アフィリエイト広告を利用しています
ファン
検索
<< 2024年04月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
太陽になる時が来たんだ by トバ (04/26)
太陽になる時が来たんだ by ちゃちゃ丸 (04/26)
太陽になる時が来たんだ by トバ (04/25)
太陽になる時が来たんだ by よし (04/25)
FIRST LOVE TWICE by トバ (04/14)
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
toba2016さんの画像
toba2016
安全地帯・玉置浩二の音楽を語るブログ、管理人のトバです。安全地帯・玉置浩二の音楽こそが至高!と信じ続けて四十年くらい経ちました。よくそんなに信じられるものだと、自分でも驚きです。
プロフィール

2024年03月02日

甘んじて受け入れよう

玉置浩二『スペード』二曲目「甘んじて受け入れよう」です。玉置ソロだけでなく安全地帯でもありがちなことだったんですが、アルバムの一曲目が異様にシリアスだったのに比べて二曲目はグッと砕けた感じになっています。典型的には『安全地帯IV』の「夢のつづき」「デリカシー」ですね。なんだよせっかくシリアスにいい気分だったのに!とその緩急差というか寒暖差というか、ともかくテンションの違いについていけずしばしば二曲目は駄曲扱いでスキップされてしまうわけですが、それはもったいない!玉置・安全地帯マニアならばこの二曲目にこそ妙があると気がついてしかるべきなのです。実際、二曲目は何度も聴いていくとハマりきってしまう魅力ある曲が目白押しになっています。ぜひ皆様も二曲目にご注目を!「Love ”セッカン” Do It」とか(笑)。いや実際、「Love ”セッカン” Do It」の凄さはあとから沁みてくるんですよ!

さて、「Love ”セッカン” Do It」に比肩するくらいリズムが心地よいこの「甘んじて受け入れよう」ですが、ブルース・カントリー色のあるリズムのギターリフでイントロ、歌と進んでいきます。そしてBメロなくサビに突入していきなりリズムが変わりジョン・ロードのハモンドオルガンみたいな音が入り(これは安藤さんの得意技だと思います)急降下してゆく感触が味わえます。それを大サビを挟んで繰り返してギターソロ、そして唐突に終わります。また、二回目のAメロから入る「ガガッガガー」という深く歪んだギター、これが実に効いています。ソバつゆのシイタケ出汁のように他を引き立てます。この歪んだ音、どうやって出すのと思ってます。自分はこんな音を出したことがありません。これがうわさに聞くファズってやつかしら?と訝るくらいこの手の音には無縁です。BIG MUFFいちおう持ってるんですが、出番がなく使ったためしがありません(笑)。そして最後はこの歪んだ音だけを残して曲は終わるのです。くわーカッコいい!2001年にこのカッコよさに気がついていたらわたしの音楽人生もだいぶ違った軌道を描いたような気がするのですが、当時はなんだ古くせえ音だなくらいにしか思ってませんでした。人間学ぶ姿勢ってものがないとアンテナも鈍ってしまい優れたものを受信できずに実に様々なことをスルーしてしまうという好例でしょう。

さてこの曲、すさまじい歌詞とすさまじい歌いっぷりです、一曲目が抒情的でわかりやすいメロディーでしたからすっかり油断していたんですが、二曲目ではやくも強烈パンチを繰り出してきました。歌詞は、絶望的な見通しの中で自分の実力のみを頼りに突き進むという内容です。「絆」とか「つながり」とか歌ってる現代「アーティスト」たち!この境地がわかるか?おててつないで皆で「ええじゃないか」みたいに大挙して突っ込んでいけば何とかなるのは、内申書の評価が甘い都道府県の公立高校入試くらいのものだ!と教えてやりたくなるくらい切実な生き残りを賭けた闘いの歌詞なのです。

