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2015年04月29日
【都立中高一貫校】 諦めるのは早い、小6から始める受検対策!
★ 私もお兄ちゃんと同じ〇〇〇に行く!
先週土曜日、都立中高一貫校に通う息子が小学生の頃にお世話になった塾に行きました。
その目的は、一番下の娘を入塾させるため。
下の娘も気がつけば小学6年生となりました。
そして、最近になって、「中学校は、私もお兄ちゃんと同じ〇〇〇に行く!」と言い始めました。
突然の受検宣言には、クラスメイトの影響が多分にあるようです。
都立中高一貫校の受検を考えている友達が数人いるようで、最近は学校でも「受検する?しない?」といった話をすることがあるようです。
つい数か月前まで、「お兄ちゃんみたいに勉強したくないから、絶対に〇〇〇には行かない」と言っていたのに・・・。
正直言って、一番下の娘が都立中高一貫校を受検しても、合格できる可能性はかなり低いだろうと思っています。
小学校での勉強はそこそこできると思います。
しかし、一番上の娘のように負けず嫌いの勝気な性格ではなく、息子のようにまじめにコツコツと物事に取り組める性分でもなく、人当りが良くて明るいことが取柄のごく普通の女の子ですから、今後の厳しい時期に踏ん張りが効くのかなぁ・・・と感じています。
まあ、高倍率の狭き門を突破するのは相当に難しそうですが、でも、いいのです。
一番下の娘の場合、都立中高一貫校を目指すことをきっかけに、勉強する習慣が身に付き、そして学ぶことの楽しさを実感できれば良いと思っています。
★ 小学6年生から都立中高一貫校を目指す!
気がつけば、前置きがかなり長くなりました。
そして、記事のタイトルとなんとなく合わないニュアンスでの書き出しとなってしましました。
私の下の娘の場合、ちょっと厳しい結果になりそうな気がしていますが、私は小学6年生からの受検対策でも合格できる子供は多くいるだろうと考えています。
都立中高一貫校に通う息子が受検勉強をした時の例で、小学6年生の今からでも間に合うと考える根拠などを書いてみたいと思います。
★ 都立中高一貫校に通う息子の場合
今までの記事で何度か書いたことがありますが、都立中高一貫校に通う息子が受検勉強を始めたのは、小学校6年生になってからです。
小学6年生になる春休みに受検しようという話となり、実際に本格的な勉強を始めたのは小学6年生の夏休みからです。
息子が小学6年生になる春休み、私は中学・高校生の頃に戻ったつもりで、実際に数校の適性検査の問題を解いてみました。
問題を解く感覚はかなり鈍っていましたが、あの時の直感は、「都立中高一貫校の選抜は、算数が得意な子供にすごく有利な仕組みになっているな」ということです。
又、「ある程度の基礎的な学力があれば、適性検査と同じような問題を繰り返し行うことで合格できるのではないか」とも思いました。
そして、算数が得意な息子には凄く合っていると思ったものです。
その後、塾には行かずに自宅で勉強し始めましたが、普段は私の帰宅が遅く、難しい問題の指導などが思い通りできない為、夏休みから近所の学習塾に通うことにしました。
ちなみに、近所の学習塾に行く前に、有名な進学塾(N能研)に相談に行ったことがあります。
あの時は、その進学塾の先生から「転塾で来られたのではないのですか?今から受験勉強を始めると言うことですか?普通は4年生・5年生から受験勉強を始めるのですから、本当に受験するかどうかはよく考えた方がいいですよ。」と散々言われました。
更に、都立中高一貫校を希望していることを伝えると、「都立中学よりも私立の方がいいですよ」というニュアンスの話を聞かされたものです。
そして、近所の学習塾に相談に行った時も、「今から受験勉強ですか?」と驚かれ、受検対策を引き受けるかどうかは数回通塾してもらった後に返事をさせてほしいと言われたものです。
この近所の塾は、どのような子供でも引き受ける普通の学習塾です。
特に中学受験を専門にする先生ではないのですが、やはり常識的に小6の夏休みから受験勉強を始めるというのは普通じゃないと思われたようです。
ただ、数校分の適性検査問題を解いた私は、「算数が得意な子供であれば、勉強の仕方次第で半年の受検勉強でも合格できるはず」との考えを捨てきれず、塾の先生方の話で受検を諦めようと思ったことはありませんでした。
★ 愚直に繰り返す・・・
その後、私から特に要望した訳ではありませんが、塾の方では過去問や類似問題を数多く繰り返すような勉強をしていました(進学塾ではないので、特別なテキストがなかっただけなのかもしれませんが・・・)。
