周囲からアドバイスされたことやニュースによって
大きな影響を受けているかもしれない。
主体的に選び出した選択肢であっても
環境に影響されたものだからこそ
いったん意識にあげてみることが大切になってきます。
内向型人間が無理せず幸せになる唯一の方法(スーザン・ケイン著)の中で
なぜ私たちが周囲に同調してしまうのか?という点に
焦点を当てた解説を部分的に引用します。
(引用開始)
ソロモン・アッシュという心理学者が集団心理の危険性に関する
現在ではよく知られた一連の研究をした。
アッシュは学生の被験者を募って、視覚テストをした。
まず学生たちをいくつかのグループに分けて
長さが違う三本の直線が描かれた図Aを見せ、どれが一番長いかと尋ねた。
つぎに、図Bに一本だけ描かれた直線と同じ長さなのはどれかを答えさせた。
その後の質問も単純で、九五%の学生が全問正解した。
ところが、アッシュがグループのなかにサクラを複数仕込んで
同一の間違った答えを声高に主張させると、全問正解者の割合は二五%まで低下した。
すなわち、七五%もの学生が少なくともひとつの問題で
サクラにひっぱられて間違った答えを出したのだ。
集団に同調して誤答した人の脳内では、意志決定に関する部分ではなく
視空間認知に関わる部分が活性化していたのだ。
要するに、集団によるプレッシャーは不快なだけではなく
あなたが問題をどう見るかを実際に変化させるのだ。
集団が答えはAだと考えれば、あなたはAが正答だと信じてしまう傾向が強い。
「よく分からないけれど、みんながAだと言っているから、そうしておこう」と
意識的に考えるのではなく
「みんなに好かれたいから、答えはAにしておこう」というものでもない。
もっとずっと思いがけないことが、そして危険なことが起こっているのだ。
バーンズの実験で集団に同調した被験者の大半は
「思いがけない偶然で意見が一致した」から自分も同意見だったと報告した。
つまり、彼らは集団からどれほど強く影響されているか、まったく意識していない。
(引用終了)
パッと入ってきた情報も
誰のために何に目を向けさせるものなのだろう?
自戒も込めて、小さな疑問を見落とさないことが
客観的な分析に通じるものがあるものだと感じさせられます。
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