2018年06月12日
尻別川中流と支流に今年初釣行
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増水残る本流と本番迎える支流でフライ
昨年の尻別川水系への釣行は、5月下旬に支流からスタートして、本流で竿を出したのは6月中旬だった。そのときの釣果は、ウエットフライに20センチほどの虹鱒が1匹と大苦戦。
6月も中旬だというのに、まだ雪代が残っており増水に悩まされた記憶しかない。そして時間的に遅かったことから、ラフティングの集団に釣りを妨げられた。
今年の尻別川本流の初釣行は、昨年よりも10日ほど早い6月11日。昨年の例からいくと、まだ雪代が解消されておらず、釣行ポイントの尻別川の中流の中洲に入ることが難しいのではと、午前5時に到着してから恐る恐る川の流れを見た。
中州へ入るには、本流の前に横たう支流を渡り切らなければならない。その支流の水位はいつもは腰ぐらいなのに、今回は胸ほどの深さ。
流れも早く、渡りを諦めようとした時に、支流の少し上流に浅瀬を発見、そのルートを経由して何とか本流の中州にたどり着けた。ただ、これ以上尻別川が増水したら、中洲に取り残されるのでは、との懸念も。
中州の対岸は、流れが早く増水していたが、流芯から瀬脇にかけて緩やかな流れも見られる。そのポイントにドライフライも打ち込めそうだが、まず波頭の立つ流芯に大型のニンフを流し込む、いつもの手法で川底の様子を探る。
ニンフは、流れの途中で早瀬から離れて瀬脇の緩やかな流れに移動。ラインが落ち着いたところで、逆引きリトリーブの繰り返し。このポイントには、この手法でそれなりの釣果をあげてきたが、今回は全くアタリがこない。あまりの無反応に、魚自体がいないのではと疑心が強まる。
1時間ほどしてようやくヒットしたのは、20センチにも満たない虹鱒。しかしその後は再び沈黙が続く。試しに、瀬脇の流れにドライフライを投じてみたが、やはりピクリともせず流れ出るだけ。
この下流にもポイントはあるが、今日はどこに竿をだしても無理だろう、と完全にあきらめモード。しばらく粘ったあと、この場所からほど近い支流へ移動した。
これまで、尻別川中流域の支流には何度も釣行したが、近年よく行くようになったのがヌップリ寒別川やカシプ二川、ペーぺナイ川、真狩川、オロウエン尻別川、登延頃川、ポンクトサン川に、最上流域のソーケシュオマベツ川。今回は、そのうちのひとつに釣行した。
入渓地点は、本流とは打って変わったヒラキの続く穏やかな渓相。底まで見通せる、透き通った流れが気持ちよい。逆にそれは、魚からも見られているということになるのだが。
ドライフライを打ち込みながら、上流に釣り上がる。平瀬からの反応はないが、曲がり角や倒木などの障害物により流れの変わった場所から、ドライフライにアタックする魚が見え始めた。
そして、最初にヒットしたのがスレがかりした13〜14センチのヤマメ。続いて同じ場所から、15センチほど虹鱒の子供がしっかりとフッキング。
2匹ほどヤマメを追加してから、100メートル上流に遡行した後、ポイントらしいポイントも見られなくなったことから、今度は下流へ。
下流域では、流れが早くなったこともあるが、カディスへの反応はほとんどなくなった。尻別川本流との出会いから再び遡行を始める。今度は、ドライフライから水面直下を狙うソフトハックルに変更。
先ほどのドライに反応しなかった水位のある平瀬から、フライをひったくるようなアタリが出始める。
やはり、ドライでは少し早かったようだ。ソフトハックルにヒットしたのは小ぶりヤマメと同じようなサイズの虹鱒。
ここまで岩魚の姿は見られない。川筋が二重に分かれた、先ほど竿を出さなかった川筋を遡行。そこからようやく岩魚が顔を出した。不思議なもので、流れが緩やかな流れが岩魚に適しているのか、この筋川からは岩魚だけがヒットする。
結局、この支流では、10〜17センチほどのヤマメと虹鱒、岩魚がフライにヒット。本流でのストレスを解消するまでには行かなかったが、この時期の初釣行としては満足のいく釣行だったと思う。
渓流のフライ釣行は、これから本格的に取り組んでいく計画。昨年のような、危険と隣り合わせの場所にも出向くかも知れない。何しろ、好奇心が行動規範の最上部に位置している人間なのだから。
写真@増水が解消されない尻別川中流域の流れA本流とは打って変わった支流の渓相。穏やかで澄み切った川の流れが気持ちよいBCDドライとソフトハックルにきたヤマメと虹鱒、岩魚
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