先日記事にした、「太陽光は儲かる?」の記事(ここをクリック)ですが、コメントを頂きましたので、皆さんへの共有も兼ねて回答いたします。
質問
はじめまして。いつも参考にさせていただいています。私も太陽光は国策でかなり固い投資だと思っているのですが、1つ心配なのはインフレです。FITはインフレに全く対応できない制度だと思います。日銀は物価を上げようとしていますし、国の借金を考えると円安で物価上昇の方向だと思うのですが、いかがでしょう?
回答
はい。インフレ懸念はありますね。太陽光投資も単価固定ということは、例えば21円で20年間の固定契約をした場合、5年後とかにインフレになって、現在比較として物価が10倍とかになったら全然ペイしないじゃん!ってな話になります。普通に考えるとそうなります。
ただ、これは当方の私見ですが、ちょっとつらつらと書いてみたいと思いますw
発電家は発電の”権利”を取得するのであって、その権利は剥奪されない限りは半永久的ですw
一方、FITといった20年間の固定買取制度があります。
我々はこれらの相関関係を正しく理解する必要があるんですが、発電家とは、元来、発電家という、事業、職業をやることを”選択”し、国から”認定”されたわけであって、その”権利”はルールに則れば未来永劫継続します。例えば簡単に言うと、不動産業者が免許を取れば、剥奪されない限りずーっと不動産業をやれますよね。金融業もしかり、ずーっとやれます。
ほとんどの法人系の仕業や免許業はそれに該当しますw
では、FITは何なのか?というと、国がタマタマこのタイミングで国策として再エネを発展させたかった、というだけの話であり、FITは単なるミルク補給に過ぎませんw
つまり、FITを活用しようがしまいが(もちろんしますが(笑))、我々発電家の自由って感じになります。
我々発電家は20年といったレベルでこの事業を捉えてません(捉えてはいけない)ので(不動産業も、金融業もしかり、ですよね)w
で、5年後にインフレで物価が10倍になったとしましょう。
我々発電家は、現時点では20年間の固定買取制度に縛られてますが、「発電家としてそれを選択している。なぜなら有利な条件だから」といった状況でした。
で、我々は自由経済の世界に居ますので、インフレになれば電気代も上がります。
そーなった時に、電力の自由化も進んでいる中で、ある新電力は、
あれ?FIT固定買取制度に縛られている発電家の電気って激安じゃね?
っと、なるわけです。
そーなると、どーなるのかというと、
え?21円単価で縛られているの? だったら弊社が200円で買い取りまっせ!
的な事業者が現れることは、市場原理の考えからして至極当然www
そうなれば、我々発電家は喜んで今の電力会社の契約を解消して、そういった気持ちの良いオファーを出してくれる新電力に売電契約を切り替える。ということになります。もちろん、FITともおさらばですが、新電力と長期契約を結んじゃえば済む話ですw
発電家の生業といった観点では、元来そういった状況(市場原理が働いて常に適正価格に収斂される)が正しい状況であって、現在施行されているFITが単なるミルク補給、超優遇制度ってなだけw
という理解になります。
とうことで、太陽光発電投資はインフレ局面でもデフレ局面でも、どんな局面でも原則安泰。というお話になるのかな、と、勝手に理解しておりますwww
つまり、単にミルク補給分、他の投資商品や事業などと比して、どんな局面であれ全く以って優遇度が違うと、理解してます。他の投資商品もインフレ・デフレで良くも悪くも上下しますしねw
まあ、後は、エネルギー源という、我々の経済活動のかなり上流の部分にリーチ出来ている、というのも立ち位置が絶妙にGOODですよね。下流に行けば行くほどレッドオーシャンで溺死ししちゃいますw
それと、そんな上流にサラリーマンや農家さんといった一般ピーポーも簡単に参画(=認定&権利を取得)できる、ってのも奇跡ですね。いやーこれは、本当に奇跡ですwww
最後に、この太陽光投資自体をグローバル観点で眺めてみた場合でも、皆さんご存知の通り、全世界は一斉にEVをはじめとした電力革命になっています。それは全世界で我々が過去に経験した、石油革命、産業革命に匹敵するのではないでしょうかw
そのムーブメントはたかだか一国のインフレ・デフレでは左右されない力を持っている、とアントレは確信しています。
この波に、乗るか、乗らないか、、、賢明な投資家さんでしたら、出てくる答えは明白だと思ってまして、アントレもその波に馬乗りなってます〜!
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