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2019年10月25日

嵐の遠足

中2の遠足は、陶芸体験と飯盒炊爨。
大変面白く、よい企画だったのだが、残念ながら雨になった。

心配された台風21号が太平洋に逸れていったのだが、台風のパワーが低気圧に入ってきたらしい。

午前は全国的にも有名な県下の焼き物の里で陶芸体験。
ろくろを使うのは初めてのはずなのだが、次々と作品ができる。
その中で、一つを選んで焼いてくれて、何ヶ月後かに学校に送ってくれる、というシステムである。
実際の実習時間は40分弱。そんな中でもけっこういい作品ができる。

現地のスタッフが、何人もサポートに入ってくれて、彼らはどんどんうまくなっていく。
ひとクラスごとの実習だが、きわめてスムーズ。
おかげで、私も全員の写真をとることができた。

お手伝いしていただいたスタッフは、全国から集まった陶芸家の卵たちだそうだ。
「どうして陶芸家を志そうとしたのですか?」
と、訪ねたら、小学校の時の陶芸体験で目覚めたという。
学校での体験が、生徒たちの人生を左右させるのだ。

私の学校の生徒たちも、きわめて器用で、「もしかしたら陶芸の才能があるのではないかな…」、と思わざるを得ない生徒が何人かいた。

人間社会では、さまざまな分野で活躍の道があるが、もしかしたら彼らもそういう世界に突入するのかもしれない…。

生徒たちの写真が撮れなくなってしまうので、私自身、陶芸の体験はしなかったが、いつかはのんびりを土いじりをしてみようと思う。

私の隠れ家には、以前に住まれていた方が陶芸をしていたこともあり、たくさんの焼き物があるのだが、なんだか無碍に処分しにくくなった。

その後、バスは飯盒炊爨会場へ向かうが、地滑りで倒木して、予定されていたルートが通行止めになった。台風19号で大きな被害があった地域で、まだまだ山は水を吸っているのだ。

浸水した被災地を通り抜けている頃、学年主任から電話が入った。

「こんな状況で実施して大丈夫かな…。」

「現地で検討しましょう」、ということになり、バスは山を登っていく。
その頃には、風雨も強まり、まるで台風が来ているかのようになった。

結局、現地で実習はキャンセルし、そのまま帰校することになった。
無理に室内で行っているうちに、道路が封鎖されたら、それこそ帰れなくなる。
生徒の安全第一を優先した。

おかげで、生徒たちの昼食がなくなった。

仕方なく、途中のサービスエリアで、一番安いカレーを食べさせる。
学年全員分を食べさせるほどの予備のお金はないで、学年主任が立て替えて支払いをした。

食材だけを引き取り、結局大して旨くもないカレーを食べて、予定より早く学校に戻ってきた。

でも安全が一番。

中1は雨の中レインコートを着ながらアスレチック。
高2は東京散策。予定より大幅に帰校が遅れ、途中で夕食。
高1は前日に千葉に入っており、途中道路が封鎖され、帰校は夜中の2時前。

エキサイティングな嵐の遠足になったが、彼らはいい経験になっただろう。

もちろん、全員が安全に帰ってきたからこそ言えることだ。

令和の時代。天の神様はお怒り気味のようである。








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