2019年01月01日
旅行先での腹痛…急な下痢の対処法を教えて
下痢はいつ来ても嫌なものですが、とくに楽しい旅行中になってしまうのだけは避けたいものですよね。しかし、いつもと環境が違ったり、食べ物が違ったり、食べすぎてしまったりと、下痢になりやすい要因が実は多いのも事実です。
そこで今回は、旅先で下痢になってしまったときの対策について、医師に解説していただきました。
急に下痢になってしまう原因と症状は?
1.急に下痢になる原因
・ウイルスや細菌感染
・食べすぎや飲みすぎ
・体やお腹を冷やしてしまった
・何らかの食べ物に対するアレルギー反応
・ストレス
・過敏性腸症候群
・刺激の強い食べ物の影響
・潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患など
2.下痢になったときに現れやすい症状
・腹痛
・腹部不快感
・下腹部のハリなど
旅行先で下痢になりやすい原因は?
旅行に行くと下痢になるという方の原因には、
・水や食べ物
・生活時間帯の変化
・自宅とは異なる環境にいるという緊張感や高揚感などによる自律神経の乱れ
・旅行先で名物など普段食べなれないものを食べる
ということが挙げられるかと思います。
もちろん、気候の変化などによって抵抗力が落ちて ウイルスや 細菌性の下痢にかかってしまうということも十分考えられますね。
旅先での下痢の対策は?
まず、急な下痢が旅行先で起こった場合の対処としては、下痢の原因を見極めるということが挙げられます。
食べ過ぎ、飲みすぎによるものや、あるいは長時間薄着で屋外にいたり、ホテルの部屋が寒かったりで身体を冷やしてしまったことが下痢の主な原因と考えられるケースでは、
・身体を温める
・お腹に刺激を与えない
・常温またはぬるめの水分を十分補給する
・消化の良いおかゆやうどんなどを控えめに食べる
・身体を休ませる
ことが大切です。
下痢がなかなかおさまらないときはこれらの原因であれば、 市販の下痢止めなどを服用することを考慮してもよいでしょう。
下痢止めを服薬しないほうがいい場合は!?
一方、食べたものにあたってしまった可能性があるという 食中毒の疑いがあるケース、あるいは風邪などの原因による細菌性あるいはウイルス性などの 感染性の原因による下痢が疑われる場合には、安静を保つこと、胃腸に刺激を与えない水分を補給すること、胃腸に優しい食事をするという点では同様の対処になるのです。
ただし、市販の下痢止めなどを使用することは、原因となっている菌やウイルス、あるいは産生された毒素などを一刻も早く下痢の形で、体外に排出しようとするせっかくの働きを止めて、体内に長い間悪いものをとどめておくことになるので、できるだけ 使用しないほうが良いでしょう。
ただ、下痢がひどくて十分身体に水分や電解質を補給できず、 脱水になってしまうような場合は、やむを得ず下痢止めを使用するようなケースもあるので、その場合は自己判断で使用せず、必ず医師の診察を受けて指示のもとで使用するようにしましょうね。
せっかく楽しみにしていた旅行に行っても、下痢で身動き取れなくなってしまっては楽しみも半減ですよね。
暴飲暴食をしない、身体を冷やさない、十分休息の時間を取るなど、体調を崩さないような心がけはそのまま下痢予防にもつながりますよ。
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