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2015年11月23日

「人間の條件完結編」仲代達矢小林正樹

ソ連軍との戦車戦でかろうじて生き残った梶と寺田一等兵と弘中伍長は宛もなくただひたすら歩いた。

3人がやっと川に出ると、民間人の避難民と合流した。避難民たちにわずかな手持ちの食料を分け与えた

梶だったが十分に行き渡らずに、餓死する幼子もいた。母親は梶をなじるがこの極限状況では弱いものから

死んでゆくのだ。

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梶たちはいくら歩いても密林から脱出できずついてきた避難民たちも次々に倒れていく。


そしてやっと山の麓の味方の中隊を見つけるが、指揮を取る永田大尉は梶に罵声を浴びせ一粒の米さえ

与えようとしなかった。だが.偶然陸軍病院で療養中仲良くなった丹下と再開し丹下の計らいで食料を

分けてもらい餓えを凌ぐのだった。


一行はそれから満人集落の近くで豚を捕まえなんとか腹を満たすが、すでにこの地域では中国共産党の

民兵組織ができていて一行は包囲されてしまう。

敵は梶たちを攻撃し、同行してきた娼妓の竜子(岸田今日子)は逃げ遅れて殺されてしまう。

生き残ったものたちが再び彷徨う通り道で、また他の避難民と出会うのだが通りがかったソ連軍のトラック

から日本人の女の死体が掘り出されたのを見て理想と現実の赤軍の違いにショックを受ける。

途中で合流した女学生(中村玉緒)や桐原伍長(金子信雄)と別れ梶と寺田たちは老人と、女ばかりの日本人

集落へと着くが梶たち日本兵は歓迎されなかった。

体を与えるのと引換に黒パンをくれるソ連兵のほうが都合がよかったのだ。

しかし突如として現れたソ連兵に梶たちは銃で応戦しようとするが、一人の女がここで戦闘を嫌い大声を

出した。ソ連兵に見つかった梶たちは降伏し、餓えと寒さの収容所に連行される・・・


戦争は梶のようなヒューマニストでも生き延びるためには、次々に殺人を犯し、ついに仲間の寺田を桐原に

殺された報復でチェーンで桐原の顔面を砕くところまで行くのである。

日本軍だけでなく、八路軍やソ連軍の狡猾さや残忍だも描かれていて軍隊はどの国でも残酷で汚いものだ。

社会主義をうたうソ連軍が、日本兵でも将校と兵隊を差別するのも驚きである。

日本人のくせにロシア語ができることから平気で同胞を売る皆川やソ連に取り入って同胞を殺す桐原など

最低の人間はいつの時代でもいるものだ。戦争に負けるとはどれほど惨めなのか思い知らされる。


この映画での仲代の演技は神がかっていて、映画の質の高さはこの演技によるところが大きい。

映画撮影時20代後半だったのを考えると凄すぎる。今の嵐や関ジャニのメンバーより遥かに若いのである。

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タグ:ソ連軍
posted by ハヤテ at 15:08| 戦争映画
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