2014年08月08日
南北戦争の影「シェーン」
西部劇の古典「シェーン」は誰もが認める名作だろう。主人公のガンマンシェーン(アランラッド)が、極悪人ライカーに
苦しむ開拓民スターレット一家を助けいずこに去ってゆく物語はアメリカのみならず日本でもヒットした。
自己主張の強いアメリカ映画の主人公に較べてシェーンは寡黙で控えめ、どちらかと言えば日本人的なのである。
たまたま訪れたジョースターレット(ヴァンヘフリン)の牧場で、牧童として雇われたシェーンは、一宿一飯の義理でスターレットに味方して
後にライカーたちと対決することになる。ジョーの妻マリアン(ジーンアーサー)に心を惹かれたシェーンだったが、マリアンも
またシェーンに惹かれて行く。
ジョー夫妻の一人息子ジョーイ(ブランドン・デ・ワイルド)もまた、シェーンのガンマンとしての腕ややさしさを
慕いシェーンもまたジョーイを可愛がる。
しかし、ライカーのいいなりにならないジョーをいまいましく思い、殺し屋ウイルソン(ジャックパランス)を呼び寄せる。
手始めに町を訪れたジョーの友人トーリーを挑発する。臆病だが見栄はりのトーリーはこの計略にひっかかり、銃を先に
抜いてしまう。
まってましたとばかりにウイルソンに狙い撃ちされたトーリーは、簡単に射殺され泥の中につんのめる。
仲間を殺されたジョーは怒り狂いライカーの待つ町へ出かけようとするが、ウイルソンの腕前を知るシェーンはジョーを
殴り倒して代わりにに自分がライカーたちと対決する。
古き良きアメリカの家族や勤労の尊さ、独立精神、秘めた愛情などが作品のモチーフとして流れているところが
単なるガンアクションではなく未だに多くのファンがいる理由である。
ジョーがライカーたちと対決に行こうとしてマリアンに止められるが、鈍感な自分でも君がシェーンを好きなことは知っていた。後は彼が面倒見てくれるというセりフがあるが、切なく絶望のあまりに死を選ぶかのごとく見える。
シェーンを慕うジョーイ(ブランドンデ・ワイルド)の無邪気さもこの映画の魅力である。
ジョーがシェーンと二人で長年てこづった巨大な木の根を引き抜くシーンは、ほんとに感動した。
また、シェーンの銃の銃声の大きさにも驚かされる。
酒場でのウイルソンとの対決で、シェーンはカウンターに両手をかけて対峙している。ウイルソンはそんなシェーンを
相手にしないかのように見えるが、シェーンがウイルソンの噂を聞いたことがあると挑発すると、ウイルソンがどんな
噂だと聞き返す。それに答えてシェーンは「ロウダウン、ヤンキーライアー」と答えると同時にファニングで秒速でウイルソンを倒し、ついでにライカーを射殺する。
シェーンが指で銃を回転させてホルスターに収めるシーンはほんとにかっこいいのだ。
だが、上からシェーンを狙っていたライカーの子分でショッガトガンで狙撃されるが、一部始終を見ていたジョーイが
危険を知らせ間一髪子分を殺害する。
そしてこのあと有名なシェーンカムバックのラストが続くのである。
未だ物議をかもすのが実はシェーンは死んでいた説である。シェーンがジョーイの呼びかけに答えないこと、シェーンの
腕がだらりと垂れ下がっていること、シェーンが最後墓場の中を馬で通り過ぎることなど死を暗示する場面が多いからだ。
シェーンがウイルソンをヤンキーとののしること、黄色の服装をしていることから元南軍兵士であることがわかる。
この映画の元ネタがジョンソン郡戦争を下敷きにしていることから、南部の北部に対する恨みも裏のテーマと言える。
主役のラッドはシェーンの大成功にも関わらずその後作品に恵まれたとは言えず惜しくも50歳の若さで亡くなっている。
ジョーイ役のブランドンデワイルドも交通事故で30歳の若さで亡くなっている。
死の直前にマカロニウエスタン「デザーター」にも出演している。
また、日本ではいまだ正規版DVDがリリースされていない。あれだけ有名なヴィクターヤングのサントラスコアが発売されたのも最近のことである。
そういう意味では不運な作品であるが、幾世代重ねても永遠に輝き続けるであろう。
