ネットニュースを見ていたら、気になる見出しが目に留まった。
ウミガメのメス化が進み、バッタ大発生増の予測もでているのだという。ニュース記事の元はナショナルジオグラフィックだということもあり、気になった。
(ヤフーニュースより)
地球温暖化によって海水温が上昇し、異常気象が発生し、それによる生態系への影響は以前から心配されていた。バッタの大量発生は、世界中のあちこちで近年報道されていてそれも気になる事象のひとつでもあった。
ゴア元副大統領が、地球温暖化の影響について映像を使って世界中で講演をしている頃から、気候変動による洪水などの増加以外に、生態系への影響も報告されていたように思う。
ネット記事によれば、気候変動のエビデンスが次々と集まってくるなかで、生態系への影響も明らかになり始めているという。なかでも、2018年に学術誌「Current Biology」に発表されたウミガメの調査結果は衝撃的で、実に99%以上がメスだったのだ。太平洋で最大かつ最も重要なアオウミガメの繁殖地であるオーストラリア北東部のグレート・バリア・リーフで、その性比を調べたところ、少なくとも116対1の比率でメスの数が圧倒的に勝っていたというのである。
もともとウミガメの男女比、いやオスメス比は、メスが圧倒的に多かったというけれど、ここまでの比率ではなかったという。これは種の保存の仕組みの崩壊の可能性を示唆しているのではないかと思う。海水温の変化は、プランクトンの生息に変化をもたらし、それをエサとする魚たちの生体に影響を与えている。そして魚だけでなくウミガメにも、影響しているというわけだろう。そして、その影響は、当然海中の生物だけではない。バッタの増加もしかりであり、人間の生体にもおそらく目に見えない影響があるだろう。
大気の温度変化は、例えば風の吹き方も変えてしまう。海水温が上がれば、海面上の大気の温度も変わり、偏西風など地球を流れる大気の動きまでも変わってくる。それが台風や雨の変化をもたらし災害の拡大につながっているわけだ。
私が子供の頃に、手塚治虫さんが、たぶん火の鳥の中だと思うが、地球をひとつの生命体のように捉え、その体系が狂えば、地球に暮らす生物にも影響が出るようなことを書かれていた。今、まさにそうしたことが現実化している用に感じる。
近年、人間の男性の声が高くなる傾向にあるというような科学記事を、以前に読んだことがある。人間がメス化しているという科学者の意見もあったような気がする。男性の声が全般に高くなり、女性の声が低くなってきているという。
今回、ウミガメのメス化の記事を読んで、なぜか、そのことを思い出した。
この国では、政治的な軋轢の中で、政治構造が揺らいでいるが、それどころではない事が地球規模で静かに進行しているとすれば、せめて人間社会においては、まっとうな見識を持つ人たちが政治を動かす世の中になってもらいたいと切に思う。
#ウミガメのメス化 #地球温暖化
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