2023年02月14日
自己破産から3年過ぎた61歳オヤジの過去と現在(自己破産体験記7)
自己破産でサラリーマン社長から個人事業主へ
私はすでに還暦を過ぎて現在61歳です。年収のMaxの時期は40歳代前半から50歳代前半までの概ね10年間で1,200万円程度でした。雇われで代表取締役社長という「サラリーマン社長」を40歳代前半から自己破産する58歳まで努めていましたが、グループ企業の子会社の社長とはいえ、経営に携わるだけでなく、社員、その家族なども含めると責任は重大です。50歳代の中盤になって親会社の業績が急激に悪化し、それに伴い子会社にも影響が及びます。私の会社も例外ではありません。まずは社長自らの身銭を切らなければなりません。役員報酬のカットが年々増加して行きます。最初の内はなんとかなっていましたが、報酬のカット率がアップしていくうちに、それまでの貯蓄の切り崩しが始まり、最後は立ちいかなくなり自己破産に至りました。サラリーマン社長とはいえ、自己破産となれば退任をしなければなりません。その後、個人事業主になり現在に至っています。
個人事業主ですが、サラリーマン社長よりもよっぽど良いです。一人親方的な感じですが、仕事仲間も主婦をしながらのフリーランサーや、法人化しているものの夫婦二人で仕事をしている方などお互いの時間の中でうまくやりくりしながら、ささやかながらやっている感じです。
年収はサラリーマン社長時代には遠く及ばず、高卒の新入社員よりもほんの少し高いくらいです。
それでもサラリーマン社長時代よりも今の生活の方が断然良いです。うつ病を患ったこともあり、仕事もセーブしていますが、年齢的なこともあって昔ほどのガツガツ感もありません。個人事業主レベルでの仕事ですので大きな儲けは期待できませんが、それでも十分です。
私の場合は単身ということもあり、死んだ場合に遺族年金を受け取る人もいないため、年金は自分が使うお金になります。もらう金額は65歳からの通常支給額よりも減りますが、前倒しで既に60歳からもらっています。偶数月の15日に18万ちょっとが死ぬまで入ってきます。月にすると9万円。家賃と公共料金を払っても1万円程度残る金額で、食費やその他の交遊費を稼げば生活は出来るレベルです。ですので5万円〜10万円程度の収入を維持できれば良い状況です。現在は収入が生活を維持するレベルでありますので、年金は余剰金です。とはいえ、やっぱりあてにします。
年金をもらう前は使わずに貯金しようと思っていましたが、もらい初めて1年経ちましたが思ったほどには貯金できていません。この年齢(61歳)になると貯金の目的が老後資金です。もし3年後に死ぬとわかっていれば貯金なんかせず全て使ってしまいます。でも5年先、10年先、それ以上となると、働けなくなった時の事を考えなければなりません。年金でまかなえきれない数万円を捻出する必要がありますので、つみたてNISAや現金預金などでの備えのための貯蓄です。正直、貯蓄へのモチベーションが上がりません・・・(笑)。今は死語となりつつある『老後2000万円』問題。学費もそうですが、一度に出るお金ではありません。トータルでかかる金額です。確かに学費は一度には出ませんが兄弟の有無や学齢年齢で大変だと思います。私の場合は銀行の学資ローンで乗り切りました。老後に関して言えば、「なんとかなるさ」精神ですね(笑)。
命があれば自己破産は乗り切れます
自己破産という想定外の事を経験しましたが、それを反面教師としてこれからの生活をしていかなければなりません。幸い、私にはまだ命があります。両親は既に他界していますが介護で悩まされることもなく、子孝行な両親に感謝しています。私の周りにも親の介護をしている人もいます。私とほぼ同じ世代ですから老々介護ですね。
私は54歳の時と56歳の時にそれぞれ親友を病気で亡くしました。一人は競馬仲間で毎週、メールで競馬の予想を送ったり送られたりしていましたが、突如、通勤途中で心臓発作で急逝してしまいました。つい1週間前まで話していたのに。
そしてもう一人はガンでした。5年くらい闘病していました。最後に会ったのがなくなる半年ほど前で毎年恒例の忘年会で、その時にはかなり厳しい状態でした。
ほぼ同時期に親友2人を病気で亡くしたのを目の当たりにした時は本当に辛かったですし、今でも思い出します。自己破産した時は目の前が真っ暗になり、免責を頂いた時も金銭的に辛かったですが、命以上に勝るものはありません。生きたくても生きられなかった親友もいます。また世の中にはそれ以上に大変な思いをしている人もたくさんいます。
私もうつ病に罹患した時は、ちょうど自己破産の手続き中とも重なっており、かなり悲観的でしたが、今思うと、とても些細なちっちゃいことでした。
年収面でみれば過去の Max の時代から比べると1/4レベルに急下降しましたが、決して悲観していません。そこそこ収入のあったおかげで、クレジットカードでいえばダイナースクラブプレミアムカードやアメックスゴールドなども所持していたので、特典も謳歌できましたし、家の購入や高級と言われる旅館やホテルの宿泊などの体験もできました。当時はそれが当たり前と思っていた奢りもあります。
自己破産後の唯一のプレッシャーは「クレジットカードの支払い」
一方、今は賃貸暮らしでクレジットカードさえ満足に作れませんが、生活満足度はと言えば悪くないです。借金ができないので借金もありませんし、不動産もないので固定資産税などからも解放され、仕事もマイペースにできるので、とても身軽です。唯一のプレッシャーはクレジットカードの支払いですね。ネクサスカードやライフカードデポジットのように自分のお金を預けているのであれば、クレヒスに傷はつくかもしれませんが、最後は腹をくくって、「ごめんなさい、解約します」で支払額を保証金から相殺してもらうという事も出来ないことはないと思いますが、年会費無料のメルカードやペイディカードは一時的な他人のお金の借金なので、プレッシャーです(笑)。自己破産してますし、年齢的にも後がありませんので。。。
債務整理などしないほうが断然良いに決まっています。それでも生活再建のための国のセーフティーネットとは言え、自己破産で債権者に対して多大な迷惑をかけてしまいましたので、免責を受けて借金を無くしてもらった恩義は常に持ち続けなければなりません。迷惑をかけてしまった金融機関には相手にされないですが、それでも今現在、発行してくれているクレジットカード会社には、使うことでの販売手数料と時々は分割払いでの金利手数料で返還していければという思いもあります。
◆こちらの記事も参考にどうぞ◆
「もう返せそうにない・・・無理・・・」(自己破産体験記1)
https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/72/0
119万円までは手元に残せますが実際は・・・(自己破産体験記2)
https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/73/0
破産手続き開始決定から免責決定されるまで(自己破産体験記3)
https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/74/0
自己破産後の生活(自己破産体験記4)
https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/75/0
自己破産2年後(自己破産体験記5)
https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/180/0
自己破産から3年。地道に生活再建しています(自己破産体験記6)
https://fanblogs.jp/tsukasamarunet/archive/283/0
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