2014年01月19日
「豆まき」「恵方巻」の由来は? 「節分」の豆知識
1年を見渡してみると、日本にはクリスマスやバレンタインなどの比較的歴史の浅い行事から、古来から続く季節行事まで、たくさんありますね。
そして、もうすぐ節分。
「鬼は〜外、福は〜内」と言いながら、豆を投げ、年の数だけ豆を食べて厄除けを行う行事ではありますが、そもそもどうして節分をやることになったの? なんで年の数だけ豆を食べるの? 恵方巻って毎年向いて食べる方角が違うのはなぜ?など、知っているようで聞かれると意外と知らないことも多いかもしれません。
日本の季節行事「節分」のあれこれをご紹介します。
節分ってどういう意味?
節分は読んで字のごとく、季節と季節の分かれ目であり、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日のことをさしていました。現在では、「立春」の前日を「節分」と呼ぶようになっています。
寒い冬から暖かい春になるこの時期を1年の境とし、現在の大みそかと同じようにまさに季節を分ける日と考えられていたということから、特に「立春」の前の日が「節分」として、広まったようです。「春と冬を分ける節目の日」ということですね!
節分は必ず2月3日?
国立天文台のホームページの二十四節気および雑節の説明によると、2012年から2014年までの3年間の立春は2月4日となっています。節分は立春の前の日となりますので、やはり、暦の上でもほぼいつでも節分は2月3日といえそうです。
ただ、年によって、厳密には時間をまたいだりすることも考えられますね。
節分に“豆まき”をするワケ
節分に豆まきをするのはなぜ?
節分の豆まきは、季節の変わり目には邪気(鬼)が生じると考えられており、その邪気を追い払う儀式として、文武天皇の慶雲3年(706)に宮中で初めて行われたのだそうです。
それでは、なぜ「豆」をまくのか、というと、昔から穀物や果実には「邪気を払う霊力」があるとされていたので、当初は豆だけではなくお米や麦などもまいていたのだとか。
「豆」をまくようになったことについては、収穫量が多かったことや投げやすかったからなど諸説はありますが、現代では「豆」を邪気(鬼)を払うために撒くようになったんですね。
一般的に豆まきに使う豆は炒った大豆。火で炒り、邪気を払った豆は『福豆』と呼ばれ、福を年の数だけ身体に取り入れることで次の年も健康で幸せに過ごせるよう願います。
恵方巻って何?毎年向いて食べる方角が違うのはなぜ?
節分に巻き寿司を食べる風習は、福を巻き込むという意味と、縁を切らないという意味が込められ、恵方(えほう)に向かって巻き寿司を丸かぶりするようになりました。
恵方とは、その年の幸福を司る歳徳神(としとくじん。年神様の別称)のいる方角のことで、その年の最もよいとされる方角。1年ごとに巡ってくるの十干(じっかん)(甲乙丙丁戊己庚辛壬癸)と十二支(子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥)により、その方角が変わります。
恵方巻を食べる風習はもともと関西で行われいたものですが、その後、マスコミなどに取り上げられ、次第に全国に広がっていき、今ではスーパーやコンビニでも恵方巻を買うことができるようになりました。
【恵方巻の食べ方】
1.太巻きを1人に1本用意
七福神にあやかり7種類の具が入った太巻きを用意することも多く、丸ごと1本用意するのは、包丁で切らない=縁を切らないようにという意味が込められているのだそうです。
2.恵方を向く
その年の最もよいとされる方角(恵方)を向きます。ちなみに今年2014年の恵方は、東北東です。
3.願い事をしながら最後まで喋らずに食べる
恵方巻を食べている間にしゃべってしまうと運が逃げてしまうと言われているので、最後まで黙々と食べましょう。
これで、きっと福がきてくれることでしょう!
もしかしたら、知っているよーということもあったかもしれませんが、知っているつもりでも聞かれるとなかなかわかりやすく答えるのが難しかったりしますよね。
なんとなく行事に参加するよりも、その由来や意味を知っていると、先人たちの知恵や思いにグッと近づくことができるのではないでしょうか。大切にしたい日本の伝統行事、子どもたちにもしっかりと伝えていきたいものですね。
【知っておくと便利の最新記事】
この記事へのコメント