2014年06月01日
明るめの寝室で眠る人は肥満になる傾向ありとの研究結果
「夜、寝る前に明るい光を浴びると、体内リズムや代謝のメカニズムが狂い、さまざまな弊害が出る」という話はどこかで1度は耳にしたことがあるだろう。
英国ロンドンの〈がん研究所〉のコホート調査により、明るめの寝室で眠る習慣のある人は、肥満になる傾向が高いことが分かった。
寝室の明るさ4つに分類
研究チームは16歳以上の女性11万3000人に(乳がんのリスクファクターに関する研究のため、対象者は女性のみ。平均年齢47歳)、睡眠時の寝室の明るさを以下の4つから答えてもらった。
•本がじゅうぶん読める
•部屋の奥は見えるが本は読めない
•目の前の手のひらは見えるが、部屋の奥までは見えない
•目の前の手のひらも見えない(真っ暗)、もしくはアイマスク着用
肥満との関連を検証
そして、BMI(肥満指数)、胴回りのサイズ、ウエスト対ヒップ率との関連を調べたところ、明るい部屋で寝ている人ほど、すべての数値が高くなっていることが分かった。
では部屋を暗くして寝れば痩せるのか?
それについては今回のデータだけでは不十分であり、今後さらなる研究が必要となるそうが、光が睡眠中の代謝に何らかの影響を与えていることは示唆されたわけで、「テレビを見ながら寝てしまう」「寝る前に本を読んで、ライトをつけたまま寝てしまう」という人は、まずはその習慣をやめてみるといいかもしれない。
がん研究所の研究結果は『American Journal of Epidemiology』に発表された。
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