自宅でも、塾の宿題やZ会で、適性検査に似た問題を繰り返し行いました。
何か特別な勉強法をした訳ではないということです。
愚直に、適性検査に準じた問題を繰り返し、繰り返し、繰り返すことをしただけです。
おそらく、算数の得意な子供であれば、「適性検査に準じた問題を繰り返す」勉強だけで、小6の今からでも、合格を狙える位置まで到達できるだろうと思います。
都立中高一貫校の適性検査問題は、小学校で習う学習範囲内から出題する必要があります。
しかし、簡単な問題では、優秀な生徒の選抜が難しくなります。
「小学校で習う学習範囲内から出題」しつつ、「優秀な生徒を選抜」するとなれば、ロジカルな思考ができないと解けない算数系の問題を出すしかないのです、学校側としては。
以前、私が書いた記事も見て頂ければと思います。
算数の能力で勝負の大勢が決まることを、理解頂けると思います。
(やや学校間でその程度に差はありますが。)
【都立中高一貫校】 適性検査で求められること ←クリックして下さい
元々、算数の出来る子供は、ロジカルな思考を身に付けるのもスムーズです。
受検すべきかどうかお迷いの家庭においては、子供の得意科目が算数であれば、今からでも果敢に都立中高一貫校にチャレンジしてはどうかと思います。
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2015年04月19日
【都立中高一貫校】 生徒達を夢中にさせる都立の学校行事
★ 小さなイベントも含めると予定表がびっしり
気がつけば、もう4月も下旬に入ろうとしています。
いやいや、時間の経つのは早いものです。
少し前に新しい学年を迎え、子供達は新しいクラスのことを話していたのに・・・。
息子の通う都立中高一貫校では、先日保護者会があり、妻が出席してきたのですが、今年の行事予定などが書かれた冊子を持ち帰ってきました。
妻から簡単に話を聞きながら、行事予定を見てみましたが、小さなイベントも含めると予定表がびっしりと埋まっています。
今日は、どんな行事があるのかなどを簡単に紹介したいと思います。
★ 今年の学校行事
勉強・進路指導関連を除いた、主要な行事は次の通りです。
4月:移動教室(1年生が対象。これで皆仲良くなっていくようです。)
5月:クラスマッチ(3日間も行う球技大会&運動会。かなり盛り上がるようです。)
9月:記念祭(いわゆる文化祭です。)
12月:研修旅行(3年生が対象。一般の公立中学で言う修学旅行で、奈良・京都方面に行きます。)
1月:修学旅行(5年生が対象。シンガポールに行きます。)
1月:スキー教室(2年生が対象。夜もクラス対抗芸大会(?)などで盛り上がるらしいです。)
2月:マラソン大会(合格発表のすぐ後にあります。)
3月:合唱コンクール(息子はこの行事だけは多くを語らないなぁ・・・。)
ちなみに、息子の都立中高一貫校では、「クラスマッチ」「記念祭」「合唱コンクール」が3大行事と言われています。
★ 不思議な魅力
都立の場合、多くの学校で共通して言えることですが、生徒達が主体となって学校行事を企画・運営します。
そのためでしょう、生徒達は皆熱中して取り組んでいます。
おそらく、これをお読みの方が想像している以上に、生徒達自身が色んなことを考えて行動していると思います。
息子が2年生の時に、スキー教室の運営に選ばれた際の話を簡単に書きますので、生徒達が各行事にどのように携わっているかを想像頂きたいと思います。
スキー教室の運営・ルールを考える際も、2年生の生徒達だけで色んなことを話し合ったと言います。
そして、私が聞いて印象に残っていることでは、「禁本にする(一人の世界に陥りがちな本は絶対に持ってきてはダメ)」とか、「夜の時間はクラス毎に出し物をして全員を笑わせる」などがありました。
これは、この教室で全員が更に仲良くなる目的を達成するために、生徒達で考えた運営・ルールです。
又、生徒達だけで、毎食(3食X日数分)の献立を考えたとも言っていました。
運営・ルールの枠組み的なことから、かなり細かいことまで、生徒達が主体となって検討・準備を進めています。
これは、クラスマッチや記念祭など多くの行事でも同じです。
都立の学校行事というのは、生徒達を夢中にさせる不思議な魅力があるようです。
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2015年04月05日
【都立中高一貫校】2015年大学合格実績
