「如何して政治資金収支報告書に記載しなかったのか」「裏金を何に使ったのか」と言う疑問は、中学の社会や高校の公共などの学びを深める入り口になる。
例えば使途を考えると、政治家の待遇についての調べ学習に繋がる。
歳費の他に国会議員用鉄道乗車証( JR 無料パス)なども支給されるのに、何故更に資金が必要なのか疑問が広がる筈だ。
法律面に目を向け「刑事罰を受けていない議員が、これほど批判を受けるのは適切なのか」と言った問いを設定する事もできる。
日本も、教員や生徒が政治について安心して意見表明できる環境になる事が望ましい。
学校は社会の映し鏡でもある。
大人が政治的な話題をタブー視し、何かを「可笑しい」と訴える人を白い目で見てはいないだろうか。
主権者教育で正面から政治を語れる様になるには、社会全体の言論の在り方が変わる必要がある。
林 大介さん 浦和大准教授 1976年東京都生まれ。 中学高校の社会科講師などを経て現職。
愛媛新聞 裏金国会を問うから
言論の在り方が変わる前に、自民党政権と自民党をなくさないと変われない。
国会で平気で嘘を突く議員は政治家処か人としても失格。
罰がいる。
2024年06月18日
10章
ウラニウムの塊が小さ過ぎると核分裂が止まり、多過ぎると大爆発が起こります。
或る一定の大きさを与えらた時だけ、連鎖核反応が希望する規模で行われるのですが、最も適当な量を決定するには実に多くの異なった条件が満足されなければなりません。
先ず第1に、速度の緩やかな中性子でウラニウム235の原子核を爆撃する事です。
速度が大き過ぎると困るのです。
そこで適当な速度にまで下げる為に、重水素を使います。
進行中の核分裂を途中で止めさせるには如何するかと言うと、カドニウムを使用する事が考えられました。
カドニウムは中性子を自分の中に取り込んで、安定したアイソトープを形成すると言う利点がありますから、ウラニウムの中にカドニウムを配置しておくならば、分裂した原子核より発生した中性子たちを吸収して、火に水を掛ける様に、核反応を制御してしまうでしょう。
この原理を利用する事によって、世界最初の、自給核分裂装置が、イタリアから来た科学者、フェルミの指導の下に、シカゴ大のキャンパスに建設されました。
核反応装置が建設された結果、大量に放射性アイソトープを製造する事が可能となりました。
アイソトープの使い道は凡そ無限と言え、化学的な研究に、医学的研究に、又農業の方面にと多方面での利用価値があります。
炭素14を使用して、食物が身体の中をどの様に動くか、その跡を辿る事ができます。
沃素は、食物がエネルギーに変わる際に大きな役割を演ずるのですが、沃素を蓄える甲状腺の病気は、アイソトープを使って治療されるのです。
最も偉大な利用法、それは原子力です。
ノーチラス号やシーウルフ号は、原子核反応装置を積み込んでいる潜水艦です。
地球には、銅よりも、もっと多量のウラニウムが存在しますが、核分裂を起こすのに必要なウラニウム235はそのうちの1000分の7ほどです。
ウラニウム238は速度の小さい中性子が衝突すると、中性子を取り込んで、ウラニウム239となり、ネプチニュウム239に変わり、それからプルトニウム239と変わりますが、このプルトニウム239は分裂可能です。
然し、石炭や水力の使用し難い地方では、原子力を大いに活用できるでしょう。
1955年、ジュネーブの国際会議でソ連の科学者たちは、工場や家庭へ電気を送る核反応装置について発表しました。
同じ装置がペンシルバニアにも建設されました。
イギリスでは水爆のエネルギーを利用しようと研究しています。
何千万度と言う高熱を処理する方法が発見される日が来るかも知れません。
人類史上、1939年以後に原子に関して成し遂げられた業績程、素晴らしい事はありません。
原子の世界から
これはラダー版の本である。
それも昔の本である。
或る一定の大きさを与えらた時だけ、連鎖核反応が希望する規模で行われるのですが、最も適当な量を決定するには実に多くの異なった条件が満足されなければなりません。
先ず第1に、速度の緩やかな中性子でウラニウム235の原子核を爆撃する事です。
速度が大き過ぎると困るのです。
そこで適当な速度にまで下げる為に、重水素を使います。
進行中の核分裂を途中で止めさせるには如何するかと言うと、カドニウムを使用する事が考えられました。
カドニウムは中性子を自分の中に取り込んで、安定したアイソトープを形成すると言う利点がありますから、ウラニウムの中にカドニウムを配置しておくならば、分裂した原子核より発生した中性子たちを吸収して、火に水を掛ける様に、核反応を制御してしまうでしょう。
