2019年02月03日

中学・高校入試の様相

私立学校の入試の様相は、昨今変わりつつある。
少子化により、絶対的な生徒数が少ないこともあり、各校とも生徒確保にしのぎを削っているのだ。

生徒数が少なくなっているのは、公立校も同じだろうが、私立学校では、「ここまでやるか」、というくらいの生徒募集活動が行われる。

例えば、受験を迷っている人がいれば、校長が生徒の自宅を訪ね、徹底的に学校のアピールをする。
「絶対に損はさせません。それどころか、必ずや○○君の夢を叶えます。」
と、いった具合だ。

出願しても、入学試験を受けなければ入学することはないので、そのあたりのフォローも行う。
定期的に連絡を入れ、迷いが出たならば、また訪問。また、気持ちを高めるのである。

入学試験を終え、合格発表が終われば,今度は入学のための手続きをしてもらうためのフォローになる。
「合格するはずがない」、と思っていた父親が、入学に反対ならば、それこそアポ無し訪問も選択肢の一つ。時間をかけて、疑問を解き、父親を説得する。

入学手続きを終えても安心はできない。二度目の手続きを確実に完了させてもらうために、あらゆるアプローチを行う。金銭的な面での相談もするし、親戚への交渉だって行う。

入学試験では、インフルエンザの生徒であっても入学試験を受け入れる。当然、他の生徒とは隔離しなくてはいけないが、保健室受験と称して、特別な部屋で入学試験を行う。もっとも、高熱で試験の出来は芳しくないだろうが、ほとんど受験すれば合格するような時代でもあり、受験者側も必死で試験会場にやってくるわけだ。

試験中、ADHDなど落ち着きのない生徒がいれば、相手の気分を害さない範囲であやす。
他の受験生に迷惑がかかるようなら、席を変えたり、別室に移したりもする。

寝てる生徒がいれば、起こしてまでも試験を受けてもらうなどなど、ありとあらゆる手立てをして、受験生、入学生確保にあたるのである。

採点の時も、解答用紙のみならず、問題用紙のメモまで確認し採点を行うことすらある。

こんな風にしてようやく集められた生徒たちを、入学後は、今度は彼らの夢実現のために全力を尽くさなくてはならないわけだが、入学前から手のかかる生徒は、入学後はそれ以上に手がかかる。

それでも、気分良く学校生活を過ごせるように、保護者にも最高の満足を得てもらうように、ありとあらゆる努力を惜しまないのだ。

中高生の教育活動と言えば、聞こえが良いが、いつしか時代は、幼児のお守りのような状況に近づいている。

完全なサービス業。
これでいて聖職者としての自覚を持てというのも、若干、酷なようにも思えるのだが…。









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