なつかしの映画

「修羅がゆく４東京大戦争」は、新宿へ戻った本郷が、同じ新宿を根城にする関東木曜会傘下の春田組と友成組との

抗争に巻き込まれそこに、岸田組の伊能（萩原流行）が参戦する大戦争の様相を展開していく。

新宿純情横丁の場外馬券売り場の利権を巡り、同じ関東木曜会傘下の春田組と友成組が混み合っていた。

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馬券売り場付近の土地は、もともと春田組のものであり、友成に貸していた経緯から火種はつきなかったのだ。

新宿にたまたま出稼ぎに来ていた日系ペルー人の荒木は、ラーメンを食べているところを春田組員と誤解されて

友成組員に襲撃される。そこを通りがかった本郷たちが荒木を助けたことから本郷組は、関東木曜会の内部抗争

に巻き込まれてしまう。

このことを知った伊能は、これを機会に本郷を殺害して返す刀で関東を制覇しようと目論んだのだ。

一方荒木は、友成組員に殴られた悔しさと貧困からの脱出を考えて本郷に組に入れてくれるように頼みこむ。

本郷は、稼業の激しさを説いて荒木にカタギで働くように諭す。荒木も本郷の言葉に一度は耳を傾け

クラブでバーテンとして働くが、そこを訪れた友成組員にまたも暴行される。そして再度本郷に命を救われるが

荒木は組入りを諦めない。本郷は激しく拒絶するがこの二人には意外な運命が待ち受けていた・・・


本作より監督が、和泉聖治から佐々木正人に交代し、作風が少し違ってきている。銃撃戦などの派手なアクションは

目立つがリアリティに欠ける面がある。入院中の本郷を襲撃する殺し屋を次々に病院内で白昼堂々殲滅して

逮捕されないことはありえないだろう。

悪徳刑事役に安部譲二、殺し屋のテリー伊藤とユニークな人が脇で出演している。本作にはVシネではおなじみの

白竜や梅宮辰夫も出ている。