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2021年09月07日

聖火に潜むモノづくりストーリー

オリパラが終わり、聖火が消えた時に、あれは結構作るの大変だろうなあと思いながらTVを眺めていたが、やはり、そこには大変なモノづくりの苦労が秘められていることをネットニュースの記事で見つけた。
210907聖火のモノづくり技術.jpg
(ヤフーニュースより)

聖火台製作のためのチームが正式に結成されたのは2019年3月だという。トヨタ自動車やガス関連企業、イベント会社など、各界から約100人のプロたちが集められた。
そして、あの個性的なデザインを考案したのは、缶ビールやガムなどから、コンビニのプライベートブランド、そして2024年に運行予定のフランス高速鉄道TGVのデザインまでを手掛けるまさに世界的デザイナーである佐藤オオキ氏。

そして、プロジェクトリーダーを務めたのはトヨタ自動車の小島康一氏。小島さんはトヨタで水素自動車の開発に長年取り組んできた人で、五輪史上初めて聖火の燃料に水素を使用するという極秘プロジェクトを実現させた。
開会式や閉会式の放送中におそらく紹介されていたのだろうけど、恥ずかしながら、この記事を読むまでそのようなことは見落としていた。

太陽の下に人が集まるようなイメージで聖火を作りたいという基本的なコンセプトは、当初のプロデューサーであった野村萬斎さんのこだわりだったという。
そんなイメージの聖火を蔽う球体のパネルがスムーズに開閉する構造もなかなか難易度が高そうだが、ここにはトヨタ自動車の車体を作る技術等が生かされているという。言われればなるほどいう気もする。

そして、水素を美しく燃やすことにも相当の苦労があったようだが、それはまた記事を検索してぜひ読んで頂きたい。水素は、燃焼している時には無色なので、炎の色を「着色」しているそうだ。つまり炎に色を付けることができるともいえる。その特性を生かし、閉会式では紫色の炎が燃え上がった。

球体の構造作りや動作テストなど、あれだけの大物を密かにテストしてきた関係者の苦労は、大変だったと思うが、これからのエネルギーの中核でもある水素を燃やした聖火というのは、それだけで未来につながる技術革新のシンボルともいえる。

あらためて、様々な技術の結集が、感動を生み出してくれたことと、日本人ならではのモノづくりの情熱が生かされていたということに心を動かされた。
東京2020の陰には、きっとまだまだたくさんのご苦労と物語が潜んでいるに違いない。

#東京2020聖火 #東京オリンピック聖火台














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