2015年11月21日
「人間の條件第三部第四部」
「人間の條件第３部、第４部」では、梶の内務班での軍隊生活を中心に描かれている。
梶たち初年兵は、訓練と称して何かと古年兵の吉田上等兵（南道郎）に殴られる。あるとき梶が生
意気とういう理由でスリッパで殴られ口に突っ込まれ梶は半殺しにされる。
ただ入隊年次が少し早かっただけで暴力と横暴の限りを尽くす帝国陸軍の理不尽さがここに描かれているのだ。
しかし内務班規定では、兵隊間の私的制裁は禁止されているのだが、将校たちはこのリンチを黙認し
梶の抗議もスルーするのだ。
一方梶の身を案じる美千子は、老虎嶺より遥遥と梶のいる駐屯地を訪ねてくる。梶は上官の特別の計らいで
美千子と一夜を共にすることを許される。
わずかやすらぎの時も過ぎ、一夜明けて苦しくつらい訓練が始まった。重装備で長距離を行軍するのは
体力のある梶でもつらいものだったが、ひ弱な同輩の小原（田中邦衛）は途中で音を上げた。大八車で駐屯地に帰って
きた小原に吉田は容赦なかった。往復ビンタでぶちのめし女郎の真似をさせたのだ。小原はこのいじめに
耐えかねて便所に小銃を持ち込んで自殺する。梶は上官に抗議するが無駄だった。敵は吉田より巨大な
軍隊そのものだったからだ。
隊では、梶とともに上官から睨まれていた新庄一等兵（佐藤慶）がいた。新庄の兄は共産主義者であったことからアカ扱いされていたのだ。
ある日、駐屯地の近くで野火があり、梶たち兵隊は火消しのために駆り出される。
しかしどさくさにまぎれて新庄がソ連国境めざして脱走する。梶と吉田が新庄を追うが二人は底なし沼に
はまり梶は助かるが吉田は絶命してしまう。
梶が意識を取り戻したとき陸軍病院にいた。梶は静養を済ますと国境沿いの星雲大地に配属される。
ここで梶は上等兵に進級するが、若輩の軍国主義者寺田二等兵（川津祐介）に何かと反抗されるのだ。
だがソ連が日ソ中立条約を破り突如として戦争を仕掛けてきたのだ。梶たち関東軍の兵隊はソ連戦車軍団
に決死の覚悟で立ち向かうが・・・
撮影当時中国との国交が回復していなかったのでロケは北海道で行われた。
自衛隊の協力で本物の戦車やブローニング軽機関銃が使われ戦闘シーンは迫力あるものとなっている。
内務班のリアリティは作者の体験が反映されていて他の追随を許さない。
梶たち初年兵は、訓練と称して何かと古年兵の吉田上等兵（南道郎）に殴られる。あるとき梶が生
意気とういう理由でスリッパで殴られ口に突っ込まれ梶は半殺しにされる。
ただ入隊年次が少し早かっただけで暴力と横暴の限りを尽くす帝国陸軍の理不尽さがここに描かれているのだ。
しかし内務班規定では、兵隊間の私的制裁は禁止されているのだが、将校たちはこのリンチを黙認し
梶の抗議もスルーするのだ。
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一方梶の身を案じる美千子は、老虎嶺より遥遥と梶のいる駐屯地を訪ねてくる。梶は上官の特別の計らいで
美千子と一夜を共にすることを許される。
わずかやすらぎの時も過ぎ、一夜明けて苦しくつらい訓練が始まった。重装備で長距離を行軍するのは
体力のある梶でもつらいものだったが、ひ弱な同輩の小原（田中邦衛）は途中で音を上げた。大八車で駐屯地に帰って
きた小原に吉田は容赦なかった。往復ビンタでぶちのめし女郎の真似をさせたのだ。小原はこのいじめに
耐えかねて便所に小銃を持ち込んで自殺する。梶は上官に抗議するが無駄だった。敵は吉田より巨大な
軍隊そのものだったからだ。
隊では、梶とともに上官から睨まれていた新庄一等兵（佐藤慶）がいた。新庄の兄は共産主義者であったことからアカ扱いされていたのだ。
ある日、駐屯地の近くで野火があり、梶たち兵隊は火消しのために駆り出される。
しかしどさくさにまぎれて新庄がソ連国境めざして脱走する。梶と吉田が新庄を追うが二人は底なし沼に
はまり梶は助かるが吉田は絶命してしまう。
梶が意識を取り戻したとき陸軍病院にいた。梶は静養を済ますと国境沿いの星雲大地に配属される。
ここで梶は上等兵に進級するが、若輩の軍国主義者寺田二等兵（川津祐介）に何かと反抗されるのだ。
だがソ連が日ソ中立条約を破り突如として戦争を仕掛けてきたのだ。梶たち関東軍の兵隊はソ連戦車軍団
に決死の覚悟で立ち向かうが・・・
撮影当時中国との国交が回復していなかったのでロケは北海道で行われた。
自衛隊の協力で本物の戦車やブローニング軽機関銃が使われ戦闘シーンは迫力あるものとなっている。
内務班のリアリティは作者の体験が反映されていて他の追随を許さない。
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タグ：内務班、関東軍、
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