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2014年04月07日

千歳川のブラウン、3度目も敗退


 千歳川中流域のブラウントラウトを狙って、今年3回目の釣行を行った。1度目は鮭稚魚の放流が本格化する前の3月20日(https://fanblogs.jp/bukki/daily/201403/20)。ライズはあったがフライに反応させるまでには行かなかった。2度目は3月26日(https://fanblogs.jp/bukki/daily/201403/26)。天候などの条件が1回目と比べて恵まれていたにも関わらず、今度はライズ自体が全く無い。千歳川ブラウン釣りのブログを載せている人は、今年に入って3匹も釣り上げているというのに。迎えた3回目はもう言い訳がきかない。現地に着いたのは、平日の午前9時。前日から打って代わったポカポカ陽気で、川を渡る風は春そのものだ。

千歳川下流.jpg
 橋の上から水面を眺めると、前回、前々回以上に澄み切っている。上流の長都川との合流点では、2人のフライマンが川に立ちこんでキャストを繰り返している。さらに上流の高速道路下でも、ルアーを操る人の姿が見られる。川岸の土の上には、数多くの釣人の踏み跡が残されていた。これは、雪解け以降につけられたもので、先週末の土曜、日曜には多くのブラウン狙いの釣人が訪れたのだろう。
 前回目撃した鯉は、今回もいたるところに見られる。しかし、肝心のブラウンは底を見渡すことのできる橋の上流と下流の30メートル範囲では確認できない。嫌な予感がしたが、気を取り直して橋の下から流心をめがけキャストする。前回は見られなかった鮭の稚魚が、流心から外れた水温の高い淀みで群れをなして泳いでいる。大型魚が近くにいると、飛び跳ねながら逃げる姿を確認できるが、それらしき行動は見られない。 

 今回は、鮭の稚魚に似せたマラブーハックルテールのストリーマーを秘密兵器として用意。さらに、鮭稚魚を模したミノーをドロッパーとして使用した。しかし、この「潜んで入れば必ず反応するはずだ」という自信は、時間とともに薄らいできた。着いてから2時間が経過したが、あたりもライズも無い。稚魚の逃げ惑う姿も見られない。我慢できずに、橋の上から底が確認できなかった下流に移動。再びキャストを繰り返したが、反応は見られなかった。

 「せめて、誰かが上げた姿を」と、上流で一心不乱に打ち込んでいる2人の釣人を眺めていたが、それらしき動きは見られない。諦めかけた心を後押ししたのは突然の強風。下流方向が、青い空と黄色く染まった上下2色の大気に分かれて、それが次第に近づいてきている。風はさらに強まって、とてもキャストできる状況ではなく、それを機に退散した。今年は、果たして千歳川で大物ブラウンを目にすることができるだろうか。

写真上は雪解けが進んだ千歳川下流域。下は長都川との合流点でフライを行う2人の釣り人

千歳川上流.jpg


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