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2014年08月03日

1級の怪談映画山本薩夫1968年版「牡丹灯籠」

今年も相変わらず蒸し暑いが、夏と言えば定番は怪談だろう。なかでも日本の伝統的な怪談と言えば「牡丹灯籠」

だろう。三遊亭圓朝のこの創作落語は何度も映画化されているが、山本薩夫監督の1968年版「牡丹灯籠」はとりわけ

怖い。

主人公の旗本三男である新三郎(本郷功二郎)は、武家社会のしきたりを嫌って長屋で子供たちに読み書きを教えて暮らしていた。

お盆の灯籠流しの夜に新三郎は美しい遊女おつゆ(赤座美代子)と下女のお米と知り合う。二人は後に新三郎の家を訪ね。不幸な
身の上を語るのだった。

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優しい新三郎は、二人の話を聞いて同情し、おつゆと契りを結ぶ。同じ長屋に住み新三郎の世話をしていた伴蔵(西村晃)は

おつゆとお米の姿を見るが、飲み屋でこの二人がすでに自害して果てたことを聞いて腰が抜けるほど驚いた。

新三郎は伴蔵の話を相手にしなかったが。二人の墓を見て二人がこの世のものでないことを確かめるのだった。

長屋の住民たちは、新三郎の身を案じご隠居(志村喬)に相談し、悪霊を退散させるため、新三郎の家に護符を貼って

団扇太鼓をたたいて悪霊を追い払うが、欲に目がくらんだ、伴蔵とその女房は悪霊と取引し、百両と引き換えに護符を

破ることを悪霊と約束する。

伴蔵は悪霊の指示通り、墓で百両を手に入れ護符を破る。そして今夜も下駄を音を響かせて悪霊がやってきた・・・

山本薩夫が「戦争と人間」を撮るまえの不遇なころの作品であるが、世の不条理をモチーフにしているところがいかにも

山本らしい映画である。

怨霊の特殊メイクも恐ろしく、怨霊の腕から骨が浮き出ていたり、顔が蒼白で死相が出ていてほんとうの怨霊に見える。


ところどころで蚊帳が出てくるのが懐かしい。今では見かけなくなったが、こどものころ祖母の家に夏休みにとまりに

行くと必ず蚊帳の中で寝たものだった。

ところで、怨霊には足がないのだが、なぜ下駄の足音がするのか不思議である。

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昔は、夏になるとテレビで必ず怪談が放映されぞくぞくしながらも楽しみだったが、今ではほとんどやらなくなってしまった。

今でも日本映画はホラーを作っているが、やはり昔の怪談映画のほうが恐ろしい。

牡丹灯籠のモトネタは中国の剪灯新話

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(せんとう しんわ)で、初めて見たころは日本の伝統的な話だと思っていた。

本郷功二郎の実直な演技も好感が持てるし、伴蔵を演じた西村晃の小悪党ぶりは面白い。

小悪党をやらせたら日本一ではないか。
posted by ハヤテ at 14:50| ホラー映画
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