2018年05月13日
「 あゝ陸軍隼戦闘隊」佐藤允、本郷功次郎、藤巻潤、加藤建夫
戦時中は軍神としてあがめられた加藤隼戦闘隊の加藤建夫陸軍中佐とその部下たちの活躍とその苦悩を
描いた名作が「 あゝ陸軍隼戦闘隊」である。所沢飛行学校の教官となった加藤建夫中尉(佐藤允)は元聯隊旗手から航空に転じた木原少尉という優秀な部下がいた。
木原はしかし危険な飛行をするため、上官から叱られることが多かった。だが加藤はそれを咎めずむしろ
奨励すらしていた。
加藤はまた中国からの留学生の趙英俊(藤巻潤)の世話もしていた。趙英俊は優秀な男で礼儀正しく加藤は
友人として遇していたのだ。
ある日酒席で 趙英俊にからむ右翼と加藤は乱闘になり一時謹慎になるぐらいであった。そんな趙も軍務のた
め祖国へ帰ることになり加藤は送別会を行って慰労した。
そんな人間味のある加藤だったが、陸軍上層部の頭の固さには手を焼いていた。時代遅れの97式戦闘機で
戦争すれば犠牲者が増えるだけだ。
加藤は上層部に強く進言して、乗り気ではない幹部を口説いて最新鋭戦闘機に隼の開発を急ぐように尻を
叩いた。また無骨な加藤だったが上官の引き合わせで加寿子(藤村志保)と結婚して平和な家庭を築きあげていた。
そうこうするうちに日本は中国とついに戦争状態になる。加藤は北支に出撃し、次々と敵機を落とすが
そのころ中国軍に龍のマークをつけた殺し屋戦闘機がいるという噂が流れた。
加藤の部下はその殺し屋に撃墜され、その仇討ちに加藤は殺し屋の機体を追いかけた。するとそのパイロットは自分が面倒みた趙英俊だった。加藤は死闘の末趙英俊を倒すが趙は火だるまになりながら、加藤に敬礼して
死んでいったのだ。
戦争のむごさに苦悩していた加藤だった陸軍はついに隼の開発に成功し、加藤は全機隼で編成された
第64戦隊の指揮官に就任する。しかし世界情勢は激変し加藤隼戦闘隊はマレーに進出し米英と激しい戦闘を
繰り返すのである・・
加藤建夫の人間味あふれる人格と戦争のむごさを描いた傑作で今こそ再評価する作品である。
主演の佐藤允は東宝のスターであるが、大映に招かれて主演となった。加藤役を非常に好演していて
部下役の本郷功次郎もいい。戦闘場面も模型を使っているのでリアリティがあって、急降下や編隊飛行
など迫力があり見応えもある。
いい作品なのにほとんど知られていないのが惜しい。監督は村山三男 1969年作品。
描いた名作が「 あゝ陸軍隼戦闘隊」である。所沢飛行学校の教官となった加藤建夫中尉(佐藤允)は元聯隊旗手から航空に転じた木原少尉という優秀な部下がいた。
木原はしかし危険な飛行をするため、上官から叱られることが多かった。だが加藤はそれを咎めずむしろ
奨励すらしていた。
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加藤はまた中国からの留学生の趙英俊(藤巻潤)の世話もしていた。趙英俊は優秀な男で礼儀正しく加藤は
友人として遇していたのだ。
ある日酒席で 趙英俊にからむ右翼と加藤は乱闘になり一時謹慎になるぐらいであった。そんな趙も軍務のた
め祖国へ帰ることになり加藤は送別会を行って慰労した。
そんな人間味のある加藤だったが、陸軍上層部の頭の固さには手を焼いていた。時代遅れの97式戦闘機で
戦争すれば犠牲者が増えるだけだ。
加藤は上層部に強く進言して、乗り気ではない幹部を口説いて最新鋭戦闘機に隼の開発を急ぐように尻を
叩いた。また無骨な加藤だったが上官の引き合わせで加寿子(藤村志保)と結婚して平和な家庭を築きあげていた。
そうこうするうちに日本は中国とついに戦争状態になる。加藤は北支に出撃し、次々と敵機を落とすが
そのころ中国軍に龍のマークをつけた殺し屋戦闘機がいるという噂が流れた。
加藤の部下はその殺し屋に撃墜され、その仇討ちに加藤は殺し屋の機体を追いかけた。するとそのパイロットは自分が面倒みた趙英俊だった。加藤は死闘の末趙英俊を倒すが趙は火だるまになりながら、加藤に敬礼して
死んでいったのだ。
戦争のむごさに苦悩していた加藤だった陸軍はついに隼の開発に成功し、加藤は全機隼で編成された
第64戦隊の指揮官に就任する。しかし世界情勢は激変し加藤隼戦闘隊はマレーに進出し米英と激しい戦闘を
繰り返すのである・・
加藤建夫の人間味あふれる人格と戦争のむごさを描いた傑作で今こそ再評価する作品である。
主演の佐藤允は東宝のスターであるが、大映に招かれて主演となった。加藤役を非常に好演していて
部下役の本郷功次郎もいい。戦闘場面も模型を使っているのでリアリティがあって、急降下や編隊飛行
など迫力があり見応えもある。
いい作品なのにほとんど知られていないのが惜しい。監督は村山三男 1969年作品。
タグ:隼、陸軍
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