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毒素を排出する?痩せる?はウソ サウナの本当の効果とは

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スーパー銭湯や温泉など入浴施設に行ったとき、サウナに入る習慣はあるだろうか。70度以上に熱せられた部屋で、じんわりと汗を出すと、すっきりとした気分になれる。気持ちがいいというだけでなく、さまざまな効果を求めてサウナを使う人もいるだろう。痩せるから、体の毒素が出るから…。サウナがもたらす効果についてお伝えしたい。

□サウナはオジサンだけのものではない
ひと昔前は、サウナというと専用施設で、オジサンたちが行く場所というイメージが強い所だった。しかし、今では、スーパー銭湯や温泉、フィットネスクラブにも設置してあるところが多く、男性だけでなく女性もサウナを利用するのは当たり前の時代になっている。


□サウナにはどんな効果があるのか
サウナの利用者は多いものの、なんとなく良さそうだから使っているという人も多いのではないだろうか。
サウナの部屋の温度はとても高く、皮膚温度は40度近くまで上がる。体を冷やそうと心拍数が上がり、血管も広がる。結果的に、血液循環が良くなる。これは、適度な運動をしたときと同じような効果をもたらしてくれる。

また、これまでの研究で心血管疾患の死亡リスクを減らす効果も明らかになっている。フィンランドの研究で週に2〜3回、サウナを使う人は、週に1回の人に比べて心臓病が原因で起こる心臓突然死が22%少ないことが分かった。その効果は特に男性で顕著にみられ、サウナを週4回以上、利用する男性は、週1回の男性に比べて、心臓突然死がなんと63%少ないのだ。


□サウナで「痩せる」はウソ
サウナで「毒素を排出する」とか「痩せる」ということを目的にしている人がいるかもしれないが、これは、サウナの効果ではないのでご注意を(※2)。確かに、汗が出て、体重は一時的には減るかもしれないが、水分が減っただけで脂肪が減ったわけではないし、アルコール、水銀、アルミニウムなどの毒素は、腎臓や肝臓などで分解されて除去されるもので、サウナで汗と共に流れ出るわけではない。

また、心拍数が上がることで運動をしたときと同じような効果が得られるものの、サウナに行ったら運動はしなくても大丈夫という意味ではない。運動をサウナには置き換えられないことは覚えておこう。

□最大のリスクは脱水
サウナは良い効果をもたらすだけではないので注意も必要だ。汗をかくことはメリットでもあるのだが、汗をかきすぎるとデメリットになってしまう。脱水に陥る危険性があるのだ。

当然と言えば当然だ。サウナの中は高温多湿の真夏の気候に似ている。その環境の中で何分か過ごすわけだから、時間を守らないでいると、真夏に熱中症になるのと同じことが起こるのだ。20分以上過ごさないことと、サウナに入ったらコップ2〜4杯分の水を必ず飲むことを心掛けていただきたい。


□サウナ体験のススメ
寒い季節は温泉などに行く機会も増えるだろう。これまでサウナを使ったことがないという人も、ぜひ、サウナがもたらす効果を味わっていただきたい。くれぐれも水分補給はお忘れなく。





タグ:健康

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