した作品である。
ストーリーは、欧州の架空の国でテロの嵐が吹き荒れ、政府はそれに対して徹底した弾圧で報復
するという対策を行っていた。
そもそもテロリストが暗躍するのは、政府が腐敗しているからであり政治を正常化すればテロを
暴力で抑えこもうとするからその反動は大きくなるのである。
そのころ退役直前のナウマン大佐(デビットヘミングス)は、退役したらのんびり釣りでも楽しもう
と思っていたのに、逮捕されたテロリストのひとりに友人の若い娘が含まれており、問答無用で
処刑されたことから、同志の大学教授のルーソー(バリーモース)の誘いにのり、政府を倒す
クーデターに参加することを決意する。
そして戦車隊の隊長を仲間に引き入れようとするが、密告されそうになる。それを知った同志の
カサイ大佐は、戦車で隊長をひき殺してしまいもはや後戻りはできなくなった。
そこで代わりの戦車隊長としてゼラー大佐(ピーターオトール)を引き入れるが、この男が
実はとんでもない野望の持ち主だったのである。
この映画の見所は、何と言っても本物の軍隊を動員して迫力ある戦闘シーンを演出している
ことだ。最初から機関銃を乱射して警官をも皆殺しにするわ、戦車で人間を踏みつぶしたり、
バズーカで飛行機を爆破するはこれでもかとばかりリアルなシーンが出てくることだ。
またクーデター計画も国際政治学者のエドワードルトワックの著書である「クーデター入門」
を参考にしており、本格的なものだ。
仲間を集め駆け引きがあり最後はどんでん返しありで、最後まで手に汗握る展開で楽しめる
こと請け合いである。
クーデターや軍隊に興味のある人には、ぜひおすすめしたい映画である。
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