苦しむ開拓民スターレット一家を助けいずこに去ってゆく物語はアメリカのみならず日本でもヒットした。
自己主張の強いアメリカ映画の主人公に較べてシェーンは寡黙で控えめ、どちらかと言えば日本人的なのである。
たまたま訪れたジョースターレット(ヴァンヘフリン)の牧場で、牧童として雇われたシェーンは、一宿一飯の義理でスターレットに味方して
後にライカーたちと対決することになる。ジョーの妻マリアン(ジーンアーサー)に心を惹かれたシェーンだったが、マリアンも
またシェーンに惹かれて行く。
新品価格 |
ジョー夫妻の一人息子ジョーイ(ブランドン・デ・ワイルド)もまた、シェーンのガンマンとしての腕ややさしさを
慕いシェーンもまたジョーイを可愛がる。
しかし、ライカーのいいなりにならないジョーをいまいましく思い、殺し屋ウイルソン(ジャックパランス)を呼び寄せる。
手始めに町を訪れたジョーの友人トーリーを挑発する。臆病だが見栄はりのトーリーはこの計略にひっかかり、銃を先に
抜いてしまう。
まってましたとばかりにウイルソンに狙い撃ちされたトーリーは、簡単に射殺され泥の中につんのめる。
仲間を殺されたジョーは怒り狂いライカーの待つ町へ出かけようとするが、ウイルソンの腕前を知るシェーンはジョーを
殴り倒して代わりにに自分がライカーたちと対決する。
古き良きアメリカの家族や勤労の尊さ、独立精神、秘めた愛情などが作品のモチーフとして流れているところが
単なるガンアクションではなく未だに多くのファンがいる理由である。
ジョーがライカーたちと対決に行こうとしてマリアンに止められるが、鈍感な自分でも君がシェーンを好きなことは知っていた。後は彼が面倒見てくれるというセりフがあるが、切なく絶望のあまりに死を選ぶかのごとく見える。
シェーンを慕うジョーイ(ブランドンデ・ワイルド)の無邪気さもこの映画の魅力である。
ジョーがシェーンと二人で長年てこづった巨大な木の根を引き抜くシーンは、ほんとに感動した。
また、シェーンの銃の銃声の大きさにも驚かされる。
酒場でのウイルソンとの対決で、シェーンはカウンターに両手をかけて対峙している。ウイルソンはそんなシェーンを
相手にしないかのように見えるが、シェーンがウイルソンの噂を聞いたことがあると挑発すると、ウイルソンがどんな
噂だと聞き返す。それに答えてシェーンは「ロウダウン、ヤンキーライアー」と答えると同時にファニングで秒速でウイルソンを倒し、ついでにライカーを射殺する。
シェーンが指で銃を回転させてホルスターに収めるシーンはほんとにかっこいいのだ。
だが、上からシェーンを狙っていたライカーの子分でショッガトガンで狙撃されるが、一部始終を見ていたジョーイが
危険を知らせ間一髪子分を殺害する。
そしてこのあと有名なシェーンカムバックのラストが続くのである。
新品価格 |
未だ物議をかもすのが実はシェーンは死んでいた説である。シェーンがジョーイの呼びかけに答えないこと、シェーンの
腕がだらりと垂れ下がっていること、シェーンが最後墓場の中を馬で通り過ぎることなど死を暗示する場面が多いからだ。
シェーンがウイルソンをヤンキーとののしること、黄色の服装をしていることから元南軍兵士であることがわかる。
この映画の元ネタがジョンソン郡戦争を下敷きにしていることから、南部の北部に対する恨みも裏のテーマと言える。
主役のラッドはシェーンの大成功にも関わらずその後作品に恵まれたとは言えず惜しくも50歳の若さで亡くなっている。
ジョーイ役のブランドンデワイルドも交通事故で30歳の若さで亡くなっている。
死の直前にマカロニウエスタン「デザーター」にも出演している。
また、日本ではいまだ正規版DVDがリリースされていない。あれだけ有名なヴィクターヤングのサントラスコアが発売されたのも最近のことである。
そういう意味では不運な作品であるが、幾世代重ねても永遠に輝き続けるであろう。
中古価格 |
中古価格 |
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image