★ はじめに
2015年の大学合格状況がほぼ出揃いました。
2013年・2014年に引き続き、各都立中高一貫校の難関国立大学(東大・京大・一橋・東工大・国公立大学医学部)と言われる範囲の合格実績を見てみたいと思います。
そして、「受検(受験)偏差値」と「大学合格実績」を具体的な数値で比較しつつ、そのお買い得度を確認したいと思います。
又、都立中高一貫校のことを、まだ良くご存じで無い方にもわかるよう、どのような学校があるかの紹介から、書いていきたいと思います。
★ 都立中高一貫校の現状
まず、2015年4月現在の都立中高一貫校(含む区立)は次の通りです。
そして、学校名右側の◎は、中高一貫化後に入学した生徒の卒業生がいることを示しています。
〇 白鴎高校附属中学校 ◎
〇 小石川中等教育学校 ◎
〇 両国高校附属中学校 ◎
〇 桜修館中等教育学校 ◎
〇 九段中等教育学校(千代田区立) ◎
〇 武蔵高校附属中学校 ◎
〇 立川国際中等教育学校 ◎
〇 富士高校附属中学校
〇 大泉高校附属中学校
〇 南多摩中等教育学校
〇 三鷹中等教育学校
11校存在し、都民であればどの学校にも受検(受験)資格があります。
又、高校からの編入がない中等教育学校と、高校でも生徒を募集する付属中学校の二種類のタイプがあります。
★ 2015年難関国立大学合格実績
都立中高一貫校における2015年の難関国立大学合格実績は次の通りです。
まだ、中高一貫化後に入学した生徒が卒業していない富士・大泉・南多摩・三鷹は表に加えていません。
<2015年:都立中高一貫校実績>
順.−校 | 人 | 東 | 京 | 一 | 東 | 国 | 合 | 割 |
位.−名 | 数 | 京 | 都 | 橋 | 工 | 医 | 計 | 合 |
====================
01.武蔵− |197| 4 | 4 | 5 | 7 |10 | 30 | 15.2|
02.小石川 |157| 9 | 1 | 2 | 2 | 5 | 19 | 12.1|
03.桜修館 |151| 3 | 1 | 4 | 4 | 1 | 13 | -8.6|
04.両国− |191| 4 | 2 | 0 | 3 | 3 | 12 | -6.3|
05.立川国 |154| 1 | 0 | 4 | 1 | 1 | -7 | -4.5|
06.九段− |145| 2 | 0 | 2 | 2 | 0 | -6 | -4.1|
07.白鴎− |237| 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | -4 | -1.7|
※ 人数の列は「卒業生数」、東京〜合計の列は「合格者数」、割合の列は「合計(合格者合計)」÷「人数(卒業生数)」を「%」で表示しています。
※ 上記数値は、各校が正式に公表したものではなく、ネット等情報を集約して作成したものです。
ちなみに、2014年は、小石川・武蔵・桜修館の順番となっていました。
上位3校の顔ぶれに変化はありません。
過去分は次のリンクからご確認下さい。
(2014年大学合格実績) ← クリックして下さい
(2013年大学合格実績) ← クリックして下さい
参考までに、上表の中高一貫校を除く、上位都立高校の難関国立大学合格実績は次の通りです。
<2015年:上位都立高校(上表の中高一貫校を除く)実績>
順.−校 | 人 | 東 | 京 | 一 | 東 | 国 | 合 | 割 |
位.−名 | 数 | 京 | 都 | 橋 | 工 | 医 | 計 | 合 |
====================
01.西−− |329| 22| 16| 14| 18| 14| 84 | 25.5|
02.国立− |326| 19| 11| 18| 16| -5 | 69 | 21.1|
03.日比谷 |315| 37| -4 | 12| -8 | -3 | 64 | 20.3|
04.戸山− |316| 11| -3 | 14| -5 | -3 | 36 | 11.3|
05.八王東 |316| -7 | -5 | -6 | -9 | -2 | 29 | -9.1|
06.青山− |275| -6 | -2 | -5 | 10| -1 | 24 | -8.7|
07.立川− |321| -4 | -3 | -9 | -7 | -1 | 24 | -7.4|
※ 見方は、<2015年:都立中高一貫校実績>の表と同じです。
★ 受検(受験)偏差値
公立中高一貫校は、偏差値で計れないといいます。
