2015年10月12日
上野公園と芝公園の不思議な古墳
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ホラー小説の現場を歩く
愛読するホラー作家・加門七海氏の著書「うわさの神仏 江戸TOKYO陰陽百景」(集英社文庫)の中に、東京都内の古墳に関したオカルトがかった記述がある。このブログでも、一度取り上げたことのある上野公園・摺鉢山(すりばちやま)古墳と芝公園・芝丸山古墳だ。
先日、東京に行った際にこの二つの古墳を訪ねて、記述された現場をビデオカメラに収めた。
著書での摺鉢山古墳に関した記述は「擂鉢山の上にある1本の外灯の隣では、誰でも不思議な温かさを感じる」ことのできるパワースポットだという。
また、芝公園の芝丸山古墳については、古墳頂上を取り囲む樹木が「なぜか南に向かって枝を伸ばさずに、すべて古墳の中心に向かって枝を伸ばしている」「木は強いパワーのある場所に枝を伸ばす。つまりこの古墳の真中に、南の太陽をも凌ぐパワーを秘めているということになる」と記している。
さらに、「枝の向かう先、古墳のど真ん中には意味不明の石がある。これは、もともと古墳の中に収まっていた石室(お墓)のかけらではないか」とも。
この二つの古墳が、パワースポットとして一部の人々に知られていることは、ネットに寄せられる情報からもうかがう事ができる。また、いずれの古墳でも頂上を取り囲む樹木の枝が、中心に向かって伸びているのが分かる。これは、前回更新したブログの「ホラー小説の現場を歩く 錦糸町・置いてけ堀」と同じ現象。
かいつまんでそれぞれの古墳の概要を見ると、上野恩賜公園内の前方後円墳・摺鉢山古墳は、残存長70メートル、後円部径43メートル、高さ5メートル、前方部幅23メートル。
上野公園内にはこの摺鉢山を始め、美術館脇の小丘、国立博物館内の丘など、他にも幾つかの古墳があったらしい。
中でも、摺鉢山古墳は都内屈指の古墳だったようで、発掘当時、直刀やその他多くの副葬品が出土したと記録されている。
いつ頃の古墳なのかは定かではないが、少なくとも初期の古墳ではないようだ。古墳の案内板によれば、芝公園内の丸山古墳と同じ系統のもので、墳頂には明暦に移転するまで五條天神や清水観音堂が存在していたらしい。
これに対して、東京タワーに隣接する港区・芝公園の芝丸山古墳は、5世紀に築造されたものと考えられている。古墳の案内板には、「墳丘長106メートル前後、前方部前端幅約40メートル、後円部直径約64メートル、くびれ部幅約22メートルと都内では最大級の前方後円墳」と書かれている。
古墳に眠るのは武蔵国の豪族らしい。この古墳が築造された4~5世紀当時の武蔵野台地は、東京湾に面する縁辺部で最大の古墳密集地帯となった。渋谷区などの古川流域、足立区内の毛長川流域、葛飾区内の中川・江戸川流域などの低地に面した武蔵野台地の縁辺部には、6世紀代の古墳が多く分布している。
さらに、都心部や東京低地部では現在でも未確認の古墳があると言われている。それらは、主に丘陵上の創建年代の古い神社の墳丘上に立地しているのではないか、と考えられているらしい。
古墳を築造するときに、呪術で古墳荒しから守るという話は、よく知られている。ならば、その古墳を守る”気”が今も発せられて、古墳の周りに影響を与えていることも考えられる。あるいは、もともと“土地の力”の強い場所に古墳を築造したのかもしれない。
「古墳や神社の造られる地は、当時の人々が大地の神がいると選んだ場所。そこに、神そのものを祀ったり、先祖の霊を大地の強い力で護ってもらおうと、墓を造った。そして、建てられた神社や古墳は、土地の気をもっと強くするバイブレーターの働きをしている」と、加門七海氏は文中で述べている。撮影した動画は、近いうちにyoutubeに投稿する予定。
写真説明①:上野公園にある「摺鉢山古墳」の頂上。外灯の隣では、誰でも不思議な温かさを感じるという、同②:東京タワーがすぐそばの芝公園内にある「芝丸山古墳」。真中には、石室のかけらなのか意味不明の石が置かれている、同③:古墳を囲む樹木が中央に向かって伸びているのが分かる
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