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糖質制限中は二日酔いになりやすいって本当?

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最近は「糖質オフ」ということを謳ったアルコール飲料があり、糖質制限をしている方にとっては大変ありがたいものですよね。
しかし、糖質制限中に飲酒すると実際どのような作用があるのか、また、どのように摂取するのがよいのか、医師に解説していただきました。

糖質制限ってなに?お酒を飲んでもいいの?
糖質制限とは、「血糖値を上げやすい糖質と呼ばれる栄養素を避ける食生活」をすることで、ダイエットや健康を目指す考え方で、多くの方が実践されておられます。

一般的に糖尿病などでは、アルコール類全般にはカロリーがあり、飲酒によって食事制限もいい加減になってつい食べ過ぎてしまう傾向があるため望ましくないとして、禁止する方向で指導されます。
糖質制限では、糖質の少ないアルコール(ウイスキー、ジン、ウォッカ、焼酎、ワインなど)は問題ないとされ、ビールや梅酒、ジュースを混ぜたチューハイなどはよくないとされています。

糖質制限中にお酒を飲むと二日酔いしやすい?
確かに、糖質制限をしてから二日酔いになりやすくなった、お酒に弱くなったという意見はあります。

二日酔いになりやすくなった原因を推測すると、糖質以外の栄養素を利用するために体は水分を使うので、糖質制限では脱水になりがちで、血液量が減ったような状態になります。その結果同じ量のアルコールを飲んでもアルコール血中濃度が増えてしまい、酔いやすくなるという考え方ができます。

また、アルコールを糖質と一緒に摂取すると、アルコール単独の場合よりも胃の中にとどまる時間が長くなり、ゆっくりと吸収されます。そのため、単独でアルコールを飲むと、酔いが回りやすく持続時間も長くなることも考えられます。

さらに、肝臓がアルコール分解をするのに忙しく、糖を作り出す働きが落ちるため、低血糖になってしまい二日酔い症状が出やすいのではないでしょうか。

糖質制限中でも二日酔いになりにくくする方法はありますか?
アルコールを飲むときは、徹底的な糖質制限をするのではなく、ある程度糖質を含む食事と一緒に飲むほうが安全かと思われます。

またアルコールは利尿作用もあり、脱水を引き起こしますので、アルコールだけではなく、水も飲むようにしましょう。

糖質制限中に出る症状で危険な症状はありますか?
もともと痩せている人がさらにダイエットしようとして糖質制限を行うと、ふらつきや疲れやすさ、だるさが出ることがあります。

また、糖質制限しても一日に必要なカロリーは摂取する必要があるので、タンパク質や脂肪を十分取りましょう。それをせずにカロリーも糖質も制限してしまうと、ミネラルや栄養不足になってしまい、疲れやすさや無気力感が生じます。こういった症状がある場合、早めの受診をお勧めします。

糖質制限の際に日常生活で気をつけた方がよいことは?
糖質以外の栄養素についても、肉ばかり食べたり質の悪い油を取るのではなく、様々な食材からバランスよく摂取する必要があります。

糖質制限は多くの方が効果を実感しておられる考え方ですが、まだその長期的な安全性や効果については科学的に検討されていない部分も多くあるため、病気がある方は主治医に相談してから取り組むようにしましょう。

種類を選べば自由にアルコールを飲めるのは糖質制限の大きな魅力の一つですが、場合によっては体調を崩すこともあります。

こうすれば絶対安全という方法はありませんが、ご自身に合ったペースでの飲酒を心がけてください。




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