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2016年09月12日

柏原芳恵「レディハンター殺しのプレリュード」三池崇史

80年代に活躍したアイドルで柏原芳恵と言えば、愛くるしいルックスとそれに相反するグラマラスな肢体で

人気があった。

柏原は歌手としても「春なのに」などのヒット曲も飛ばしているが女優としてドラマや映画にも出演している。

「レディハンター殺しのプレリュード」は、1991年のリリースされたオリジナルビデオで今はなき大陸書房から

VHSが発売されている。


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ストーリーは、自衛隊の中でも精鋭で知られる第一空挺団に所属していた優秀な元隊員(柏原芳江)が

某国の王位継承者である少年を闇の組織から守るために戦う物語である。

働く女性のための子供を預かるボランティア施設で勤務している青年池広和雄は、なかなか預かる少年を母親が迎え

にこないので仕方なく自宅で預かることにした。和雄は元第一空挺団に所属していた猛者だが事情があり退役して

今は福祉の仕事をしていたのだ。しかし移動の途中で謎の武装集団に襲われる。

和雄は同僚とともになんとか襲撃から逃れ、昔の恋人だったサエコのボロアパートに逃げ込んだのだ。

サエコは地上げ屋の嫌がらせに屈せずこの廃屋のようなアパートに住んでいたのだが、武装集団は少年を奪おう

と自動小銃や拳銃で攻撃してきた。だがサエコはドアに電流を仕掛けたり屋根にトラップをしかけて敵を撃退する。

サエコは和雄の自衛隊時代の同僚で優秀な隊員だったが冒険心から日本を離れ世界の戦場を経験した

戦闘のプロだったのだ。

そして少年の母親は某国の王の元愛人で、王位継承をめぐって少年を跡継ぎにしたくない勢力が妨害に出たのだ。

かくして某国の軍隊とサエコとの死闘が始まったのだ・・・

実はこの作品は、今はバイオレンス映画の巨匠三池崇史の事実上のデビュー作であり、銃撃シーンや暴力シーン

が非常にさえているのである。また柏原の銃の扱いや動きも板についていてアイドルのものとは思えない。

M16を巧みに扱い敵を抹殺するシーンはリアルなのである。それに柏原は肩幅も広く意外とがっちりしているので

兵士がよく似合っている。また劇中のセリフがよく「男にはプロか馬鹿しかいない」とか「男も女の死ぬやつと笑うやつ

しかいない」などとかっこいいものがある。


最初はミスキャストかと思ったが鑑賞してみてなかなかのハードアクションだったので驚いた。

このころのアイドルは、今のようなグループで売り出すのと違いソロで頑張っていたのでやはりレベルが高い。

今のアイドルで果たしてこの役を演じることができる女性がいるだろうか。できればDVDを発売してほしいものだ。


柏原芳江は現在も個展やコンサートを開いて活躍中である。
posted by ハヤテ at 15:45| アクション映画
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