この原理を利用する事によって、世界最初の、自給核分裂装置が、イタリアから来た科学者、フェルミの指導の下に、シカゴ大のキャンパスに建設されました。
核反応装置が建設された結果、大量に放射性アイソトープを製造する事が可能となりました。
アイソトープの使い道は凡そ無限と言え、化学的な研究に、医学的研究に、又農業の方面にと多方面での利用価値があります。
炭素14を使用して、食物が身体の中をどの様に動くか、その跡を辿る事ができます。
沃素は、食物がエネルギーに変わる際に大きな役割を演ずるのですが、沃素を蓄える甲状腺の病気は、アイソトープを使って治療されるのです。
最も偉大な利用法、それは原子力です。
ノーチラス号やシーウルフ号は、原子核反応装置を積み込んでいる潜水艦です。
地球には、銅よりも、もっと多量のウラニウムが存在しますが、核分裂を起こすのに必要なウラニウム235はそのうちの1000分の7ほどです。
ウラニウム238は速度の小さい中性子が衝突すると、中性子を取り込んで、ウラニウム239となり、ネプチニュウム239に変わり、それからプルトニウム239と変わりますが、このプルトニウム239は分裂可能です。
然し、石炭や水力の使用し難い地方では、原子力を大いに活用できるでしょう。
1955年、ジュネーブの国際会議でソ連の科学者たちは、工場や家庭へ電気を送る核反応装置について発表しました。
同じ装置がペンシルバニアにも建設されました。
イギリスでは水爆のエネルギーを利用しようと研究しています。
何千万度と言う高熱を処理する方法が発見される日が来るかも知れません。
人類史上、1939年以後に原子に関して成し遂げられた業績程、素晴らしい事はありません。
原子の世界から
これはラダー版の本である。
それも昔の本である。
9章
ウラニウム235の核分裂は莫大なエネルギー発生を伴う事が判明しました。
1931年、アインシュタインはルーズベルト大統領に手紙を送り、連鎖反応を起こす技術的研究が急を要する事を訴えた。
科学者たちの予想は次の様なものでした。
ウラニウムが連鎖核反応を起こし、太陽の様な火の玉が生まれ、X 線やガンマ線が放射され、強烈な勢いの粒子たちが飛び、火の玉の中央は何千万度の高熱になるだろう。
実際その通りでした。
ニュー・メキシコの最初の原爆実験、翌月の、広島、長崎上空の爆発となり、第二次世界大戦が終わりました。
その後、原爆よりも強力な爆弾が製造されました。
重水素とリチウムからヘリウムを作る時に、莫大な量のエネルギーが発生するのを利用するのです。
原爆で高温を作り、その中で融合によってエネルギー放出をさせるのです。
米国の後、イギリス、ソ連、フランスも製造しました。
核爆弾は空気に衝激波を起こす事や熱によって燃やす事の他に、放射性を持ちます。
X 線やガンマ線が身体の分子を破壊してしまうのです。
爆発後には放射性を持つ物質が空中、水中、地面に広がって放射を続けます。
恐ろしいストロンチウム90は、カルシウムに似て、骨の中に集積して、身体を内部から破壊します。
20年前には自然界には存在しないアイソトープでした。
原子の世界から
身体の内部から破壊するのは恐ろしい。
1931年、アインシュタインはルーズベルト大統領に手紙を送り、連鎖反応を起こす技術的研究が急を要する事を訴えた。
科学者たちの予想は次の様なものでした。
ウラニウムが連鎖核反応を起こし、太陽の様な火の玉が生まれ、X 線やガンマ線が放射され、強烈な勢いの粒子たちが飛び、火の玉の中央は何千万度の高熱になるだろう。
実際その通りでした。
ニュー・メキシコの最初の原爆実験、翌月の、広島、長崎上空の爆発となり、第二次世界大戦が終わりました。
その後、原爆よりも強力な爆弾が製造されました。
重水素とリチウムからヘリウムを作る時に、莫大な量のエネルギーが発生するのを利用するのです。
原爆で高温を作り、その中で融合によってエネルギー放出をさせるのです。
米国の後、イギリス、ソ連、フランスも製造しました。
核爆弾は空気に衝激波を起こす事や熱によって燃やす事の他に、放射性を持ちます。
X 線やガンマ線が身体の分子を破壊してしまうのです。
爆発後には放射性を持つ物質が空中、水中、地面に広がって放射を続けます。
恐ろしいストロンチウム90は、カルシウムに似て、骨の中に集積して、身体を内部から破壊します。
20年前には自然界には存在しないアイソトープでした。
原子の世界から
身体の内部から破壊するのは恐ろしい。