なつかしの映画

１９５０年代から７０年代ぐらいにかけて活躍したリチャードウイドマークは、その冷徹なマスクから

悪役を演じることが多かったが「地獄の戦場」では厳しいが人間味のある海兵隊の中隊長を演じている。

時は太平洋戦争の激戦地の孤島でアメリカ海兵隊は日本軍と激しい死闘を繰り広げていた。

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アンダソン（リチャード・ウィドマーク）少尉率いる海兵隊中隊は、水陸両用車両などを駆使して敵の

最前線へと上陸する。しかし日本軍は意外にも高性能のロケット砲をもっていて中隊にロケットをつるべ

うちしてきた。そこでアンダソンは上官のギルフィラン大佐（リチャード・ブーン）に相談すると敵の

ロケット基地をたたくために、その場所を確認しておけということだった。

そのために日本兵を殺さずに生け捕りにして、尋問するように命令を受けた。だが日本軍の反撃は

すさまじく仲間たちが一人また一人と死んでゆく。ようやく日本兵を捕虜にして日本軍が洞窟に潜んで

いることをつかむが・・

１９５０年製作で太平洋戦争が終わってまだ５年で、朝鮮戦争勃発の年に作られた映画である。

海兵隊全面協力の上で戦意高揚のために作られた映画だが、戦争の悲惨さも描かれていて好戦的な

映画にはなっていない。監督が「西部戦線異状なし」のルイスマイルストンだからだろうか。


また空母や戦闘機や戦車まで出てきて、非常に迫力のある映像になっている。

そしてキャストもまた豪華で「シェーン」のジャックパランスや「タワーリングインフェルノ」の

ロバートワグナーやカールマルデンも出ている。撮影はカリフォルニア州にあるキャンプ・ペンドルトン

で行われた本格的なものである。