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2018年11月03日

泣いた担任

「私のクラスの生徒が、あなたを傷つけてしまって、本当に申し訳ありません。すべては、私の指導力不足です。本当にすいません…。」
と、いじめ謝罪の時、感きわまって若い女性の担任が泣き出した。

私の学校では、いじめの謝罪は、当事者およびその担任、学年主任、生徒指導担当らが同席して行う。感情的になり、話をややこしくする恐れがあるので、保護者は同席させない。

その姿を見て大慌てしたのは、当の生徒たち、「自分たちの担任を泣かせてしまった!」と、その後、大急ぎで職員室にやってきた。
「先生、泣かせてしまってごめんなさい。」
神妙な面持ちで、彼らはそう言った。

今回の件で、心から反省できたかどうかは分からないけれども、少なくとも、自分たちのせいで、担任を泣かせてしまったことは事実。だから、「今後は、同じような過ちはしないように気をつけよう」、という気持ちにはなっただろう。

精神的発達の遅れがちな中学生は、何度も過ちを繰り返す。
一つのことが駄目と分かれば、そのことはやらないけれども、また別の問題を起こす。
大人の目から見れば、どちらも同じようなもので、関連づければ分かること、だと思うのだが、彼らには、それが通用しない。それぞれ全く別のことだと認識してしまうようだ。

反省し、謝罪が終わっても、彼らは、また別の関連した間違った行動をするだろうとは思う。
認識力が上がってくるまでは、何度も指導を重ねなければならないだろう。

昨今の中学生は、自分たちを客観視できない。
刹那的な日常の反応によってのみの、喜怒哀楽を作っており、関連性によっても物事を見ていないのだ。

テレビドラマも、最近のものは、精神面の描写が薄いように思える。役者の演技力が落ちている面もあるが、ライトノベルの実写化による影響も大きいだろう。

人間の心の奥底には、他の誰とでもつながっている光の筋がある。
そのつながりを愛と呼ぶことにすれば、人が互いに引きつけ合うのも愛があるためだ。

どんな指導法にせよ、生徒の心の奥にある愛の部分をくすぐり、呼び覚ますことができれば、生徒指導はうまくいく。

そのためにも、教員自身が、心を磨き続けていなければなるまい。













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