一寸先も見えない暗闇、頼れるのは自分だけ、どうにかこうにかやって……玉置さんだからこその説得力です。もちろん歌がうまいから説得力があるわけでもあるんですが、ここまでの人生がその説得力をいや増しています。2006年に志田さんの『幸せになるために生まれてきたんだから』が出るまで多くの人は玉置さんの苦難に関しては詳細は知らなかったわけですし、いまもって何も知らない人のほうが大多数でしょう。当然、2001年のわたくしも知りませんでしたから、そのストーリーという味付けのない状態でこの歌の説得力を味わうことができたわけなんですが、当時自分の人生がめちゃくちゃなバッドストーリーだったんで別の説得力を感じてしまっていました(笑)。サラの状態で音楽と出会うのはなかなか難しいようです、というか不可能でしょう。

そしてリズムが変わるサビ、「夜明け」に向かって……つまり、バッドストーリーは終わりハッピーストーリーが始まると信じているわけです。この「地球(ほし)」は廻る……そりゃ当たり前ってもんです。自転してますから。自転が止まるか太陽がなくなるかしない限り、かならず夜明けは来ます。これはわたしたちの誰もが知る事実ってもんです。ですが、禍福の行き来ってやつは誰も仕組みがわかりません。そもそも行き来しているのかどうかさえわかりません。へたするとパチンコのように負け続けもありえるでしょう。でも「オンボロになるまで行くぞー!」と玉置さんは明るく元気に叫んでくれます。オンボロになったらその時点で多くの人は文句を言うでしょう。だからあやしい宗教に引っかかるわけです。オンボロになるまえに禍福が入れ替わって福になる保証なんて初めからないんです。ですが、わたしたちは自分がオンボロになるまでしか勝負できない。オンボロになったら試合終了なんですが、それを怖がって勝負できないのでは仕方ありません。もともと千円しか持ってないのに確変をねらうような確率しかないのかもしれません。もしかしたら五千円くらい、あるいは数万円くらいが「オンボロ」になる地点なのかもしれませんけども、実際いくらくらいなのかは想像もつきませんし、ましてやそれで当たる保証なんてありません。そんなのってないよ神様!なんですが、仕方ありません。そこがうまい仕組みになっていると期待するほうが想像力が不足していますし、だからそれに付け込まれるんだよというほかありません。ですが、時が永遠かそれに近いくらい長く続くと仮定するならば、いつかは入れ替わることもあるでしょう。それを「夜明け」と呼び、近いか遠いかもわからないのに、「行くぞー!」これは勇気づけられる……ですが、ある種の人たちには、もしかしたら現代の多くの若い人たちには、まったく何を言っているのかすらピンとこないかもしれません。

勝ち目がないならじっとしてたほうがマシだ、それはわからないでもありません。勝ち目があるなら思い切って賭けてみよう、これはわかります。勝ち目があるけど負けるのが嫌だからじっとしていよう、これもわからないでもありません。じゃあ、勝ち目があるかないかわからない場合には?ここが分かれ目でしょう。ここで賭けないのが上記の人たち(の多数)だと思われるのです。だってバカにされるもん(笑)。到底わかりあえる気のしない世代の違いというものがあるのですが、どの世代にも共通しているのは、周囲にバカにされることを嫌がるという習性です。

「足腰」「柔軟な考え方」「見渡す眼差し」……これらは雑にまとめると「実力」です。十分な実力をもって、慎重にそして綿密に勇敢に「途中くらい」までたどり着きます。途中くらいってどれくらいだよ!(笑)。それでも玉置さんは賭けます。「夜明けに向かって」いると確信しているからです。地球の自転は二十四時間ですが、禍福の自転はもしかしたら56億7000万年くらいかもしれません。もしかして自転などしてないのかもしれません。十分な実力があろうともそれはすべて無に帰すかもしれないのです。これは腰が引けてしまっても仕方ありません。