しかし、偏差値が高いということは私立中学向けの試験を受けると高い学力を示すということですから、やはり難易度が高いと捉えることに大きな間違いはありません。
したがって、今年も卒業生が受検(受験)した年(2009年)と今年(2015年)の中学受験偏差値を比較する形で見てみようと思います。
(使用する偏差値は、四谷大塚の偏差値(女子の80%合格可能性)です。)
また、あくまでも参考値ですが、都立高校の上位10校の高校受験偏差値も表示します。
(使用する偏差値は、V模擬、W模擬の80%合格偏差値です。)
一般的には、”「中学受験偏差値」≒「高校受験偏差値」−「10」”と言われるため、高校偏差値から「10」引いた数値が中学受験偏差値と並ぶように表示しています。
<都立中高一貫校>−−−−−−−−−−<都立高校(上位7校)>
--------------------------------------------------------------------------------------
中学 <(A)2009年> <(B)2015年> −−高校<(C)2015年>
偏差値 | 学校名 学校名 −偏差値| 学校名
--------------------------------------------------------------------------------------
64 |−−−−−−−小石川、武蔵−−| 74 | 日比谷
63 |−−−−−−−−−−−−−−−| 73 | 西、国立
62 |−小石川−−−桜修館、両国−−| 72 |
61 |−武蔵−−−−−−−−−−−−| 71 | 戸山
60 |−−−−−−−−−−−−−−−| 70 | 八王子東
59 |−両国−−−−白鴎、九段(B) −| 69 | 青山、立川
58 |−−−−−−−−−−−−−−−| 68 |
57 |−−−−−−−立川国際−−−−| 67 |
56 |−−−−−−−−−−−−−−−| 66 |
55 |−−−−−−−−−−−−−−−| 65 |
54 |−九段(B) −−−−−−−−−−| 64 |
53 |−桜修館−−−−−−−−−−−| 63 |
52 |−白鴎−−−−−−−−−−−−| 62 |
不明− |−立川国際−−−−−−−−−−−
※都立高校(上位7校)については、ここ数年で偏差値に大きな動きがない為、2015年分のみを表示しています。
★ 見えてくること
都立中高一貫校・上位都立高校を並べて、その大学合格実績と受検(受験)偏差値の比較で見えてくることは次の通りです。
〇 都立中高一貫校における2009年と2015年の合格難易度差 (A列とB列の比較)
上の表の「(A)列」と「(B)列」を、見比べて下さい。
都立中高一貫校は、2011年に白鴎の、2012年に小石川・両国・桜修館・九段の、中高一貫化後最初の卒業生が想像以上の大学合格実績を出したことがきっかけとなり、偏差値が大きく上昇しています。
最も大きく伸びた学校は桜修館で、次に伸びたのが白鴎です。
誤解を恐れずに言い換えると、今年の卒業生と最近入学した生徒の間には、入学時点の学力レベルに大きな差があるということです。
〇 上位都立高校との比較による学力向上度 (A列とC列の比較)
上の表の「(A)列」と「(C)列」を、見比べて下さい。
“「中学受験偏差値」≒「高校受験偏差値」−「10」”が成り立つ前提で考えると、今年の卒業生が入学した頃は、小石川・武蔵は都立トップ校と都立二番手校の間に位置するレベルで、両国が都立二番手校と同レベルだったと言えます。
他の都立中高一貫校は、都立二番手校よりもずいぶん下のレベルにありました。
武蔵を見ると、都立トップ校に迫る合格実績となっており、入学時学力レベルよりも良い結果だと言えます。
又、桜修館は1期生以降ずっとそうなのですが、都立二番手校と同等の実績であり、入学時の学力レベルを超える結果を4年間連続で出し続けています。
〇 6年後の予想 (B列とC列の比較)
上の表の「(B)列」と「(C)列」を、見比べて下さい。
2015年の偏差値を見ると、都立トップ校と小石川・武蔵は並び、桜修館・両国もほぼ並んだと言えるところまで、学力の高い子供達が都立中高一貫校に入学する状況となりました。
白鴎・九段についても、都立二番手校と並んでいます。
その内、いよいよ都立トップ校を凌ぐ都立中高一貫校が現れるかもしれません。
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