2019年11月01日

貴重な海外体験

中3がオーストラリアの語学研修から戻ってきて最初の登校日。
その1時間目が数学であった。

私は、例年、帰国後最初の中3の授業は、全員にその感想を発表させている。
数学とは関係ないが、お互いの経験を共有するのは勉強になるし、私自身も参考になることが多い。
何より、印象の強いうちに他の人に話しておけば、記憶にもとどまりやすいはずだ。

「迎えに来た車の中で、ほとんど話しかけてもらえず、沈黙が続いて、気まずかった…。」
「暖めてぐちょぐちょになったシリアルを朝食で出されて、食べるのが苦しかった…。」
「無理に食べることはないのよ!、と言われ、苦手なモノは残してしまった。」
「アジア系の料理で、草(ハーブ)が口に合わなかった。」

「ホストファミリーの子供とエアガンで遊んだら、はまってしまった。」
「両親が仕事で出掛けてしまったので、起きたら昼前の11時半だった。」
「現地校のバディは、日本語ばかりしゃべるので、英語が話せなかった。」
「野菜が苦手と伝えておいたためか、肉ばかり出た。」
「犬好きと伝えておいたからか、犬が7匹いた。」

「父親の勤務先である遊園地に連れて行ってもらったが、入園料50ドルは自腹だった。その上、ネットで検索したら、もっと安かった。」
「空港でドルを換金したら、半額くらいの円になってしまった。使ってくればよかった。」
「食事中、突然ホストマザーとファーザーがキスをして、うろたえてしまった。」

一人ひとりの発表は、だんだん熱を帯び、長く話をする生徒が増えてきたので、一時間だけでは終わらなくなった。

ほとんどの生徒が海外初体験。
異文化に触れ、異言語に触れ、中学生でありながら貴重な経験をしたに違いない。

かれらの中1、中2時代は、私が主任や担任をした学年。
一年前くらいは、自分が引率すると思っていた生徒たち。

私の手を離れてどんどん成長している。
生徒たちをしゃかりきになって叱らないと、逆に彼らが可愛く見えてくるものだ。

授業後、隣のクラスの生徒が言う。
「丹澤先生のクラス、オーストラリアの発表だったんですよね。うちは、普通の授業でしたよ…。」
「それは残念。」
と、私はほくそ笑む。

次回も発表が続く。
併せて、中間考査の再テストも。

いつしか、霜の降りる季節になった…。
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