こんな状況下で進み続ける玉置さん、大サビでそれらを貫く考え方が叫ばれます。

善いことだと思うからやるんです。実際にあとから良かったかどうかなんてわかりゃしない、「どっちにしたって何か言われるんだ」、ならば「甘んじて受け入れよう」とブレイクが入り、これで背筋がゾクゾクっときます。そうだ、どっちにしたってバカにしてくるやつ、文句言ってくるやつはいる、これは全世代共通でしょう。そんなの気にしてたら何もできないし、実際何もしてないに等しい人が多いのも全世代共通でしょう。文句言ってるのが一番楽だし、手ひどい負けはないんですから賢いのかもしれません。でも嫌だねそんな人生と思っている人とは犬猿の仲で、この対立も全世代共通でしょう。バカにしたいならしろ、文句言うなら言え、こっちは勝負しているんだから。

そして最後のサビ、急降下の「夜明けに向かって……」「オンボロになるまで行くぞー!」そしてギターソロ、歪んだギターですが、フレーズ自体は非常に控えめです。ですが、この「ギャーン!……」というトーンが嚙みついてきます。忘れられません。心に爪痕をがっつり残されます。これはバカにしたり文句を言っていたりする人にもガッツリ刺さりこむでしょうし、玉置さんのように賭けよう、もがこうとする人たちの胸にも同志の刻印を色濃く残してゆきます。

さて二月はぜんぜん更新できず、ようやっと「このリズムで」を更新したくらいだったのですが、あれおかしいぞ、一ヶ月更新しなかったときに表示される広告が消えない!なんだこれウゼエな(暴言)。いちいち指先立ててバツマークとか押してられっか!運営に文句言ってやろうかくらいに思っていたのですが、よくよく考えますと「このリズムで」の下書きを最初に作成したのが一月でしたから、それ以降一ヶ月以上経ってたんで、記事をアップしたのが二月後半でも、プログラム的には一ヶ月以上新しい記事はないという扱いになっていたんでしょうね。運営さまウゼエとかいってすみませんでした!さて三月も思ったよりヒマにならない感じなんで、どれだけ更新ペース守れるかわかったもんじゃないんですが、最低限あのうぜえ広告が出ないくらいには更新してゆきたいと思っております!

スペード [ 玉置浩二 ]

価格:2385円
(2024/1/20 11:09時点)
感想(0件)


Listen on Apple Music
【このカテゴリーの最新記事】
posted by toba2016 at 10:38| Comment(4) | TrackBack(0) | スペード
この記事へのコメント
むむ、この曲もカラオケあるんですかね?ぜひそういうのを積極的に歌っていきたい!(笑)

玉置さんのソロはもう難しくて歌える気がしない!


Posted by トバ at 2024年03月03日 19:38
歌詞かっこいいですよね、自分も

「足腰」「柔軟な考え方」「見渡す眼差し」「静かな心」

のあたり好きです。

カラオケで歌うと、周りはしばらく何も言ってこなくなるかも (笑)
Posted by ちゃちゃ丸 at 2024年03月03日 13:50
褒めたというか、あの人は、たぶん感動したとか降参だとか、そういう率直な感想を述べたんじゃないかなーと思うんです。かりにもコトバで勝負する世界にいた人なんですから、この凄みは単にコトバをいじくり回して出てくるものとは異次元であるとわかっていたように思います。

早速試聴のバナーつけましたよ、そうだそうだライブあったよと。サブスク系はこういうのが把握しづらくていけません。

Posted by トバ at 2024年03月03日 07:33
この曲は確か2005年にZepp東京でやったライヴ盤に入ってます!ライヴでやるくらいアルバムもライヴモードに近い感じ。

玉置さんのソロの作詞作曲した作品の特徴として、曲は玉置節でも歌詞は誰かが言っていそうで言っていないような歌詞づくりが流石だなぁといつも感心します。地平線を見て育ちましたを作詞された方が、メロディーの詩をべた褒めした気持ちが良く解ります。(特に2番を褒めてました)
Posted by よし at 2024年03月02日 22:35
コメントを書く

お名前:

メールアドレス:


ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/12451121
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック