場5種目でメダル5つという快挙を成し遂げた。
(ヤフーニュースより)
コロナウィルスの感染が日本国内で拡大し続ける中で、「本当にやるの?やっていいの?」という思いを国民の大半が感じながらオリンピックは始まった。
そこには、「うしろめたさ」のようなものがつきまとっていたうえに、開会式の演出関係者の不祥事なども起きて、開会式の演出についても、どこか斜めに見てしまうような気持ちが、国民の意識の中にあったように思う。そうなると、どうしても批判的なものの見方が先行してしまうので、たとえば、「オリンピックの開会式は良くなかった!」みたいな声が大きかったりしてしまう。困難な状況下で、演出側も相当に苦労をされたと思うし、同業者としては、様々な突発事件があった中で、よく頑張って作り上げたなあと私などは感慨深く眺めていた。
そんな気持ちを払拭したのは、選手の皆さんの大活躍だった。自国開催ということがプラスに働いたのか、メダルラッシュとなり、柔道などメダルラッシュや兄妹での金メダル受賞、スケートボードやサーフィンなどの新種目でのメダル獲得など嬉しい結果が続き、沢山の感動をもらった。
そして、オリンピックが終わり一息ついたところで、パラリンピックが始まった。後ろめたさについては、オリンピックが引き受けてくれたのか、パラリンピックに対しては、開会式から、どこか好意的な受け止め方があったように思う。実際、(オリンピックの開会式はイマイチだったけれど)パラリンピックの開会式は素晴らしかった!というような記事を数多く目にした。このあたりの民意と言うか国民感情というのは不思議なものだなあと、あらためて感じる。
とはいえ、これまでなかなか光の当たらなかったパラスポーツの素晴らしさを教えてくれたということと、ハンディキャップのある選手の皆さんが、それをものともせず、素晴らしい輝きと明るさを見せてくれていることには、本当に感動を覚える。これは、日本でのパラリンピック開催の大きな成果であると感じている。
閉会式までの間、引き続き、選手の皆さんの活躍に心からエールを送っていきたい。
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