で、先ほどのプレゼンに対する有識者の指摘ですが、これまたすべてやるとキリがないので、アントレの心に残った指摘を列挙したいと思います。
@系統の円滑な受け入れについては九電を見学。今年度内に出力制御の可能性が非常に高いと聞いた。
A系統のマネージは昔のインターネットのように物理レイヤーの利用を上手くすれば、物理的資源を上手く使えるのでは?
BPVは住宅、特に中古住宅をどうしていくかが住宅施策合わせて検討が必要
C全体としてFITありき。この国民負担を今後どうするか、FIPへの移行を含めてどうしていくか。
DFITのMIX比率は達成するとおもう。比率の上限を超えないようにコントロールしてほしい。
E再エネの大量導入と言っておきながら2030年で再エネ率22-24%は大量導入には値しないのではないか?諸外国はもっと高めの数値を目指している。
FFIT20年以降、事業者任せはダメでは無いか。パネルのリサイクル法などの整備も肝要。
G再エネの導入のみが目的ではない。再エネを導入すること自体が目的ではない。
H海外の事例をうのみするのは危険。日本固有の要件に合わせた最適化を意識すべし。
I出力を制御、コントロール可能な電源を如何に安価に提供できるのかが重要。
J欧州は洋上風力の発電コストが大幅に低減、主力になりつつある。日本は島国で海に囲まれている。ポテンシャルは十分。
K輸入バイオマスの駆け込み需要。国民経済に資しない。FIPでは甘いのでは。買い取らないという手もあるのかも。
L出力制御の予見可能性を情報開示によって高めるべき。情報開示の質を高めるべき。
M社会コストの低減化と費用負担の公平性は保てないのではないのでは?調整力のコストをどのように再エネ事業者に課していくのか。
N既存の系統を最大限に活用する前提で、2030年ごろには系統がパツパツになる。
O系統の調整力のは再エネの部分だけで議論するのはナンセンス。原因者がはっきりしている部分ははっきりすべき。単なる再エネいじめにならないように。
まあまあ、皆さん言いたい放題でした。ってか言いたい放題することが仕事でしょうからねw
結局ディスカッションではなく、一方的な発言なので、何かが決まったとかではないのですが、個人的にはEとかOがヒットしましたw また、@はきな臭いですね〜。
それと、原発という話がこの会議の中、一言も出て来ませんでしたw
普通に考えて、多少なりとも議論されるのかな、と思うんですよね。だって、原発の稼働状況に応じて再エネだって火力だって発電比率が変わってくるでしょうし、原発だってコスト高電源になっているのは自明の理ですw ベースロード電源なものの、定期点検等で運転停止もするわけで、系統チームの言う調整力の源泉になるような気もしますw
うーん、なんていうんでしょうか。ひじょーにアンタッチャブルな雰囲気を感じましたw
以上、有識者、オブザーバーのすべての方が順番に発言するという会でしたので時間が押しに押してこの時点で、2時間半が経過。
残り30分で、最後のアジェンダ、「住宅用太陽光発電に係る2019年以降の FIT買取期間終了を契機とした対応について」に突入するのですが、おまけ的なアジェンダかと思いきや、結構重要なテーマが仕込まれてましたw
続きは次回〜!
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