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2014年04月16日

5ヵ月ぶりのママチ川上流

先週末、春の陽気に誘われて支笏湖に釣行した。目的地は美笛川河口。ところが、現地は札幌と打って変わって強風が吹き荒れている。さらに、美笛川河口の入り口となるキャンプ場に抜ける林道はゲートが閉められ、ゲート前には車がびっしりと駐車。とても入るスペースはない。それよりも、釣り場となる河口がどのような状況となっているのか、考えずとも分かる。せっかくここまできたが、あきらめて次のポイント「苔の洞門」前に戻った。
川の流れ込みを探る美笛の釣り方と違い、苔の洞門ポイントは亡羊とした湖面にキャストを繰り返す釣り方となる。ボイルやライズでもあればモチベーションは高まるが、強風が吹きすさぶ中で、次第に高くなる波が邪魔をする。結局、「向かい風の中でどのようなキャスティングが距離を稼げるのか」の練習で終わった。

この風では千歳川も難しいと考えて、ダブルハンドを諦めた。ならば、ドライフライの期待が持てる苫小牧川上流か千歳・ママチ川が候補となる。ただ、苫小牧川は熱狂的なファンが多く、すでに誰かが入渓しているだろう。また、鉄塔下からあの急な崖を下り再び戻ってくるだけの体力はない。それに対して、ママチ川は姫鱒の養魚場までは除雪がされているが、前回の釣行(3月26日)では、それから先の上流部分は全く手付かずだった。

あれから3週間足らずで林道のゲートまで抜けているだろうか、という不安はあったが、風の影響を受けない気持ちの良い渓相に惹かれてママチ川上流に向かった。養魚場から先の林道にはまだ雪が残っていたが、強引に走り抜けたワダチが残されている。その跡をたどって、苦労しながら何とかゲート前に着いた。この川の上流での釣りは5ヵ月ぶりだ。
イケジリママチ川.jpg
目的地のイケジリママチ川とママチ川の合流点はゲートから歩いて10分ほど。全体的に雪代の影響がなく、水嵩は低いように感じる。水温は9度を越えており、ドライでも十分釣りのできる温度だ。川岸には、鹿の足跡とともに釣人の踏み跡がしっかりと残っている。浅瀬では水が湧き出していて、澄み切った川底を駆け回る子魚のほか、10センチ前後のやまめだろうか、上流に泳ぐ姿が何匹も確認できる。
これは、という瀬や淵ではドライへの反応は見られない。しかし、倒木の重なる落ち込みでは、底から浮上してフライの様子を見る魚がいる。12#のブラックカディスから14#のメイフライにサイズダウンして送り込むと、すかさずやまめがアタックしてきた。やまめの禁漁期間は4月1日から。写真を撮ったあとすぐに戻した。その後も何度かあたりがあったが、針がかりするほど大きくはなかった。これから夏にかけて、この川でも尺近くのブラウンが釣れる。本流が不調だった場合でも代わりに楽しめる釣り場だ。それだけにキャッチ&リリースを徹底したい。

写真上=川岸のあちこちから水が湧き出すイケジリママチ川。泳ぎ回る魚が見える。写真下=ドライフライにすれ掛かりしたやまめ。禁漁期間に入っておりすぐに帰した

すれ掛かりしたやまめ.jpg


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