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2020年01月21日

久しぶりのレギオジェット(正月十八日)



 本日は毎年一月恒例のプラハ行きである。年によっては、オロモウツでのイベントを優先してサボることもあるのだが、今年はこちらの事情でサボるわけには行かない。プラハの某所で10時というのが指定されているが、例によって遅れていく。ちょうどいい時間につく電車がないわけではないけれども、こちらが求めるものではないのである。

 オロモウツからプラハに行くとなると、よほど運賃が高騰していない限りレギオジェットのビジネスを選んでしまう。以前と比べると多少高くなったとはいえ、チェコ鉄道も微妙に値上げしていることを考えると、50コルナから150コルナほどの追加で、この快適ならむしろ安いとすら思ってしまう。さすがに片道500コルナを越える額は出したくないのでレオの一番高い席には手を出せていないのだけど。
 予定は前々から決まっていたのだが、オロモウツを出発する便を決めかねていてチケット穂購入したのは一週間ほど前のこと。オロモウツを朝6時50分に出るのと、7時50分に出るのを比べると6時台のやつのほうが100コルナ安かった。悩んだ末にと言うほどでもないけど、結局七時前に出る電車に乗るのは無理、というよりはいやだと言う理由で、8時前のを選んだ。100コルナで時間を1時間買ったと思えばいい。朝の時間は貴重なのである。帰りは特にプラハに長居する理由もないので、午後の電車で運賃が一番安かった4時前のものを選んだ。

 切符を購入した時点では、どちらの便も空席が多く、特に一番値段の高いビジネスはガラガラだったのだが、昨日確認してみたら、朝の便はほぼ満席でビジネスがちょっと残っているだけだった。値段の安い一本前もほぼ満席で、ビジネスが500コルナの次の便は空席が多かったし、安いほうから座席が埋まっていくと考えていいのだろう。個人的には短距離ならともかく、狭い座席に押し込められて二時間ちょっと我慢するのは避けたいと思ってしまう。
 帰りは中途半端な時間帯のおかげか前日でも空席が多かったけど、これはせっかく遠くからプラハに行く以上、できるだけ長くプラハに滞在したいと考える人が多いということだろう。わざわざプラハまで買出しに出たのか、大量の荷物を持って帰りの電車に乗り込んでくるチェコ人もかなりいるのである。買い物が苦手な人間としては、プラハみたいに店が多すぎると目移りしすぎて結局何も買わずに買ってきてしまいそうな気がする。優柔不断な性格がいけないのだけど。

 レギオジェットのサイトを見て気付いたのだが、今回のダイヤ改正でブルノ−オストラバ間の急行だけでなく、北ボヘミアのウースティー・ナド・ラベムを中心とするウースティー地方のローカル線の運行の担当も始めている。新たに運行を担当する会社があれこれ問題を起こしているというニュースにレギオジェットはほとんど登場していなかったから、運行担当の企業の交代がうまく言った珍しい例となっているようだ。
 このローカル線がプラハまで延びていれば、オロモウツからウースティーまでレギオだけで行けるのだが、残念ながらレギオの電車はウースティー地方内で止まってしまうらしい。鉄道会社の枠を超えてまとめて切符が変えるようになると便利なんだけど……。ウースティー地方なんて敢えて行くようなところでもないか。それでも、今回のダイヤ改正で起こった運賃やチケットを巡る混乱した状態は早急に改善されるべきだろう。

 これまで、ダイヤ改正で新たに引き受けた路線の運行でアリバが問題を起こし続けていることは何度も書いてきたが、レオエキスプレスもパルドビツェ地方のウースティー・ナド・オルリツィーから北に延びる路線の運航を開始していて、当初は遅れが頻発するなど問題が多かったようである。それで、アリバの起こした問題と比べるとそれほど大きくないように思えるのだが、地方側から罰金もしくは契約解除もありうると警告されているらしい。
 これで、乗客のことを考えるすばらしい地方庁だなんてことを考えてはいけない。これには裏があって、今年行われる地方議会の選挙に向けてのパフォーマンスという意味合いのほうが大きいのである。つまり、新たな運行会社に対して何もしないでいると、入札で担当企業を決めたのも現在の地方政権なので、野党側に責任を追及されて支持を減らす可能性があるのである。政治家が手柄は奪い合うくせに責任は他者に押し付けるというのは、チェコも日本も変わりない。どこの国でも鉄道=利権である。

 例によって変な方向に着地してしまった。寝ぼけた頭で文章を書くとこうなるのである。この日の話はもう少し続く。
2020年1月18日23時。

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チェコとスロヴァキアを知るための56章第2版 [ 薩摩秀登 ]



マサリクとチェコの精神 [ 石川達夫 ]





















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