2019年11月05日

M先生の朝の会

今私がお邪魔させていただいている学年の担任はどちらも若手の先生。
そのうちのK先生は、卒業生でもある。
K先生は、新人の頃私のクラスの副担任だった。併せて、部活は副顧問でもあった。

当時の校長から、「一年間きっちり仕込んでくれ」、と言われ、私がクラスで担任業務をしている所はすべて見てもらい、また、経験も積んでもらった。

そしてK先生は、翌年、二年目にして担任になった。
そして、その二年目が今年。

久しぶりにK先生の朝の会に入った。
驚いたことに、私のノウハウが、ちゃんと引き継がれているのだ。

「いいね、成長してるね…」、そう私はほくそ笑む。
と、同時にK先生の努力と奮闘に、涙が出そうになった。

じっくりと生徒に話をしている。
自分が決めたテーマは用意しているのだろうが、話をしている中で、生徒の反応を見ながら、言葉を言い換えたり、また、直近の学校生活での出来事を混ぜながら、説得力ある講話をしている。
それが、毎回毎回なのである。

K先生の陰の努力はいくばかりだろうか。

私も担任時代そうやって、毎朝、生徒たちに語りこんできた。
その姿を見て、前校長は、
「生徒たち、効いてるの?」
と揶揄した。

とかく、話をすることがなくなると、チャッティングなどで、時間つぶしをしている先生の多い中、きっちり話をするのは、まさに私の教員人生のスタイルでもある。

「生徒からは、話が長い、って言われるんですよね。」
世の中には、くどくど離したり、突然怒りだしたり、ただただ生徒を馬鹿にするような、何の価値もない話をしている先生もいるようだが、M先生は違う。
「素晴らしい。」

もちろん、この先も、いろいろな経験を積む必要はあるだろうが、どんどん実力をアップしている姿は頼もしい。

「そろそろ私も引退かな。私ができることは、もうなくなってきているかな…。」
そんな思いも、ふとよぎる。

老害はいつまでもしがみついていてはいけない。
若手が育ってきたら、温かく見守っていなければ…。
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