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2020年07月31日

ツィムルマンの夏2(七月廿八日)



 せっかく思いついたネタなので、忘れないように続ける。全部まとめてになるか、一部は後日回しになるかは、それぞれの演目にどれだけ書けるねたがあるか次第である。


4.Lijavec
 これ以前の三作は、以前から存在を知っていて、部分的に見たこともあったのだが、この作品は存在すら知らなかった。題名も聞いたことのない言葉だけど、「liják」と関係がありそうなので、土砂降りの雨ということだろうか。念のために最近出た『チェコ語日本語辞典』(成文社)で確認したら当りだった。
 この作品がほかの作品と違うのは、チェコテレビのHP上でオンライン視聴が可能になっていることである。以前はユーチューブに、ツィムルマン劇場のページがあって、演劇を視聴することができたらしいのだが、関係者が権利関係でもめて、全部消されたという話も聞いたことがあるので、他の作品と違って、この作品はもめる対象にならなかったから、オンラインで見られるのかななんてことを想像している。

 内容は、戯曲を書けども書けども誰からも評価されないツィムルマンが、自分の名前で発表するのをやめて匿名で民俗芸能の作家になるということが書かれているけれども、これが劇中で演じられる劇とどう関連するのかはわからない。「アネクドタ」と呼ばれるチェコの冗談、もしくは小話が重要な役を果たすらしい。チェコの冗談自体が外国人には理解できないものが多いから、この「戯曲」が理解できなくてもしかたないのだろう。


5.Posel z Liptákova
 題名は「リプターコフからの使節」なのだが、リプターコフはツィムルマンが生前最後に姿を見られたとされる村の名前で、リベレツの近くのイゼラ山地の山中にあるらしい。ただし、映画「ツィムルマン、横たわりて眠りし者」の撮影の舞台になったのはフラデツ・クラーロベー地方のベセツ・ウ・ソボトキという村なのだとか。
 セズナムの地図で「Liptákov」を検索すると、この村にあるらしい「filmový Liptákov」という記念物が出てくる。村にある建物が、ツィムルマンが教鞭をとった小学校やツィムルマン記念博物館として使われたようだ。また村全体が景観保護地区に指定されていて、さまざまな映画やテレビ番組の撮影に利用されているという。因みに、「トルハーク」の舞台になる村も、ついついリプターコフだと思ってしまうのだが、実際にはリポベツだった。同名の村はチェコ各地に何箇所かあるようなので、そのうちのどこで撮影されたのか、いや、そもそもリポベツで撮影されたのかどうかはわからないけど。

 劇中で演じられるツィムルマン作の演劇の題名は「光の使節」と「予言者」となっているのだが、ツィムルマン研究者たちがリプターコフに調査に出かけて発見した資料の中にあったものだという。つまりは没後の初演ということでいいのかな。これも部分的には見たんだけどねえ。
 

6.Němý Bobeš
 題名の「němý」は、ドイツ人「Němec」の語源になった(と思われる)形容詞で、言葉がわからない人、口がきけない人を指す言葉である。だから直訳すると「口のきけないボベシュ」とでもなろうか。これまで一度もまともに見たことがないので内容についてはよくわからない。
 チェコテレビの解説のページに拠れば、失われた、もしくは部分的にしかテキストの残っていないツィムルマン作の戯曲の再現を試みたものだというのだけど、ツィムルマンなので、オリジナルの戯曲もとんでもないものだろうし。再現するのがスモリャクとスビェラークなのでそちらもまたとんでもないものであるに違いない。


 最後はちょっと短くなったけれども、次のを入れると長すぎるので、とりあえず今日はここまで。
2020年7月29日9時。





チェコ語日本語辞典: チェコ語の宝──コメンスキーの追憶に (第1巻 A-N)












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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



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